新卒からプロのマーケターになるために、一番最初に意識すべきこととは?

マーケティング手法は、出てくるタイミングで身につけていく方が効率的です。SEO一つでも方法は電光石火のごとく変わります。
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4月に入社した新入社員の皆様、おめでとうございます。そろそろ社会人研修が終わって、OJTに入る会社も多いのではないでしょうか。新卒で初めてマーケティングを担当することになって、焦ってドラッカーだのコトラーだのを読んでいませんか?

もちろん古典を学びマーケの基本に触れるのも大事ですが、その前に必ず知っておきたいことは何なのでしょうか。わたくし松岡の経験と、シックス・アパート新卒二年目のマーケター社員のインタビューからご紹介します。

改めまして、Six Apart ブログ読者の皆さま、はじめまして! 株式会社ライトアップの松岡佑季(まつおかゆき)と申します。この度、オウンドメディア勉強会でのご縁があって寄稿させていただくことになりました。宜しくお願いします。

まずは、私の自己紹介から。大学では、商学部マーケティング学科に所属。広告論やマーケティング戦略などを専攻しました。その後、新卒で教育業界に入社。現場経験からマーケティングを担当するようになり、「Web経由での集客やPRの可能性をもっと知りたい、使ってみたい。」という思いから、180度カルチャーが異なるITベンチャー企業に転身。新規事業・販売促進・営業を経験しました。現在、株式会社ライトアップにて中小企業向けのIT研修を展開しています。

理論と実践は異なる

さて、本題のマーケティングのお話をします。

私自身、大学ではマーケティングを専攻していたものの、理論と実践は異なる部分は多くあると痛感しています。

実践を通してマーケティングの最初の気づきは、「顧客は誰か?」の分析です。たとえば、教育業界では、顧客は実際にサービスを受ける子供に目が向きがちです。ですが、実際の決裁者は、多くの場合「母親もしくは父親」です。サービスを受ける方ももちろんですが、決裁者が誰かを正確に見極めることが必要ですね。初歩中の初歩ではありますが、そんな分析を繰り返していき実績がぐんぐん上がっていきました。

マーケティングを考えるとき、「分析・解析」「コンテンツ作成」「ファン作りと集客」の3つの分野がある中で、第一ステップは「分析・解析」です。これは、Webでもアナログ手法でも変わらないことです。分析・解析なくして、マーケティングはないと言っても過言ではありません。

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さて、今回のテーマは、「新卒からプロマーケターになるには?」です。

インターネットやマーケティングに興味がある人であれば、「未経験からWebマーケティング担当になるにはどうすればよいか?」ということを疑問に持たれるでしょう。また新人教育担当であれば、「どのようにOJTすればよいのだろうか?」など悩みはつきません。

希望の業務に就くためには、会社に志望を伝えたり、思いきってキャリアチェンジをすることが必要ですが、その前段階としては、会社の分析をして方向性を理解するクセをつけることが優先事項です。マーケティング手法は、出てくるタイミングで身につけていく方が効率的です。SEO一つでも方法は電光石火のごとく変わります。

未経験からプロマーケターになるには、まずは自社の分析を繰り返していくということがマストです。分析力がつけば、他社のコンサルティングをしたり、コンテンツや集客分野のマーケティングの成功率も高くなります!

入社二年目マーケターに、聞いてみた

実際に、新卒でマーケターになった人は、どんな風に思っているのでしょう。2015年4月に入社して、現在二年目のマーケターにも話を聞いてみました。

シックス・アパート社に2015年4月に新卒入社して、MovableType.net のマーケティングを担当している中山みことさんです。Six Apart ブログの執筆者としても、度々登場していますね。彼女が書いた記事一覧は アーカイブページ からどうぞ。

Q: 1年マーケティングを担当されてみて、振り返ってどんなことが大事だったと思いますか?

中山:「マーケター志望者」がご覧になるという視点でお話をしますと、まずは自分の会社が「どこを目指しているのか?」を知るということが重要だと考えています。Webマーケティングは流れが速いですし、たくさんの手法があります。GoogleアナリティクスでのPV(ページビュー)分析ひとつ取っても、クロスすればどこまででも分析できます。

「自社であるシックス・アパートが何を目指しているのか?アクセス解析データから何を知りたいのか?」という目的を把握していることが最も重要だと考えています。

Q:普段どのようにマーケティングを勉強されてますか?

中山:すべての活動に対して、何のためにやっているのか?何を目的としているのか?を、意識しないといけないなと思いました。単なる作業にならないように常に目的意識をもってやらないと、当初のゴールにたどり着けません。また、知識の習得については、マーケティングの特別講座に通ったりというよりも、その時々に必要な新しい知識をすぐに調べて習得を繰り返しています。

Q:2015年に入社されてこの1年、いかがでしたか?

中山:FacebookやTwitterなどSNSで、同学年の友人は「1年早かったな。」なんてつぶやいていますが、私にとっては長かったです。毎日何かしら学ぶことがあって、いま去年の5月を振り返っても、9月を振り返っても、その時に何をやっていたか思い出すことができます。

日々、本当に学び続けて考え続けていたなと、振り返って思いますね。

まとめ

中途入社が主なシックス・アパート社の中で、中山さんはほぼ初の新卒社員。「会社として、何の目的を達成するために、どんな手段で結果を出そうとしているのか」ということを理解することが何よりも重要という視点でいらっしゃいます。周囲のサポート環境がよいということもありますが、

「目的を達成するために、目の前のことにどう向き合うか」成長のための一番の早道を教わったようにも思えます。

<結論!>新入社員が、プロマーケターになるには? = 自社について理解することから始めよう!