こもたろの偏食事情-『息子は自閉症。ママのイラスト日記』(17)

この、ただ静かだという食事が、どれだけ私たち親子にとってキラキラした時間か。
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先日、こもたろが通う小学校が振替休日となったので私とこもたろで、近場ですが朝からお出かけをしました。昼時になったので、2人でファミレスへ。

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こもたろの好物のポテトと、お子様セット、あとドリンクバーを頼みました。飲み物を取りにドリンクバーへ。さすがにまだ危なっかしいので飲み物は入れてあげますが、それを持って、席へ戻ります。席につき飲み物を飲んだあと、次に何をするかと思うと、おもむろに子供用メニューを広げました。

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そして子供用のメニューをうっとりした眼差しで眺めたり、内容が気になるのか、中に何が入っているのかと聞いてきたり。あとはその辺で目につく「漢字」を見つけては読み上げたり、質問したり。

そうこうしているうちに、料理が運ばれてきました。こもたろは、まず苦手なものから食べ始めます。それは付け合わせのほうれん草だったり、レタスなどの葉野菜。それらを食べたあと、メインにうつり、最後のシメに白ご飯という流れです。

自分が食べ終わると、「あの漢字はなに?」と漢字講座が始まったり、おしゃべりをしたりして、私が食べている間、終わるまで待てるようになりました。私がドリンクバーへ行っている間も、こもたろは席でひとり座って待てるようになりました。

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ふと、思ったんですよね。今、こもたろは周囲の人、誰からも「障がい児だということを」気づかれずに食事をしている。周囲からの「あの子どうしたの?」という視線もありません。母ちゃんとこもたろの、2人きりでの外食。こんなこと、当時は思い描いたことがあっただろうか。昔は、お絵かきセットや絵本などを持参して、何とか待ち時間を潰していたものでした。今はもう、そんなことはしていません。

いつの間にか当たり前になって、日々過ごしていること。

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この、ただ静かだという食事が、どれだけ私たち親子にとってキラキラした時間か。

ひとつひとつの成長を忘れないようにしたい。出来て当たり前と思わず、出来たことを喜ばなくちゃね。初心忘るべからず、といいますか、そんなことを思ったのでした。

~続く。

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