「子どもたちの放射線への関心が薄らいでいる」 風化を防げ 福島県・醸芳中学校 教諭 日下部準一さんらに聞く

福島第一・第二原発の事故で漏れ出た放射線をめぐり様々な解釈があるなか、子どもに指導する立場として放射線をどうとらえ教えていくのか。先生方に放射線のリスクを生徒にどう伝えているのかお話を伺った。
|

Open Image Modal

取材・執筆:大貫璃未 撮影:河野綾香

福島第一・第二原発の事故で漏れ出た放射線をめぐり様々な解釈があるなか、子どもに指導する立場として放射線をどうとらえ教えていくのか。教育現場の教師たちは事故直後から今にわたり模索し続けている。醸芳中学校は、2013年6月に福島県教育委員会から放射線教育の実践推進校として指定され、同年11月、県内の教員を対象とした公開授業を初めて行った。先生方に放射線のリスクを生徒にどう伝えているのかお話を伺った。(写真は公開授業の様子を紹介する日下部教諭。)

子どもたちが自分で判断できるようにする

―授業の内容を教えてください。

紺野:第1学年は昨日(12日)が初めての授業でした。放射性物質とは何かという基礎的なことを教えます。小学校で学ぶ内容ですが全く身についていなく、知ろうとする気持ちがあまりない中でのスタートでした。

日下部:第2学年では、原子・分子の単元で放射線を出す原子について扱いました。そして体内に入ったときの影響や内部被ばくのリスクが低い食品の選択方法について公開授業で教えました。

―放射線に関するリスクはどのように伝えていますか。

日下部:低線量被ばくは科学的に解明されていない上に証明が難しい。放射線の影響で癌など疾病するリスクがあっても因果関係は明らかになっていません。それはリスクはあるということを示します。ですから今できることは、リスクの低減を図り病気や癌にならないよう少しでも努力することだと伝えています。

Open Image Modal

日下部準一教諭

―今、生徒さんから質問がくることはありますか。

日下部:事故直後は事故について聞いてきたこともありますが今はほとんどありません。授業をして関心が薄らいできていることを知り驚きました。

紺野:中学校1年生にアンケートを取ったら、放射線をあまり気にしていないという子どもが思っていた以上に多かったんです。空間線量は通常より高いし、これからは内部被ばくのほうも気になるところなのですが。

―空間線量の値が事故当時より低くなったからなのか慣れからなのか、気にならなくなっている原因として何か思い当たることはありますか。

八巻:両方だと思います。気にしていたら生活ができないという状況もあります。マスメディアからの情報もこの頃は少ないですからね。

日下部:放射性物質は味もにおいもしないので身近に危険を認識できるものがないわけです。ですから、気にしなくてもいられるようになってくるのは怖いところです。

―事故後2年半後に放射線教育が始まるのは遅い気がしますが。

日下部:醸芳中学校では震災の年から理科の授業で何回かやっていました。教えるには基礎的な知識がないと無理なので専門的な知識のある理科の役割かなと思います。 紺野:事故の前は原子力発電のリスクよりプラスの側面に重点が置かれていました。今は危機感があるので事故前と同じように教えることはできないと感じています。リスクについて教科書の知識に付加して教えていかなくてはと思っています。

Open Image Modal

手作りのプリント。放射線の正しい理解が判断の材料になる。

目に見えない放射線は具体化して理解する

―イメージしにくい放射線を教えるのは難しそうです。データを示したりするのでしょうか。

日下部:そうですね。子どもたちはデータを見ると自分で判断でき安心感が生まれます。また、事故当時危険な状況だったことも認識できるようですね。数値を示さないとただ聞き流してしまうところがあります。

資料にしているデータは、公的な機関である県、国や諮問機関が発表したものを柱にしています。あとは教員が調べたことや福島県で生活している私たちが感じることも含めて指導をしている。知識として伝えることはできますが、それを使ってどう判断するかは子どもたちに委ねられています。安全・危険、それぞれの考え方に触れながら授業を進めています。

教えるときはプリントだけでなく電子黒板、野菜など実物を使って理解しやすいようにしています。

―放射線について授業で教えるにあたり困難なことはありますか。

日下部:言葉の使い方ですね。学校の前は桃畑ですが、このあたりは果樹や稲作農家が多いんです。生産者の立場がありますから危険性を強調し過ぎないようにしています。ただリスクについては伝えなければいけないので、検査すれば安全を確認し食べることができるというところにとどめています。 また、電子黒板の数が足りないのでもっと配備してもらえるとありがたいです。

―生徒さんは線量計を使っていますか。

日下部:自分の家で持っている子もいるはずです。学校では授業で測定します。空間線量計は4台でベクレルを測る線量計はありません。

事故前の学習指導要領で放射線の学習を3年生の理科で行うと決まっていました。4月実施のところ前の月の3月に事故があったので既に線量計が配備されており測ることができました。

