「子供向け」アプリのユーザー情報収集を制限へ アップル

ある子供向けアプリは、子供を追跡し、年齢や名前、タップした本などのデータを収集した上でFacebookに送信していたことが明らかに
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serts via Getty Image

アップルがiOS向けApp Storeの「子供向け」カテゴリにあるアプリにつき、サードパーティによるトラッキング(個人の行動を追跡して情報を収集し、そのデータを送信すること)の制限を予定しているとの噂が報じられています。

上記の噂は、米WSJの「情報に精通している人物」によるもの。この件につきアップルはコメントを控えつつ、広報担当者は「プライバシーとセキュリティ上の理由から、アップルはユーザーが開発者と共有することを選んだデータを見ていませんし、開発者が自らのサーバーで行っていることも確認できません」という声明を出したとのことです。

こうした情報はWSJのJoanna Stern記者が、App Store上のアプリが個人情報をトラッキングしている状況を調査した記事の一部です。同氏は子供向けの「Curious World」というアプリが自分の息子を追跡し、年齢や名前、タップした本などのデータを収集した上でFacebookに送信していたことに言及しています。

Stern氏は80以上のアプリをテストし続け、1つを除いて全てがマーケティングや広告、分析を目的としたサードパーティ製トラッカーを使用していたとの調査結果を報告しています。これらの多くは“Apps We Love”(お勧めアプリ)としてアップル自らが宣伝していたにもかかわらず、です。

テスト対象となったアプリ(特に子供向けではありませんが)は、平均4つのサードパーティ製トラッカーが含まれていたとのこと。Stern氏の息子が使っていたアプリには、全部で7つのトラッカーが発見されたと言います。

Android向けのGoogle Playストアも、有料ルートボックスでの入手確率の明記を義務づけたり、性的コンテンツの規制を強化したりと、子供に配慮したとも思えるポリシー改訂を行っていました。多くの子供が生まれて初めて触れるガジェットがテレビやゲーム専用機ではなくスマートフォンやタブレットとなっている現代では、低年齢向けアプリの扱いもデリケートさを増していきそうです。

(2019年6月1日Engadget 日本版「アップル、子供向けアプリでのユーザー情報収集を制限へ(WSJ報道)」より転載)

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