肺せんがん、野際陽子さんの死因となった病気とは? 注意点は?

女優の野際陽子さんが6月13日、肺せんがんのため亡くなった。死因となった「肺せんがん」とはどんな病気なのか。
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時事通信社

女優の野際陽子さん(81)が6月13日、肺せんがんのため亡くなった。死因となった「肺せんがん」とはどんな病気なのか。

肺せんがんとは、肺がんの一種。肺の末梢に発症しやすく、肺にできるがんの6割を占め、女性の発症率が高い。医療機器会社オムロンの公式サイトなどによると、初期段階では咳や痰など症状が出にくく発見は難しいが、早期で見つかった場合は完治の確率が高い。一方、がんが進行した場合、転移リスクは高い。一般的な治療法である化学療法や放射線療法は効きにくい

喫煙との因果関係は低い。喫煙による肺がんの発症リスクは、たばこを吸わない人と比較して男性で4~5倍、女性で3倍程度と説明。ところが、肺せんがんに限っては男性で2~2.5倍、女性で1.5倍程度で、「たばこを吸わなくても肺せんがんになる」ケースが多いという。

最近では、歌舞伎俳優の中村獅童さん(44)が5月、初期の肺せんがんであることを公表し、その後、手術を受けて療養中だ。ハフポスト日本版は、獅童さんが公表した際、神奈川県病院機構・理事長の土屋了介医師に取材。土屋医師は一般人が気をつけるポイントについて「発症早期では全く症状が出ないので、獅童さんのように人間ドックなどでないと発見できません。特に40代以上はがんの発症率が高いので、CTスキャンを2年ごとに受けるなどして注意した方がいいでしょう」と語った

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