「きのう何食べた?」がギャラクシー賞月間賞に 「理想的な実写化」と評価

シロさん(西島秀俊さん)とケンジ(内野聖陽さん)カップルの日常を描く連続ドラマです。
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内野聖陽さんと西島秀俊さん(左から)
時事通信社

テレビ東京で今年4〜6月に放送された連続ドラマ「きのう何食べた?」が、2019年7月度ギャラクシー賞月間賞に選ばれた。

放送批評懇談会が8月20日に発表した。

「きのう何食べた?」は、西島秀俊さん演じる料理上手で倹約家の弁護士・筧史朗(シロさん)と、内野聖陽さん演じる人当たりのいい美容師の矢吹賢二 (ケンジ)のカップルの日々を描くドラマ。原作は、「大奥」などで知られるよしながふみさんによる人気漫画だ。

食卓を囲むカップルの日常をほのぼのと描く世界観が共感を集め、作中に登場するマグカップの即日完売などの現象が起きた。

放送批評懇談会は「西島秀俊と内野聖陽という見事なキャスティングによって理想的な実写化となった」などと評している。

西島秀俊と内野聖陽という見事なキャスティングによって理想的な実写化となった。息子に対し深い愛情を注ぎながらもゲイに対する偏見や無意識レベルの差別をしてしまう両親、といった残酷な現実を描きながらも、理想郷のようなささやかな幸福感あふれる 2 人の関係性は見ていて温かい気持ちにさせてくれた。(講評全文)

 

■ギャラクシー賞とは

放送批評懇談会の公式サイトによると、同会は1963年に放送評論家、メディア研究者などが設立した独立の団体で、現在はNPO法人化されている。

ギャラクシー賞は、日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために、1963年に放送批評懇談会によって創設された。

テレビ、ラジオ、CM、報道活動の4部門で、毎年4月1日から翌年3月31日を審査対象期間とし、年間の賞が選ばれている。

年間の賞とは別に、テレビ部門では毎月「月間賞」も選んでいる。

7月の月間賞では、「きのう何食べた?」のほか、「NHKスペシャル『夢をつかみにきたけれど ルポ・外国人労働者150万人時代』」(NHK)、「50日間で女性の顔は変わるのか!? 」(日本テレビ)、「BS1スペシャル『ラストトーキョー “はぐれ者”たちの新宿・歌舞伎町』 」(NHK)も選ばれた。