DASH村を「被災地復興のシンボル」に 経産副大臣が意欲示す【UPDATE】

「DASH村の再生はきっと復興を後押ししてくれるはず」
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A rice field is seen in Soma, about 40 km (25 miles) north of the tsunami-crippled Fukushima Daiichi nuclear power plant, in Fukushima prefecture, September 10, 2011. REUTERS/Kim Kyung-Hoon (JAPAN - Tags: AGRICULTURE ANNIVERSARY DISASTER)
Kim Kyung Hoon / Reuters

経済産業省の高木陽介副大臣が1月11日、人気テレビ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の舞台となった「DASH村」の復興計画に着手する意向を示したと福島県の地方紙が報じた。DASH村の再生を通して復興を後押しする考えというが、同番組プロデューサーの島田総一郎氏はTwitterで「知らぬ存ぜぬとはまさにこのニュースの事」とコメントした。

福島県浪江町津島地区にあるDASH村は2017年1月現在、福島第一原発事故に伴い帰還困難区域に指定されている。福島民報の取材に応じた高木副大臣は、5年後をめどにDASH村の祈念館や体験農園などの建設を目指すと話したという。

福島民友によると、DASH村の復興計画はあくまで高木副大臣の「個人的な」考えで、近く県や町の関係機関に打診する方針だという。浪江町議会で委員を務め、DASH村の開墾にも協力した三瓶宝次さん(80)は福島民友の取材に対し、「DASH村の再生はきっと復興を後押ししてくれるはず」と話している。

■『ザ!鉄腕!DASH!!』プロデューサーは「知らぬ存ぜぬ」

一方、同番組のプロデューサーである島田氏は自身のTwitterを更新し、「知らぬ存ぜぬ」とコメントした。深く言及はしていないが、「そもそもDASH村は誰かのものでは無いですし」とも綴っており、DASH村の復興計画の報道を受けての発言とみられる。

今回の報道は、高木副大臣への個別取材での発言を受けた地方紙によって報じられたもので、政府による公式な発表ではない。

今後政府が「復興のシンボル」としてDASH村再生に取り組んでいくのか、ハフィントンポストは経産省に電話で問い合わせたが、担当者を確認しコメントすると回答があった。回答があり次第、コメントを追記する。

【追記 2016/1/13 16:37】

担当者は13日、「高木副大臣がDASH村の再建へ意向を示す発言をしたのは事実」とした上で、「組織的に取り組んでいくことは決まっておらず、今後検討していく方針」と回答した。

■関連画像集「原発事故前の福島」

原発事故前の福島
優雅に咲く古代ハス(01 of09)
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福島県いわき市の白水阿弥陀堂の庭園池で古代ハスが見ごろを迎えている。この古代ハスは、千葉市の落合遺跡で発掘された、2000年以上前の種が発芽、開花したもので、住職が根を譲り受けて育成した。早朝から咲き始め、昼ごろには閉じてしまう。 \n\n撮影日:2009年07月14日 (credit:時事通信社)
「Jヴィレッジ」のメディカルセンター (02 of09)
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サッカー日本代表の合宿地「Jヴィレッジ」に完成した「JFAメディカルセンター」。スポーツ医科学の研究拠点となるほか、整形外科、リハビリテーション科の一般外来診療を行う(福島・楢葉町) \n\n撮影日:2009年07月17日 (credit:時事通信社)
古関裕而氏の記念モニュメント(03 of09)
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JR福島駅前に設置された作曲家、古関裕而氏の記念モニュメント(福島市) \n\n撮影日:2009年08月11日 (credit:時事通信社)
須賀川市の火祭り「松明あかし」(04 of09)
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400年以上の歴史を持つ福島県須賀川市の伝統の火祭り「松明(たいまつ)あかし」が、14日夜、同市内の翠ヶ丘公園内の五老山一帯で開催された。長さ10メートル、重さ約3トンもある大松明をはじめ、市内の団体や学校、企業がつくった本松明など計33本が次々と点火されると晩秋の夜空に激しい炎が立ち上った。祭りは、1589年(天正17年)須賀川城が伊達政宗に攻められ落城、戦死した多くの霊を弔うために行われたのが始まりといわれる。例年、地元住民や観光客13万人が訪れるという。 \n\n撮影日:2009年11月14日 (credit:時事通信社)
伝統と新しさ、二つの「とら」の張り子=福島県 (05 of09)
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伝統工芸品である三春駒や三春張り子の発祥地、福島県郡山市の「高柴デコ屋敷」では、来年のえとの「寅(とら)」の張り子づくりの仕上げ作業がピークを迎えている。 この地域では人形のことを「デコ」と言い、その歴史は江戸時代にまでさかのぼる。現在、市内で4軒ほどがお面や十二支の人形などを制作し、伝統の技を受け継いでいる。 このうち、彦治民芸の「腰高とら」は、1998年のお年玉年賀切手の絵柄となり、全国に広く知られた。同民芸十代目当主の橋本高宜さん(写真左。右は妻の京子さん)は「腰高とらはすべて手作業で1日10体を作るのがやっと」と語る。一方、今年は新しい張り子づくりということで、癒し系のかわいらしい表情の新作を36年ぶりに完成させた。 橋本さんは「お客さんに認められるよう、職人としての技術向上を心がけている」と一つ一つ精魂を傾けて仕上げている(福島県郡山市西田町の高柴デコ屋敷) \n\n撮影日:2009年12月10日 (credit:時事通信社)
世界フリースタイルスキー・里谷のエア (06 of09)
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女子デュアルモーグル予選を通過した里谷多英(フジテレビ)のエア(福島・猪苗代町のリステルスキーファンタジア) \n\n撮影日:2009年03月08日 (credit:時事通信社)
商標登録を目指す福島市名物の円盤餃子(07 of09)
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商標登録を目指す福島市名物の円盤餃子(福島市の「ら~めん石狩」) \n\n撮影日:2009年04月23日 (credit:時事通信社)
「猫駅長」のツーショット (08 of09)
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岡山県美咲町の旧片上鉄道吉ヶ原駅の「駅長猫のコトラ」(左)が11日、福島県会津若松市の会津鉄道芦ノ牧温泉駅の猫の名誉駅長「バス」を表敬訪問した。コトラ駅長が「他の猫駅長の待遇を見てみたい」と熱望したことが表敬訪問のきっかけ。2匹の猫駅長は「今度は猫駅長サミットをやろう」と意気投合したという。旧片上鉄道保存会の森岡直子さん(左)は「こんなに歓迎されるとは思っていなかった」と驚いた様子。芦ノ牧温泉駅の小林美智子駅長も「バス駅長も喜んでいる」と笑顔で話した(福島・会津若松市の芦ノ牧温泉駅) \n\n撮影日:2009年05月11日 (credit:時事通信社)
尾瀬が山開き(09 of09)
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新潟、栃木、群馬、福島の4県にまたがる尾瀬国立公園が20日、山開きを迎え、福島県側の御池登山口で開かれた山開きに300人を超えるハイカーが駆けつけた。尾瀬の代名詞ともなっている水芭蕉の見ごろは今月末から6月上旬ごろ。7月には燧ヶ岳(ひうちがたけ)なども山開きになり、尾瀬が一番にぎわう季節となる。 \n\n撮影日:2009年05月20日 (credit:時事通信社)

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