渋谷防災フェスで学んだ、日々の備え

避難所でのトラブルの引き金になるペットの防災について学んできました。

今月4日、代々木公園のケヤキ並木で『渋谷防災フェス』が開催された。

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日本に住む私たちとは、切っても切り離せない関係である『自然災害』

東日本大震災や熊本・大分地震は多くの人が記憶に新しいだろう。

また、私が住む名古屋も東海地震を始めとする南海トラフ地震がいつ来てもおかしくないと言われている。

『渋谷防災フェス』も区民はもちろん、昼間人口に数えられるオフィス働きの人、観光客などにも、日頃から『防災』に対する意識と理解を深めていきたいと考え、開催された。

私もそこを訪れ、学んだことをレポートする。

①AED普及を呼びかける元バイトAKB生・現役大学生

川口真実さん

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『AED』

この言葉を聞いたことがある人は多いだろう。

私も学校の保健体育の授業で模擬操作をしたことがある。

AEDは、Automated External Defibrillatorの頭文字をとったもので、

日本語訳は自動体外式除細動器という。

裸の胸の上に貼った電極のついたパッドから自動的に心臓の状態を判断し、もし心室細動という不整脈(心臓が細かくブルブルふるえていて、血液を全身に送ることができない状態)を起こしていれば、強い電流を一瞬流して心臓にショックを与えること(電気ショック)で、心臓の状態を正常に戻す機能を持っている。

(日本心臓財団ホームページより)

つまり、突然の心停止を起こして倒れた人を、そこに居合わせた人たちがAEDを使用することで、倒れた人の

命を救うことができる

医療機器とも言える。

日本には実に、51万台ものAEDが設置されているが、使用実績は年900件ほど。

全国で1日に心臓が突然停止する人は200人以上おり、使用すると生存率が平均約50%になるにも関わらずだ。

この事実を大学で学んだことをきっかけに、仲間を集め

もっと使ってもらいたい...

もっとAEDのことを知ってもらいたい

と考え、『使おう♡AEDプロジェクト』を元バイトAKB生でもある現役慶應大生・看護医療学部の川口真実さんが始めた。

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AEDは緊急時には必要になるが、普段の生活ではほとんどその存在を意識することはない。誰もが緊急時にすぐさま使用できるには、日頃から使い方や設置場所を認知しておく心の備えも大切だという。

しかし、まだAEDへの認知度は十分ではない。

そこで、より多くの人に認知してもらうために、彼女は元バイトAKBメンバーであった経験を活かし、エンターテインメントの要素を取り入れ、使い方をわかりやすく学ぶことが出来る活動

『使おう♡AEDプロジェクト』

をこの秋にスタートする予定だ。

さて防災フェス当日は、実際にAEDによって心室細動から助けられた経験を持つ田中奨さん、AEDをマップ上で検索するアプリ『日本全国AEDマップ』を作成した藤井直さんを交え、トークショーやブース出展を行った。

今、川口さんは「使おう♡AEDプロジェクト」のスタート準備中だ。現在Facebook上で地道にプロジェクトのスタートに向けたカウントダウンを行っている。

※使おう♡AEDプロジェクト Facebookページ:

AEDの使用実績が少しでも上がり、助かる命を1人でも増やしていきたい。

②ペットの防災

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避難所でトラブルの引き金になるペット。

昭和女子大学大学院生活機構研究科心理学清水裕研究室による『ペットを連れた避難に関する意識調査』によると、ペットを飼っている人は臭いや鳴き声、動物アレルギーのある方への配慮などを気にしているという結果が出ている。

しかし、ペットも家族の一員であることも言うまでもない。

お互いが気持ち良く、避難生活を送るにはどうすればいいのか。

熊本・大分地震で2度の震度7を記録した熊本県益城町。

その現地の避難所エリアを『渋谷防災フェス』でも再現。

実際に使われていた大型バルーンシェルターも登場した。

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仕切りがしっかり分けてあり、ペットと飼い主が共に避難ができる一方、避難所における衛生面を含めたペットへの対応方法など

ルールをしっかり明文化し、事前に一般避難者と共有すること

ができていないため、今後の課題になると感じた。

③防災×IT

『渋谷防災フェス』ではYahoo!JAPANなどが展開するITにおける防災の取り組みを紹介。

そんな中、大学生などの有志組織『Youth Action for Kumamoto』(渋谷防災フェスには未出展)は、地震発生直後から炊き出しや給水所、避難所などの情報を公開し、地図上に表示した災害情報マップを作り、ネットで公開した。

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今まで避難所の情報は、各自治体やメディア媒体で発信はされてはいたものの、一つにまとめたものがなかった。

そこに着目した『Youth Action for Kumamoto』メンバーは

情報の集約と再発信

をSNSやホームページ等のWebで行った。さらに、情報が頻繁に入れ替わる地震直後も継続的に、そして瞬時に情報をまとめ、発信していった。

また、それらの情報が掲載されているQRコードを作成、コンビニで印刷できるようにすることで、多くの人へ情報を届けることが出来た。

このようにITや情報化が進む

現代だからこそできること

も、防災に大いに活かされている。

※『Youth Action for Kumamoto』Facebookページ:

『地震大国日本』に来る次の大きな地震のためにも、

過去から学び、今できることを考え、様々な手法で備える

ことで少しでも悲しみが減る世の中を望むとともに、自らできることにも取り組んでいきたい。