愛媛県で「だるま夕日」現象 気温差の大きい空気の層で出現

寒気や放射冷却などで急激に空気が冷やされることの多い秋や冬は海水よりも空気のほうが冷たくなりやすく、だるま夕日を見られることが多くなります。
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だるま夕日
ウェザーニュース

今日20日(土)は高気圧に覆われて、東北から九州の広い範囲で穏やかに晴れました。愛媛県では「だるま夕日」が見られています。

だるま夕日は、海に沈む太陽が海面付近でくびれて「だるま」のように見えることから、こう呼ばれています。

だるま夕日って?

だるま夕日は、太陽の光が屈折することで起こる蜃気楼の一種です。

通常、光はまっすぐ進みますが、密度の異なった空気を通ると曲がって進みます。空気の密度は主に気温によって決まるため、気温差の大きい空気の層ができるとそこで光が屈折し、これによって太陽が歪んでだるまのような形に見えるのです。

空気はすぐに冷たくなり、水はゆっくりと冷たくなる性質があります。そのため、寒気や放射冷却などで急激に空気が冷やされることの多い秋や冬は海水よりも空気のほうが冷たくなりやすく、だるま夕日を見られることが多くなります。

明日21日(日)は高気圧の中心が東の海上へ離れ、日本付近は薄雲が広がりやすくなります。太平洋側は湿った空気の影響で低い雲が出るところもあり、夕日は雲の隙間からとなってしまいそうです。

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