杉村太蔵、元プロテニスプレーヤーと対戦 〜ワールドマスターズゲームズ2017〜

「ワールドマスターズゲームズ」8日目の28日、テニス会場のAlbany Tennis Parkに登場したのは、タレントの杉村太蔵だ。

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「ワールドマスターズゲームズ」(WMG)8日目の28日、テニス会場のAlbany Tennis Parkに登場したのは、タレントの杉村太蔵だ。澄み渡った空気に、眩いばかりの朝日が射し込む中、元プロテニスプレーヤーJames Greenhalghとのエキシビションマッチが行われた。前日の夜にオークランド入りしたという杉村だが、試合前には元気な様子を見せ、「地元の名プレーヤーと戦えるのは、とても光栄なこと。今年1月に参加の話をいただいた時から、ずっと楽しみにしてきた」と、試合への意欲を語っていた。

WMG初体験で、4年後の関西大会へ意欲

「私のテニス人生のすべてをかけて、戦いますよ」

エキシビションらしい、リップサービスであることはわかっていたものの、どこか「勝負」へのこだわりが、顔をのぞかせたような気がした。

しかし、第1ゲームはいきなりダブルフォルトで始まった。「一番の武器はサーブ」という杉村だが、ファーストサーブがなかなか決まらず、苦戦を強いられた。それでも、0−40からデュースまで挽回。だが、最後はサーブ&ボレーのボレーがアウトとなり、ブレークされてしまった。

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続く第2ゲームは、前日にも試合を行ったというGreenhalghが元プロの貫禄を見せ、杉村は何もさせてもらえず、ラブゲームに終わった。しかし、「後半はコートにも慣れて来て、ようやくサーブが入るようになった」という杉村は、第3ゲームの最後をサービスエースで決めてみせ、逆にラブゲームでキープ。ようやく1セットを奪い返した。

杉村が「スポーツマンシップ」を見せたのは、第4ゲームだった。Greenhalghのショットが連続でアウトとなり、0−30と杉村がリード。さらに杉村のフォアショットのダウン・ザ・ラインが決まり、0−40とゲームポイントとなった。しかし、杉村は自らのショットは入っていなかったと告げ、「15−30!」と覆したのだ。

その後、結局Greenhalghに追いつかれた杉村だったが、2度のデュースの末にこのゲームを奪い返し、ゲームカウントは2ー2。次の第5ゲームを取った方が、勝者となることが告げられると、「よし、取るぞ!」と気合いを入れ直した。

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しかし、気持ちが強すぎたのか、ミスを連続し、15-40と相手のマッチポイントを迎えた。だが、杉村は諦めなかった。この試合でベストショットとも見えた、ネットぎりぎりを通過するバックのスライスを決めてみせると、サービスエースでデュースに。さらに、相手のミスショットでアドバンテージとなり、逆に杉村のマッチポイントを迎えた。

「まさかのマッチポイント」と驚きながらも、最後は得意のサーブで、この日3本目のエースを取り、ゲームセット。杉村は両腕をあげて、勝利を喜んだ。

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「いやぁ、さすがは元プロ。ほどよく手を抜いていただきました(笑)。でも、本当に気持ちよく、楽しくプレーをさせてもらい、最近ではなかなかなかったいい汗をかきましたね」

試合後、杉村はそう言って、爽やかな笑顔を見せた。

「4年後の関西大会には、ぜひ競技者として参加したい」という杉村。オークランド大会を目にして、「関西大会のいいお手本になるのでは」と感じたという。

「実際にオークランドに来てみると、街中の雰囲気からも、そしてスタッフからも、大会への熱い思いが伝わってきて、予想以上に本格的な世界大会なんだなと驚きました。この大会は、申し込めば誰でも参加できるというのがすごいところ。それこそ、関西大会までには、4年もある。4年かけて練習すれば、結構うまくなると思うので、ぜひたくさんの人に参加してもらいたいですね」

ここオークランドで、また一人、WMGに魅了させられたスポーツマンが誕生したーー。

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参考:「ワールドマスターズゲームズ(WMG)」とは

国際マスターズゲームズ協会(IMGA)が主宰する、生涯スポーツにおける世界最高峰の国際総合競技大会。オリンピック・パラリンピック同様、4年に一回開催されており、原則30歳以上のスポーツ愛好者であれば、誰もが参加できる。第一回大会はロサンゼルスオリンピックの翌年、1985年にカナダのトロントで行われた。

第9回大会となる2017年は、ニュージーランド・オークランドで開催中(4月21日から30日まで)。オークランド大会では、28競技45種目が行われる予定で、およそ100カ国から約2万6千人が参加する。

2021年の第10回大会は、アジア初となる関西で開かれる。

(文/斎藤寿子、写真/James Yang)