子供を保育園に入れるための「保活」は、年々エスカレートする一方だ。その一端が、ネット調査で明らかになった。
保育園・幼稚園向け写真サービス「はいチーズ!」を運営する「千」(本社・東京)が、主に首都圏の1都3県の利用者を対象にした調査で、保育園に子供を入れようとする年齢が年々早まり、出産前からの保活も年を追って増えていることが裏付けられた。
保活の結果「希望通りの時期に希望通りの園に入れた」のは52.4%、時期や場所の希望が叶わなかったのは32.7%、「まったく入れなかった」人は7.1%だった。主に公立保育園に入るための点数加算を狙って、一時的に認可外保育施設などに子供を預けて就労していることにする人も2割近くいた。
調査を実施した「千」の広報担当、里田恵梨子さんも、子供を生後7カ月で保育施設に預けて職場に復帰した。
「多くの公立保育園は、0歳で預けられなかったらほぼ、その後の空きは出ません。私も『4月入園のときにうちの子は何歳だろう?』と逆算するところから始まりました。生後7カ月で預けることに『世間からどう見られるんだろう?』という罪悪感もありました」と振り返る。
「近所のママ友同士と情報交換しながら、希望する園を変えたり、一種の牽制のし合いでもありますね。結果を巡っても、ママ友同士で微妙な雰囲気になった。そんな自分の頃を思い出しながら、結果をまとめました。お金をかけてでも4月入園を目指すママたちの必死な雰囲気が伝わってきて、追い詰められているんだな、と感じました」
「子育て制度、保育制度について意見を」と尋ねたところ、自由回答でトップに来たのは「保育士の待遇改善」だった。「説明会の間に泣き叫んだりする子供を『迷惑』と思いかねない、今の保活の状況はゆがんでいる。待遇をよくすることで保育の質を上げることもできるし、保育所も増えて、年度にこだわらず、必要なタイミングで預けることができるようになる。ぜひ社会で考えてほしいと思います」
ブライアンの子育て漫画
昔はクールでかっこいい人間だったのに…(01 of10)
Open Image Modal私は、昔はクールでかっこいい人間だったのに…。今や小さいバージョンの自分と、トイレの使い方について議論する日々だ。\n\n(親)「トイレを使ったらちゃんと流して、手を洗いなさい!」 (credit:Brian Gordon/Fowl Language Comics)
「本当にむかつくこと」とは(02 of10)
Open Image Modal「本当にむかつくこと」=子供たちが何かを準備するのにかかる時間。\n\n(子)靴が見つからないよ\n(親)履いてるじゃねえか!\n (credit:Brian Gordon/Fowl Language Comics)
うるさい子どもよりたちが悪いのは(03 of10)
Open Image Modal家でうるさい子どもたちがあふれているよりも、静かな子どもたちの方がたちが悪い。子どもたちが静かな時こそ、本当に悪いことが起こっている。\n\n「静かだな…。嫌な予感が…」\n (credit:Brian Gordon/Fowl Language Comics)
意志の強い我が子よ(04 of10)
Open Image Modal意志の強い我が子よ。あなたにはいつの日か、素晴らしいリーダーになれるほどの粘り強さがあると思う。\n\n(子)「これが欲しいの!」\n\nだけど今は単なるくそガキだ。 (credit:Brian Gordon/Fowl Language Comics)
プールで思うこと(05 of10)
Open Image Modal(親)「子どもたちはここにおしっこしてない、おしっこしてない、おしっこしていない… 」\n\n今日も子どもたちと楽しくプールで遊んでいます。 (credit:Brian Gordon/Fowl Language Comics)
食事の前と後(06 of10)
Open Image Modal【左】子どもたちと食事を始める時「食べてごらんよ。絶対に美味しいから」\n\n【右】子どもたちと食事を終える時「いいから食べなさい!食べなきゃ生きていけないよ!」 (credit:Brian Gordon/Fowl Language Comics)
エエエエエ!(07 of10)
Open Image Modal小さな女の子の話し方。\n(怒っている時)エエエエエ!\n(嬉しい時)エエエエエ!\n(眠っている時).........。\n(目覚めた。なんでがっかりしてるの?)エエエエエ! (credit:Brian Gordon/Fowl Language Comics)
ベトベトにヘロヘロ(08 of10)
Open Image Modal私は何時間も子どもたちのベトベトした鼻や口やお尻をふいて過ごしている。疲れきってヘトヘトになってしまうのも無理はない。 (credit:Brian Gordon/Fowl Language Comics)
目の前にあるのに(09 of10)
Open Image Modal子どもたちに何かを自分で探すように言うと必ず…\n\n(子ども)「『あれ』がどこにもない!どこかに行っちゃった!」\n\n「あれ」はいつも目の前に転がっている...。 (credit:Brian Gordon/Fowl Language Comics)
それでも(10 of10)
Open Image Modal一日中私を大変な目にあわせておいて、私の膝の上で眠るの? 何だかんだいっても、かわいいあなたには勝てません。 (credit:Brian Gordon/Fowl Language Comics)