紺野:たった1台でしたが貴重でしたね。

事故前から放射線教育の必要性を感じていた

―学習指導要領が決まる前は放射線教育の実施を考えていたのでしょうか。

日下部:教師の研究会もありますがごく一部です。自分自身はたまたま大学の卒論が放射線の教育を中学生に取り入れるべきではないかという内容だったので、ある程度の基礎知識があり役に立ちました。ただ放射線教育をやりたいかどうかは個人の先生の考えによります。

―もっと放射線について学ぶべきという考えはありましたか。

日下部:ありましたね。福島県は第一、第二と2つの原発があります。働いている人たちもたくさんいるわけです。原発で発電した電気を使って生活しているのに原発や放射線のことを全然知らない。これではまずいのではという思いからですね。

放射線そのものへの興味が判断のものさしに

―授業後の生徒の反応はいかがでしたか。

日下部:授業前後のアンケートでは、授業前の関心は人体への影響・放射線防護の一点だけでした。しかし授業後は、放射線の出る仕組みなど放射線そのもの、原発の仕組みや人体の放射性物質など科学的な部分に興味をもつ子どもが増えました。また、根拠を求めるようにもなりました。

―放射線について学校で教えることの意義は。

日下部:学校であれば必ず子供たちは来る。授業をやれば受けている子は全員その話を聞き、自分で実験をする。その機会をきちんと確保するという意味で、学校は放射線の知識を学ばせる貴重な場だと捉えています。またそれが学校の使命だと思います。

Open Image Modal

紺野玲子教諭(第1学年理科を担当)

子どもが忘れていくことを防ぐ

―今後の課題はありますか。

日下部:一番の課題は内部被ばくでしょう。家でもそれほど気にしなくなっている。危機感の低下や風化に対処するために学校の役割はますます大きい気がします。食べ物を家で採ったり他人から頂いたときに、実際に線量を測り食べても良いものか考える。そしてリスクを判断することが大切だとずっと言い続けないといけない。大人になったとき危機感が全くなければ子どもたちの健康は守れないでしょうから。

紺野:実践教育校の配当で放射線の本を買いました。放射線の授業をしたとき置いておくと見るので、関心が高いときに出すなど工夫したいです。

日下部:ちょっと落ち着きのない子どもなんかも見ていたりして、意外と見てるんですね。

国で放射線教育の実施が決まってからは色々な工夫が可能になってきました。ましてや事故が起きた福島県では子供たちを守るという立場で授業をすることになりました。何か起こったら対処できるよう中学生の段階から教えるべきではないでしょうか。

―風化を防ぐための具体的な対策は。

日下部:1つは校内の掲示物。2つめは授業での取り上げ方。今年度から始めた連携授業を増やしたい。来年度は保健体育と理科で、子どもたちの関心がある健康への影響について合同授業ができたらと思っています。そして授業の効果や課題を県内や全国に発信していきたいです。

(取材日 2013年12月13日)

取材を終えて

「こんにちは」学校に向かう途中部活帰りの生徒さんから次々とあいさつが飛んできた。緊張で慌てて返事をしながら入った教室では、放射線の半減率を説明する紙を吊るしたハンガーなど授業で使った手作りの教材を見ることができた。放射線の授業は始まったばかりで頻度は学校によって異なる。一度事故が起これば目に見えない放射線と向き合っていくことになる。だがそれは事故の有無にかかわらず必要なことではないだろうか。(大貫璃未)

(2014年4月11日「Spork!」より転載)

