LAXIC編集長が変わります! 新旧編集長対談・年の差11歳ママが語り合うワーママのリアル

石根がラシクで伝えていきたいことや、目下悩んでいること、などを正直にぶつけ合う場となりました。
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ラシク・インタビューvol.112

LAXIC(ラシク)初代編集長 宮﨑晴美さん

LAXIC(ラシク)新編集長 石根友理恵さん

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この2月、ラシクが新体制として生まれ変わります。ラシク創設以来、編集長を務めてきた宮﨑から、30歳・ママ歴7ヶ月の石根にバトンタッチすることに。

年の差11歳、ママ歴も8年違う宮﨑、石根は女性の働き方に対する価値観や仕事観もかなり異なるかも!? ということで今回対談を実施。宮﨑が考えてきたこと、石根がラシクで伝えていきたいことや、目下悩んでいること、などを正直にぶつけ合う場となりました。

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出産して初めてフリーランスという選択肢が生まれた(宮﨑)大学生の時から独立をしよう考えていた(石根)

新編集長 石根

編集部:宮﨑さんと石根さんはどちらも現在フリーランスで働くママですけど、フリーになったきっかけは全然違うんですよね。

初代編集長 宮﨑(以下、宮﨑):私と石根さんは年の差が11歳あって、ママとしては8歳違うんですよね。この8年の間に女性の働き方も随分変わったし、そこらへんの認識の違いや世代による価値観の違いに関心があって。

というのも、私は今フリーランスで働いているのは出産したからこそ見えた選択肢だったんですよ。第1子の育休から復職してからも会社はやりがいのある仕事をさせてくれたし、子どもを新潟の実家に預けて海外出張にも度々行っていたけれど、これは子どもが小さいうちだからこそできる働き方だなとは思っていました。

小学校に上がったら私の出張のために子どもの学校を休ませて実家に連れていくなんてできないし、夫も海外出張が多く、お互いの両親も近くに住んでいない。二人で働きながら子どもを見守れて、子どもが小学校に入った後でも無理のない形の、サステナブルな働き方をしなきゃいけないと思いました。当時勤務していた会社で働き続けるイメージが付きづらくなった頃に、夫が「自由に働いてみれば? 家庭の中に、二人サラリーマンがいなくてもいい」と言い始めたんです。

新編集長 石根(以下、石根):私は中学生くらいから「将来は時間もお金も自由に使えるようになりたい!」って思ってました。大学は関西の国立大学で周囲は安定志向が強かったので、私の場合は育ってきた家庭とか環境によるところが大きいですね。ただ社会人経験もなく独立するのは厳しいので、一度は就職し、5年勤めたのちフリーになりました。現在3年目です。

フリーランスだと一方で収入に波があったり、社会保障がうすかったり、不安要素はたくさんあります。とくに育休がとれないのは、かなり辛かったです...... しかし時間に自由が聞くのは、私にとって最もメリットでした。

一方で会社勤めの方には、また別の悩みがありますよね。

私が今思っているのは、会社員だがら、フリーランスだからどうとかではなく、自分にとって最もベストな働き方に近づけばいいんじゃないかなと。

ずっと考えてきた「ママ×働く」ことの悩みが、この1年くらいでフッとなくなった。だからバトンを次の人に渡そうと思った(宮﨑)

初代編集長 宮﨑

編集部:石根さんは今30歳ということですが、同級生や周りのお友達も結婚する人がちらほら出てくる頃でしょうか。

石根:ここ1、2年で急激に増えて、私の周りだと、東京では6割ほど、地方ではほとんどが結婚してますね。結婚したり、子どもができると、キャリアについて立ち止まる時期ではありますし、私も含めそれぞれ不安は抱えているようです。キャリアと子育てのバランスをしっかりとりたいという方もいれば、子どもと向き合いたいという方も。

宮﨑:30歳でほとんどが結婚しているっていうのは早いですね。

私は出産前の働き方とその後の働き方に、気持ちの上でも業務としてもなかなか折り合いをつけられなかったんです。当時は、折り合いをつけているつもりではいたけれども、今思うと全然ついていなかった(笑) だからこそ、自分のジレンマや葛藤は他の人も持っている悩みであって、みんなと一緒に解決したいという思いがあり、ラシクの編集長という仕事を受けたんです。

ただ、この1年くらいで「ママ×働く」というところの悩みがフっと消えたんです。子育てに対しての悩みはもちろんありますけどね。だからこそ、これからの当事者の方に「今」をもっと反映していってほしい! と、石根さんにバトンを渡すことになったんです。

私自身が一番ラシクを求めているユーザーだから、同じような境遇の人を安心させられるメッセージを提供していきたい(石根)

編集部:ここ数年で待機児童とかマタハラとか、公共の乗り物でベビーカーはどうとか、色んな問題が目につくようになって、これから妊娠や子育てを迎える世代は頭でっかちになりすぎるんじゃないかと思ってました。キャリアもプライベートも充実してきてるタイミングで、出産によって一度キャリアが中断したり、生活が変化することは不安じゃないかなと。

石根:私自身、妊娠が発覚したときは「これからどうやって両立していこう」って不安でした。保活も妊娠中から始めて、30~40件の保育園に営業のようにテレアポし、足を運び...... 働きながら、子どもにどれくらい時間を割けるだろう、ってすでに何度もパンクしてます。

そんな中で、私自身が求めているメッセージをラシクで取り上げていけば、同じような境遇の方を元気づけたり、少しでも安心させられるのかなと思っています。

宮﨑:私は長男が生まれた8年前、3ヶ月検診の時に初めて「保活」っていう言葉を知ったし、育休復帰した当初はまだ「ワーママ」なんて呼び方もポピュラーじゃなかったんです。

