新型コロナウイルスの感染予防にも...人でぎっしりの満員電車を避けるために使える方法

うまく活用すれば普段の通勤電車や、イベントなどに伴う混雑も回避できるかもしれない。
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日本国内でも感染が広まりつつある、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)。手洗いやうがい、それに咳エチケットの徹底などが重要だが、人が密集する場所に出かけないのも自分を守る方法の一つ。

特に大都市圏で問題なのが満員電車だ。通勤・通学時間帯はもちろんのこと、中止されなかったイベントなどが原因でイレギュラーな混雑が発生する場合もある。

こうした混雑に出くわすのを避けるために、乗り換え案内サービスなどを提供している各社のアプリが役立ちそうだ。

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東京の満員電車(資料写真)
EPA=時事

■検索画面で確認を

ヤフー株式会社がスマートフォン向けに提供しているアプリでは通常、ユーザーが検索したルート(例:永田町→上野 09:30出発)に沿って、最適な乗り換えルートを案内する。ヤフーではそれに加え、コンサートやイベントなどで混雑が予想される場合、検索結果画面に「異常混雑予報」を表示する機能がある。

この機能では、混み具合を3段階に分けて、10分単位で表示する。ヤフーによると、月間約4000万人が路線検索を行っているデータの蓄積を利用し、特定の時期に検索が急増したルートを混雑するとみなす。例えばコンサート会場や花火大会の最寄り駅などは、イベントの実施前から検索数が増えていくという。

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異常混雑予報のサンプル画面
提供:Yahoo!JAPAN

さらに、Twitterの投稿などから混雑する理由も推測しアプリ上に表示する。対応しているのは首都圏や大阪など広い範囲の74路線だ。

同じく混雑を回避できるシステムを提供するのはNAVITIMEだ。この会社では首都圏約2500万人の利用する電車のデータなどを元に、電車1本単位で混み具合を予測する。路線検索をすれば混み具合が表示され、混雑を避ける迂回ルートを知らせてくれる場合もある。

「通勤の時間帯でも一本遅らせれば当駅始発があり座れる可能性がある、などの情報がわかります」と広報担当者。NAVITIMEが対応するのは首都圏の65路線。

鉄道各社もこうしたサービスに力を入れている。JR東日本の公式アプリでは、山手線の混み具合が車両ごとにわかるほか、新宿・品川・舞浜の3駅の混雑状況がわかるようになっている。小田急線のアプリでは一部の列車や駅で混雑度が表示される設計だ。

こうしたアプリをうまく活用すれば普段の通勤電車や、イベントなどに伴う混雑も回避できるかもしれない。