渡邉美樹氏、起業した「ワタミ卒業生」を離職率に含めるべきか疑問呈す

ワタミグループ創業者の渡邉美樹氏が同社を離職後に起業した人を「離職率」に全員含めることについて疑問を呈した。その内容とは……
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時事通信社

ワタミグループ創業者の渡邉美樹参議院議員が3月18日、同社を離職後に起業した人を「離職率」に全員含めることについて疑問を呈した。渡辺氏によると、ワタミグループを辞めた元従業員のうち、100人を超える経営者が生まれているという。

渡邉氏は18日、ワタミを辞めて居酒屋を開店した「ワタミ卒業生」の店に開店祝いで訪れたことを自身のFacebookに投稿した。渡辺氏は、この元ワタミ従業員について「『完璧』派ではありません」としながらも一国一城の主となったことを褒め、「渡邉美樹と違うリーダー像があってもいいと思う。君が経営者なのだから」とコメント。さらに、「こうした『ワタミの卒業生』を全員、離職率と表現されるのもどうなんでしょう」と続けた。

この渡邉氏の投稿に、Facebookユーザーから多数のコメントが寄せられている。なかには、離職率の中に(卒業率)を入れるのも良いのではとするアイデアも投稿されていた。

渡邉氏は、ワタミグループについて「大きく成長して世の中でちゃんと戦える力を身につけさせてくれる場所」と書かれたコメントに、「その通り!」と反応。また別のコメントには、「100人を超える経営者が生まれているのですよ」とも返信している。

離職率については、渡邊氏は2013年5月にも、自身のブログで下記のように反論している。

ワタミの外食事業の離職率(平成22年4月入社社員の3年以内離職率42.8%)は、厚生労働省公表(平成23年統計、以下同じ)の宿泊業・飲食サービス業の離職率(同48.5%)を下回っています。

そもそも飲食サービス業の離職率は、全産業(同28.8%)と比べると高い水準にあります。これは深夜勤務などの事業特性による影響が大きいためであり、単純に、ほかの産業と横並びで論じることは、適切ではありません。

ワタミの外食事業の年収は、平成24年度において433万円であり、厚生労働省公表の宿泊・飲食サービス業平均年収370万円を上回っています。

(わたなべ美樹公式サイト『「ブラック企業」と呼ばれることについて』より 2013/05/31)

【※】「離職率」に関する渡辺氏の考えについて、あなたはどのように感じますか。ご意見をお寄せください。

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