【ご提案】『子どもの日』はすべての大人が子どもの未来を考える日にしませんか?

超少子化の日本では、子どもは社会で育てなければなりません。
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5月5日はこどもの日、昔から我が子のすこやかな成長を願う日でした。

しかし、6人に1人の子どもが貧困状況にある今の日本で、「子どもの健やかな成長」を「親」だけに押し付けて良いはずがありません。超少子化の日本、子どもは社会で育てなければなりません。

『子どもの日』は、子どもがいる人もいない人も、子育てを終えた人もこれからの人も、すべての大人が子どもたちのすこやかな成長を願う日にしませんか?

みなさんに、子どもたちのことを考えていただくきっかけとして、2010年より低所得の子どもたちに向き合ってきたキッズドアの現場で見られる子どもたちの様子を、ショートエッセイにして5月1日から毎日1話、7話連続で配信します。ぜひお読みいただき、頑張っている子どもたちの事を感じていただければと思います。

そして何か子どもたちのためにやらなければと思ってくださったなら、まず、あなたの周りの子どもたちに暖かいまなざしを向けてください。

<子どもの貧困STORY>

第1話:「今日のお昼の予算は100円!」

経済的理由で塾などに行けない中学3年生のための無料高校受験対策講座[タダゼミ]。「私立高校には行かせられない」というご家庭も多く、なんとか公立高校に合格するために、生徒も指導ボランティアさんも1年間頑張ります。

[タダゼミ]の開講日は日曜日。

塾だったら受験生は週2日~3日、 中には毎日通うようなところもありますが、[タダゼミ]は遠くから通ってくる生徒も多く、場所を無償で提供していただいている関係もあり、指導日は増やせません。

その代わり、朝から夕方まで終日勉強します。当然、お昼が必要ですが、ダブルワーク、トリプルワークで朝早くから働き詰めている保護者も多く、お弁当を持参して来る子はそれほどいません。コンビニなどにお昼を買いに行くのは良い気分転換にもなります。

ある日の[タダゼミ]で、勉強はあまり得意ではないけれど、いつも元気でやんちゃなA君が、お昼休憩が始まるとすぐに

「今日の俺のお昼の予算は100円だ!」

と、元気良く言いました。

「おっ、大変だね」

と声をかけつつ、私たちは内心とても驚きました。今時100円ではおにぎりひとつも買えません。

どうするのだろうと見ていると、コンビニから帰ってきた彼が手にしていたのは、10円、20円の駄菓子です。

育ち盛りの中学生のお昼としてはあまりにも少ない。彼の集中力が続かない原因のひとつはこれかもしれない。

お腹がすいていれば、勉強に集中するのは難しい。給食がなくなる夏休みを過ぎると、体重が減る生徒がいると言うニュースを聞いていましたが、こういう事なのだなぁ、と実感しました。

「まずは、お腹を満たさなければ!」

と初めて気がついた私たちは、さっそくフードバンクのNPOに連絡して、まずは学習会の中でおやつの提供、そして年に数回ですが、希望するご自宅への食品の配送などを行ないました。

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「お昼の予算が100円!」のA君は、その後も元気に通い続け、[タダゼミ]のムードメーカーとなって、時にはボランティアさんに「もっと勉強しないとね」とハッパをかけられながら、無事に公立高校に合格しました。今では立派な大学生です。

2010年から続いている[タダゼミ]は現在東京都内に3ヶ所、仙台市で1ヶ所の開催です。

既に今年度の受講生も定員が埋まってしまいました。もっと教室を増やしたいのですが、継続的な運営には教室やスタッフ、運営費の確保が必要です。

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♪♬♪ 祝! 子どもの日WEEK ♪♬♪

『子どもの日』はすべての大人が子どもの未来を考える日にしよう

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