「DHAやEPAが体脂肪抑える」京大が発表 多く含まれる食品は?

トロ、アジ、ブリ、サバ、それぞれどれくらいDHAを摂取できる?
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Sushi
Ryouchin via Getty Images

魚油を多く摂取すると、太りにくくなる――。京都大学は12月18日、魚油に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が、脂肪を燃焼する細胞の増加を促し、体脂肪の減少をもたらすと発表した。同大などの研究チームがマウスを使った実験でこれを証明した。研究結果は17日付のイギリス科学誌「Scientific Reports」オンライン版に公開された

研究によると、京大の河田照雄教授らは体の脂肪を分解して熱に変える「ベージュ細胞」に着目。DHAやEPAを加えた餌を食べるマウスと、含まない餌を食べるマウスを10週間後に比較したところ、DHAなどを摂取していたマウスは体重や体脂肪の増加が抑えられ、ベージュ細胞の増加が見られたという。

朝日新聞デジタルによると、今回の実験でマウスに与えたDHAとEPAは、人間に換算すると1日5~6グラム。マグロのトロ約100~150グラムに含まれる量に相当する。河田教授は「人に効果がある量がどのくらいなのか、臨床研究で確認したい」とコメントした。

なお、マルハニチロの公式サイトによると、DHAを含む食材には次のようなものがある。

▼写真をクリックするとスライドショーが開きます▼

DHAを含む食材
アジの開き(01 of09)
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1尾分(正味80g)→885 mg\n\nマルハニチロ公式サイトより (credit:gontabunta via Getty Images)
ウナギ蒲焼(02 of09)
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1人分(正味80g)→1192 mg\n\nマルハニチロ公式サイトより (credit:Glenn Beanland via Getty Images)
カツオ(03 of09)
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刺身一切れ(正味20g)→62 mg\n\nマルハニチロ公式サイトより (credit:Ryouchin via Getty Images)
焼きサバ(04 of09)
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切身1切れ(正味80g)→1103 mg\n\nマルハニチロ公式サイトより (credit:nipotan/Flickr)
焼きサンマ(05 of09)
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1尾(正味105g)→1197 mg\n\nマルハニチロ公式サイトより (credit:Yuji Kotani via Getty Images)
シシャモ輸入生干し(06 of09)
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3尾分(正味45g)→266 mg\n\nマルハニチロ公式サイトより (credit:nanoqfu via Getty Images)
ブリ天然 焼き(07 of09)
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切身1切れ(正味120g)→2740 mg\n\nマルハニチロ公式サイトより (credit:pelican/Flickr)
マイワシ丸干し(08 of09)
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3尾分(正味102g)→2163 mg\n\nマルハニチロ公式サイトより (credit:Sara Barraud via Getty Images)
(本)マグロ(トロ)(09 of09)
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寿司1貫(正味20g)→576 mg\nマルハニチロ公式サイトより (credit:Ryouchin via Getty Images)

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