ボリビアのベーカリーに突撃取材!ラ・パスで発見した「パンのようでパンではない」郷土菓子!?【"旅するパティシエ"世界一周!郷土菓子レッスンの旅】

ボリビアのパン屋では、大量に買い込んでいく人もいれば、気軽に立ち寄って食べ歩きをする人もいたりと、私たち日本人の感覚とはちょっと違った「パン」の位置付けのよう。
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■「世界一周!郷土菓子レッスンの旅」に出発しました!

こんにちは! "旅するパティシエ"鈴木あやです。2016年から、世界の郷土菓子を巡る旅に出発しました!

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目標は、「国と国、人と人とをつなぐスイーツ・ストーリーテラー」になること。世界中で現地の人々から郷土菓子レッスン受けながら、レシピだけでなく歴史・文化・暮らしと、立体的にその地域の魅力を発信していきます。

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さて、そんな"旅するパティシエ"ですが、現在は南米を旅しながら郷土菓子をリサーチ中。記念すべき1回目は、【ボリビアの郷土菓子】ストーリーをお届けします!

■ボリビアって、どんな国??

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南米大陸のほぼ中央、国土の約1/3をアンデス山脈が占め、"高原の国"とよばれるボリビア共和国。

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純粋なインディヘナが人口比率の50%以上を占め、南米の中でも特に先住民が多い国として知られています。そのため、街には民族衣装に身を包んだ人々の姿を多く見かけることができます。

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私たち日本人にもよく知られているボリビアの名所といえば、ウユニ塩湖。なんと最高地点は標高3,760mという高地に、約20億トンもの膨大な塩でできた、世界最大の塩の湖です。

■ボリビアならではの郷土菓子って??

郷土菓子を探すため、首都ラ・パスをはじめボリビアの街を歩いていると、必ずと言って良いほど目にするのが、こちらの「アルファフォレス (Alfajores)」。

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厚みあるクッキー2枚の間に「ドゥルセ・デ・レチェ (Dulce de Leche)」というクリームがサンドした、クッキー菓子です。

シンプルでありながらも、その土地土地の家庭やお店でアレンジされ、ボリビアの人々に愛され続けている郷土菓子なのです。

ただ、この「アルファフォレス (Alfajores)」はボリビアに限ったものというわけではなく、アルゼンチンやペルーをはじめ、南米各地でよく食されているお菓子。

スペインやポルトガルを宗主国とする南米の国々では、お菓子に限らず文化的共通点が多いのは当然ですが、それでも、ボリビアならではの郷土菓子はないものかしら?......と、ラ・パスの街を練り歩きました。

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......しかし、パティスリーで他に目にするものは、郷土菓子とはほど遠い、ハレの日用のド派手なデコレーションケーキばかり。

そもそもボリビアには、「郷土菓子」なんてものはないのでは?そんな後ろ向きな想像もしつつ、それでも街歩きを続けていると、ふと、ある事に気がつきました。

そういえば、地元の人々で賑わう「ベーカリー」を、やたらとよく見かける!

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ものは試しと何軒かのぞいてみると、店内にはどれもシンプルで、日本でもよく見るようなカタチのパンがずら〜り。

ただし、日本と大きく違う点は、どうやら「食パン (≒食事のためのパン) や「菓子パン」(≒おやつとしてのパン) といった、はっきりとした棲み分けがないということ。

同じパンでも、大量に買い込んでいく人もいれば、気軽に立ち寄って食べ歩きをする人もいたりと、私たち日本人の感覚とは、ちょっと違った「パン」の位置付けのようです。

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その光景を見ていると、ここボリビアでは、パンは日本よりもずっと生活に密着した食文化なのだということに気付かされます。

それと同時に、どうやら私は「菓子」をとても狭い視野で探していたようだ、と反省。

なぜならば、「"ベーカリー" = "パン屋さん"でしょ? 郷土菓子なんてあるはずがない」という考えは、とんだ思い込みだった! と、後ほど思い知ることになるのです。

■アポなし!ボリビアで突撃取材

というわけで今回、ボリビアの「パン」についてレッスンをしてくれた先生は、こちらのロファスさんファミリー。

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ラ・パスで、「パナデリア・クラウディア (Panaderia Claudia)」というベーカリー ショップを、家族で営んでいます。

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「パナデリア・クラウディア (Panaderia Claudia)」

  • 場所: ボリビア ラ・パス (Av.Simon Bolivar 1980-B,La Paz,Bolivia)

こちらのお店で取材はもちろん、実際に一緒にパンを作らせてもらったわけですが、当然日本にいるときからアポイントを取っていたわけではありません。

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標高3,650m、世界最高所にある首都として知られる街を、高山病に怯えながら練り歩き (苦笑)、地元の方々に人気、且つしっかりとした厨房を併設しているお店を探し当て、直接取材のお願いをして周りました。

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もちろん、地球の裏側からの突然の訪問者に、取材OKを出してくれるお店は多くありません。しかし、そんな中で暖かく迎え入れてくれたのが、ロファスさんファミリーなのでした♪

■ラ・パスのパンといえば「イエマ」!

そして、ロファスさんファミリーが先生として、今回私に教えてくれたのが、「イエマ (Yema)」という、こちらのパン。

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ボリビアの中でも、特にラ・パスといえばこれ!......ということで、私も一緒に作りながらレッスンを受けてまいりました。

前述のとおり、「単なるパンでしょ?」と思ったら大間違い。「イエマ (Yema)」は確かに、歴としたボリビアの郷土菓子なのでありました。

詳しくは後編にて、レシピと共にお届けします♪

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