「世田谷区は待機児童が多い」みたいな報道はされていたし、ワーキングマザーは昔からいたけど、「保活」「ワーママ」「待機児童」など、キャッチーな言葉が増えたことで、知る人が増えた反面、ネガティブな印象が独り歩きしてしまっているのも事実で。高校生や大学生も「働くママって待機児童とか...... 大変そうですよね」と言われるくらいになった。

だけどママであることも、働くことも、もはや特殊でもなんでもないから「働くママ=闘ってる」みたいなイメージじゃなくて、もっと自然で当たり前のこととして、肩肘はらずにやっていってほしいし、石根さんはそういう時代の人なんじゃないかなって思ってます。

石根:たくさんの人に「働くお母さんって大変だよね?」って言われるんですけど、でも今、人生で一番幸せであることは間違いないんです。だから大変大変とは言いたくなくて、そういう風潮は変えたいなって思います。

宮﨑:でも子どもが7か月だと、まだ子どもがいる前の自分のことも鮮明だろうし、同じ感覚で仕事が降ってくるし。そんな中で悩んでいないわけがないよね(笑)

石根:もちろんそうです(笑) だからこれからママとしての日々で何に気を付ければいいか、どうすればいいか都度アドバイスが欲しいです。

編集部:石根さんは目下、何が悩みですか?

石根:まず時間がないです。毎日「あのメール送れてない」「あの資料がまだ作れていない」って思いながらもあっという間に時間が過ぎて、子どものお迎えはあるし、寝落ちしちゃうし...... 週に1回は夫と相談して残業の日を作っているのですが、だからといって仕事の遅れを取り戻すために子どもとの時間も削りたくなくて。

宮﨑:私はある時から、「翌日の支度をしたら子どもと一緒に寝ちゃおう」って決めて、寝室に携帯も持ち込まないようにしました。夜中にふとメールを見ちゃうと返事しなきゃ、ってPCを開けたりしてたんだけど体にも精神的にも良くないし。返事しなきゃしないで「あの人は夜はメールの返事しない人なんだな」って周囲もすぐ理解してくれるし。朝は起きれたら起きればいいし、眠いんだったら子どもと一緒に寝てればよくて、その分業務量は減ってしまうけど、出来る部分を全力でやればいいって思います。

編集部:知り合いがメールの署名欄に「※お迎えの時間があるので、ご連絡は9-17時でお願いします」って書いていて、これいいなって思いました。先手を打っておけば「あの人が連絡してきたからこっちも返さなきゃ」みたいな変なチキンレースにならずに済むし、相手にも安心感を与えられるなって。

宮﨑:あとは人に頼ることと、ネットの情報だけではなくてリアルも大事にすることかな。ある時「人に頼るってことで逆に相手は自分に頼りやすくなる」という記事を読んで、その通りだなと思いまして。それから、ご近所のママ友などと頼り頼られる関係を作っています。あと、何でもすぐ調べて解決するのが日常的にはなっているけれども、リアルな情報に助けられることもとっても多いです。

石根:分かります...... すぐ「赤ちゃん 〇か月 ○○しない」とか調べて、惑わされてしまいます......

宮﨑:私も未だにやっちゃうんですけど、他と比べることって子育てを悩ませることが多いのと、小学校に上がると特に、リアルな世界だからこそ得られる情報は増えていく気がします。両方をバランスよく取り入れていけるといいですよね。

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LAXIC(ラシク)がオープンした2年半前は、働くママに特化し「ママ×仕事」を取り扱うWEBメディアはまだあまりありませんでした。「働き方改革」の流れもあり、ママである女性の問題と捉えられていたものが、パパや会社、ママを取り巻く人たちなど全体の課題へと進化しつつあるように思います。

これまで「ワーママを、楽しく」というキャッチフレーズとともに、働くママに特化してきましたが、今後はターゲットをさらに広げ、「ライフイベント×働き方」軸での発信をしてまいります。ママになる前から、女性はライフイベントについての悩みを抱えていますし、働き方・考え方が変わる機会は出産だけではありません。

引き継き「学生インターン」や「育休インターン」などの取り組みを続けながら、リアルな女性たちの悩みに向き合ってまいります。

新編集長の元、新しく生まれ変わるラシクにもぜひご期待ください。

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【宮﨑晴美さんプロフィール】

新潟県上越市出身、1976年生まれ。津田塾大学 学芸学部 国際関係学科 卒業後、外資系テレビ局・大手PR会社・ブライダル企業の広報マネージャーを経て妊娠・出産を経験し、子どもが3歳になったことをきっかけに、子どもが成長しても無理なく続けられるサステイナブルな働き方をしたいとフリーランスに。現在、PRコンサルタント& WEB編集者として「伝えること」をベースに活動中。3歳と8歳の男児2人母。

【石根友理恵さんプロフィール】

株式会社SEAM 代表取締役/mamawork編集長。1987 年広島生まれ。神戸大学国際文化学部卒業後、サイバーエージェント IT系スタートアップにてwebマーケティング・広報・PRを勤めた後、株式会社SEAMを設立。働くママのお役だちメディア「mamawork」運営の他、企業のオウンドメディア運営、PRなど実施。また、アジア×日本の共同映画製作をプロデュースし、地方にロケ地を誘致するインバウンド事業も同時に手がける。2018年夏、タイ全土にてプロデュース映画公開予定。2017年5月に娘を出産。

ワーママを、楽しく。LAXIC

文・インタビュー:真貝友香

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