「ネットいじめ」で顔がボコボコに。13歳の少年が作った啓発動画が大反響

アイルランドの13歳の少年が「ネットいじめ」の深刻さを訴える動画を作り、YouTube上で公開した。
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13歳のルーク・カルヘーン君は動画で「ネットいじめ」の深刻さを訴える動画を作成し、YouTubeで公開した。いじめにあっていた経験があるというこのアイルランド出身の少年の動画は、2月8日に公開され、すでに5万回以上の再生回数を記録している。

動画中ではカルヘーン君自身が演じる少年が、スマートフォンやパソコン上のさまざまなアプリ上で「お前は醜い」「太っている」といったメッセージを投げかけられ、その痛みが物理的な傷となって現れるというものだ。

「僕自身もネット上でいじめにあったことがあるので、それがどのように傷つくものかを知っています」。カルヘーン君は地元メディア「I Love Limerick」のインタビューに答えた

またカルヘーン君は動画の最後で、このようないじめに対する3つの基本となる考え方「止める。ブロックする。言う。」について説明している。「誰かを傷つける可能性のあるコメントは投稿しない、する前に止まって考える」「ネット上でいじめにあった場合はブロックして報告する」「誰からネットいじめにあったのか、両親や保護者、先生に報告する」べきだとアドバイスしている。

カルヘーン君は「ネットいじめは物理的ないじめではありませんが、それと同じくらい人を傷つけます。だからその2つが似ているということを表現したかった」とインタビューで語った。

この動画はEUが定める2月9日の「より安全なインターネットの日」に合わせて公開された。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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ネット上では人格が変わる理由
「いつも親しい人から見られている」と知っている(01 of07)
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ネット上だと、リアルとは違った人間になるのはなぜだろうか。ある研究結果をもとにして、その理由を説明していこう。まずは、SNS上で親しい友人からのコメントや「いいね!」行動を見るたびに、人の自尊心は高まっていく。 (credit:Peter Dazeley via Getty Images)
ネット上では、人に見られる情報を選ぶことができる(02 of07)
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ネット上では、自分の肯定的な部分だけを掲載しやすい。 (credit:BRENDAN SMIALOWSKI via Getty Images)
ネット上で自尊心が高まりすぎると、ネット上でのいじめなどネガティブな行動につながる場合がある(03 of07)
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SNSのヘビーユーザーで、「親しい友人」との強いつながりが多い人は、自律性に欠ける場合がある(肥満度が高かったり、借金が多かったりする)。中毒的行動や衝動的行動に向かう可能性も高いという。 (credit:Getty Images)
ネット上でほかの人の投稿を読む時間が多すぎることで、自分を顧みることが少なくなり、自律性の弱まりにつながる。(04 of07)
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ネット上での他者の行動をずっと見ていることで、自分を顧みることが少なくなる。このことで、自律性が弱まってしまう。 (credit:shutterstock)
「弱いつながり」に対しては関心を払わなくなりやすい(05 of07)
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「強いつながり」のある親しい友人たちに自分の良い印象を持ってもらおうとするあまり、「弱いつながり」に対しては関心を払わなくなりやすい (credit:Dimitri Otis via Getty Images)
オンライン上の人は、現実世界の人より憎悪の対象になりやすい。(06 of07)
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現実の関係では、他者とのリアルな関係のなかで意見表明が調整されるが、ネット上では、社会的文脈を考慮しないままの文章が掲載されやすい。 (credit:shutterstock)
親しい友人に良いところを見せたい(07 of07)
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親しい友人との強いつながりは、「自尊心のインフレ」につながりやすい。彼らに良いところを見せたいあまり、いつもSNSにアクセスすることになりやすいからだ。彼らが自分のオンライン・アイデンティティのベースになってしまうのだ。 (credit:Shutterstock / Pan Xunbin)
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