福島原発 地下汚染水の視察
福島原発・福島第1原発を茂木経産相が視察(01 of12)
Open Image Modal
1、2号機の海側で行われている、地下汚染水の対策現場を視察する茂木敏充経産相(中央)=8月26日午後2時45分、福島県大熊町の東京電力福島第1原発[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島原発・視察する廃炉安全監視協議会(02 of12)
Open Image Modal
放射能汚染水漏れを受け、東京電力福島第1原子力発電所を視察する廃炉安全監視協議会のメンバー=4月24日午後、福島第1原発[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島原発・福島第1原発を茂木経産相が視察(03 of12)
Open Image Modal
汚染水の漏えいが見つかったタンク(正面)周辺を視察する茂木敏充経済産業相(右)=8月26日午後、福島県大熊町の東京電力福島第1原子力発電所[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島原発・説明を受ける廃炉安全監視協議会のメンバー(04 of12)
Open Image Modal
放射能汚染水漏れがあった東京電力福島第1原子力発電所の配管について、東電の担当者から説明を受ける廃炉安全監視協議会のメンバー=4月24日午後、福島第1原発[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島原発・福島第1原発を茂木経産相が視察 (05 of12)
Open Image Modal
1、2号機の海側で、地下汚染水の対策現場を視察する茂木敏充経産相(右手前)ら。中央の円柱状のものは遮水壁=8月26日午後2時41分、福島県大熊町の東京電力福島第1原発[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島原発・第1原発敷地内の汚染水タンク(06 of12)
Open Image Modal
東京電力福島第1原子力発電所の敷地内に立ち並ぶ汚染水タンク(手前)=3月5日(時事通信社チャーター機より撮影) (credit:時事通信社)
福島原発・敷地内に並ぶ汚染水を貯蔵するタンク(07 of12)
Open Image Modal
敷地内に並ぶ汚染水を貯蔵するタンク=3月1日午後0時6分、福島県大熊町[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島原発・敷地内に並ぶ汚染水を貯蔵する大型タンク(08 of12)
Open Image Modal
敷地内に並ぶ汚染水を貯蔵する大型タンク=3月1日午後0時24分、福島県大熊町[代表撮影] \n (credit:時事通信社)
福島原発・海側で行われている地下汚染水の対策(09 of12)
Open Image Modal
1、2号機の海側で行われている地下汚染水の対策。手前は地下水のくみ上げ設備。中央奥に遮水壁がある=8月26日午後2時49分、福島県大熊町の東京電力福島第1原発[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島原発・下汚染水の対策現場で地下水のくみ上げを行っている設備 (10 of12)
Open Image Modal
1・2号機の海側で行われている、地下汚染水の対策現場で、地下水のくみ上げを行っている設備=8月26日午後2時48分、福島県大熊町の東京電力福島第1原発[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島原発・汚染水を入れるG6タンク増設エリア(11 of12)
Open Image Modal
汚染水を入れるG6タンク増設エリア=6月11日午前11時28分、福島県大熊町の福島第1原発[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島原発・汚染水流出防止の護岸工事 (12 of12)
Open Image Modal
汚染水の海洋流出防止のため、東京電力福島第1原発2号機の取水口付近で行われている護岸の地盤改良工事=22日午後7時[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島第一原発事故
JAPAN EARTHQUAKE TSUNAMI FUKUSHIMA NUCLEAR POWER PLANT (01 of19)
Open Image Modal
Workers wearing a protective suit and a full-face mask walks out and relaxing workers walk into a relax room at the emergency operation center at Tokyo Electric Power Company (TEPCO)\'s tsunami-crippled Fukushima Daiichi nuclear power station in Okuma, Fukushima prefecture, north east of Tokyo, Japan, 28 February 2012. Members of the media were allowed into the plant on February 28 ahead of the 1-year anniversary of the March 11, 2011 tsunami and earthquake. The accidents is second nuclear disast \n\n撮影日:2012年02月28日 (credit:EPA=時事)
jpp13887300(02 of19)
Open Image Modal
足元を気にしながら歩く作業員 \n\n雪が積もった東京電力福島第1原発の構内で、足元を気にしながら歩く作業員=16日午後0時39分、福島県大熊町[代表撮影] \n\n撮影日:2013年01月16日 (credit:時事通信社)
福島原発・防護服に着替える作業員(03 of19)
Open Image Modal
防護服に着替え、原発での作業に向かう男性(福島県大熊町)[代表撮影] \n\n撮影日:2012年02月20日 (credit:時事通信社)
JAPAN EARTHQUAKE TSUNAMI FUKUSHIMA NUCLEAR POWER PLANT (04 of19)
Open Image Modal
A worker prepares gloves at the emergency operation center of Tokyo Electric Power Company (TEPCO)\'s tsunami-crippled Fukushima Daiichi nuclear power station in Okuma, Fukushima prefecture, north east of Tokyo, Japan, 28 February 2012. Members of the media were allowed into the plant on February 28 ahead of the 1-year anniversary of the March 11, 2011 tsunami and earthquake. The accidents is second nuclear disaster, which triggered by the March 11 tsunami hitting northern Japan, since the world\' \n\n撮影日:2012年02月28日
福島原発・防護服を脱ぐ作業員 (05 of19)
Open Image Modal
東京電力福島第1原子力発電所での仕事を終え、拠点のJヴィレッジに戻った作業員。防護服や靴のカバーなどを分別し、廃棄していた(福島・楢葉町)[代表撮影] \n\n撮影日:2011年11月11日 (credit:時事通信社)
APAN EARTHQUAKE TSUNAMI FUKUSHIMA NUCLEAR POWER PLANT (06 of19)
Open Image Modal
Workers wear off protective suits to receive radiation screening as they returned to J.village after leaving Tokyo Electric Power Company (TEPCO)\'s tsunami-crippled Fukushima Daiichi nuclear power station in Okuma, Fukushima prefecture, north east of Tokyo, Japan, 28 February 2012. Members of the media were allowed into the plant on February 28 ahead of the 1-year anniversary of the March 11, 2011 tsunami and earthquake. The accidents is second nuclear disaster, which triggered by the March 11 t \n\n撮影日:2012年02月28日
福島原発・廃棄物の山 (07 of19)
Open Image Modal
東京電力福島原子力発電所で働いた作業員の使用済みの防護服や全面マスクに付けるフィルターなどの廃棄物が、Jヴィレッジの中にあるサッカー練習場に集められていた(福島・楢葉町)[代表撮影] \n\n撮影日:2011年11月11日 (credit:時事通信社)
福島原発・ゲートモニターを通る作業員 (08 of19)
Open Image Modal
防護服を脱いだ後、ゲートモニターを通って放射線量をチェックする作業員(福島・楢葉町)[代表撮影] \n\n撮影日:2011年11月11日 (credit:時事通信社)
JAPAN EARTHQUAKE TSUNAMI FUKUSHIMA NUCLEAR POWER PLANT (09 of19)
Open Image Modal
Workers receive screening as they returned to J.village after leaving Tokyo Electric Power Company (TEPCO)\'s tsunami-crippled Fukushima Daiichi nuclear power station in Okuma, Fukushima prefecture, north east of Tokyo, Japan, 28 February 2012. Members of the media were allowed into the plant on February 28 ahead of the 1-year anniversary of the March 11, 2011 tsunami and earthquake. The accidents is second nuclear disaster, which triggered by the March 11 tsunami hitting northern Japan, since th \n\n撮影日:2012年02月28日 (credit:EPA=時事)
福島原発・出入りする作業員 (10 of19)
Open Image Modal
東京電力福島第1原発の重要免震棟にはひっきりなしに現場作業員らが出入りする(福島県大熊町)[代表撮影] \n\n撮影日:2012年03月08日 (credit:時事通信社)
福島原発・はみ出した鉄筋を切断する作業員 (11 of19)
Open Image Modal
東京電力福島第1原子力発電所4号機原子炉建屋の壁からはみ出した鉄筋をクレーンのゴンドラから切断する作業員=12日、福島県[代表撮影] \n\n撮影日:2012年10月12日 (credit:時事)
福島原発・福島第1原発の山側から見た4号機と作業員 (12 of19)
Open Image Modal
報道公開された福島第1原発の山側から見た4号機(右)と作業員。中央が3号機=1日午前11時17分、福島県大熊町[代表撮影] \n\n撮影日:2013年03月01日 (credit:時事通信社)
福島原発・配管工事の作業員 (13 of19)
Open Image Modal
1号機タービン建屋に隣接する復水貯蔵タンクの配管工事を進める作業員。後方にはがれきと化した車が残る=11日午前、福島県大熊町の東京電力福島第1原子力発電所[代表撮影] \n\n撮影日:2013年06月11日 (credit:時事通信社)
福島原発・安倍首相が福島第1原発を視察 (14 of19)
Open Image Modal
安倍晋三首相が福島第1原発を視察 免震重要棟で構内の汚染水タンクのパトロールに出発する作業員を激励し、見送る安倍晋三首相(左)=19日午後、福島県大熊町[代表撮影] \n\n撮影日:2013年09月19日
JAPAN-DISASTER-ACCIDENT-NUCLEAR (15 of19)
Open Image Modal
epa03741036 Cover installation for spent fuel removal from the pool is ongoing at the unit 4 reactor building at the Fukushima Dai-ichi nuclear plant at Okuma town in Fukushima prefecture on June 12, 2013. EPA/TOSHIFUMI KITAMURA (credit:EPA=時事)
福島原発・1号機と2号機の原子炉建屋 (16 of19)
Open Image Modal
福島第1原発の2号機(右)と1号機(左)の各原子炉建屋=2013年6月11日午後0時7分、福島県大熊町[代表撮影] (credit:時事通信社)
福島原発・4号機、3号機、2号機の原子炉建屋 (17 of19)
Open Image Modal
報道陣に公開された廃スラッジ建屋屋上から見た(奥右から)4号機、3号機、2号機の各原子炉建屋=2013年6月11日午前11時39分、福島県大熊町の福島第1原発[代表撮影] (credit:時事通信社)
自衛隊による除染作業 (18 of19)
Open Image Modal
除染作業する自衛隊(福島県飯舘村)\n2011年12月10日撮影\n (credit:時事通信社)
民家の除染作業(19 of19)
Open Image Modal
空間放射線量が比較的高い福島市渡利地区での除染作業。民家の屋根を高圧洗浄機で除染する作業員(福島市、2012年2月14日撮影) (credit:時事通信社)