LINEやTwitterでのストーカー行為も規制対象に 千葉県が迷惑条例を改正

LINEやTwitterで個人へ執拗にメッセージを送ったり、インターネット上で名誉を傷つける行為を新たに規制する迷惑防止条例の改正案が千葉県で成立した。恋愛感情がなくても、嫌がる相手に連続でメールを送るとストーカーとみなされる内容も盛り込まれている。
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LONDON, UNITED KINGDOM - JUNE 15: A view of a man's hand as he uses a HTC Wildfire smartphone on the streets of London, during a shoot for Android App Guide, June 15, 2011, London. (Photo by Will Ireland/Android App Guide via Getty Images)
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LINEやTwitterで個人へ執拗にメッセージを送ったり、インターネット上で人を誹謗中傷するなどの行為を新たに規制する、迷惑防止条例の改正案が千葉県で成立した。恋愛感情がなくても、嫌がる相手に連続でメールを送るとストーカーとみなされる内容も盛り込まれている。

千葉県議会は10月22日、県の迷惑防止条例の一部改正案を賛成多数で可決。具体的には次の9つの項目が、規制の対象となる。

① つきまとい・待ち伏せ・立ちふさがり・見張り・押し掛け

・あなたを尾行してずっとつきまとう。

・あなたの自宅や職場、学校などに押し掛ける。

② 監視等により行動を把握していることを告げる行為

・帰宅直後に「おかえりなさい」などと電話をしてくる。

・あなたのその日の行動や服装など、細々したことを電話や電子メールで告げる。

③ 面会などの義務のないことの要求

・面会を求めて、しつこくメールや手紙を送ってくる。

④ 虚偽の事項を告げる行為

・嘘をついて不安にさせる。

⑤ 乱暴な言動

・あなたに向かって、大声で「バカヤロー」などの粗野な言葉を浴びせる。

・電話をかけてきて、粗野な言葉で怒鳴り散らす。

⑥ 無言電話

・電話をかけてくるが、何も言わず、あなたに不安を感じさせる。

⑦ 連続電話・連続ファクシミリ・電子メール等の連続送信

・あなたが拒否しているにもかかわらず、何度も電話をかけたり、電子メールを送信してくる。

⑧ 汚物などの送付

・汚物や動物の死体など、あなたに不快感や嫌悪感を与えるものを自宅や職場に送りつけたり、玄関前に置いたりする。

⑨ 名誉を害する事項を告げる行為

・インターネットなどに、あなたを中傷するような文章を掲載する。

・あなたを中傷したり、名誉を傷つけるような内容を告げたり、文書などを届けたりする。

(千葉県警「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の一部を改正する条例(案)の概要」より。 2013/09/17)

スマートフォンの流行で、フェイスブックやTwitterなどのSNSサービスが流行。かつての同級生や地元の友達と再会したり、同じ趣味を持つ人と交流することなどが手軽にできるようになった。

しかし、これらのサービスを悪用する犯罪も多発しており、わいせつ写真などをインターネット掲示板に掲載するなどの被害も出ている。かつての交際相手や配偶者との関係が破たんした際に、腹いせにプライベートで撮った猥褻な写真などをばらまく「リベンジポルノ」の問題も出てきている。

また、今年7月に施行された改正ストーカー規制法では、連続メールの送信が規制の対象となったものの、恋愛感情のある場合のみが規制の対象であったため、好意があることを立証しなければならなかった。今回の千葉での条例改正は、恋愛感情の認定ができない嫌がらせなどを規制対象とすることができるようになり、また、インターネットでの問題にも対応できるものともいえる。

同様の内容は、京都群馬静岡などで導入されており、また、岡山県広島県でも、条例改正の方針。今後全国に広がるとみられる。

インターネットでの迷惑行為の防止規制について、あなたの考えをお寄せください。

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Source: Common Sense Media\n要旨: 「米国の教師(キャリアの長いベテラン/ハイテクに通じた若い教師、経済的に豊かな人向の学校/低所得者の学校、公立/私立、小学校/高校等の違いにかかわらず)は比較的一致した懸念を表明している。学生は集中力の持続時間、文書作成、直接のコミュニケーションに問題がある。経験の長い教師は、子供たちのメディア利用がこの問題の原因となっているとしている。肯定的な面では、若者はメディア利用能力に長けることで情報を早く見つけることができ、より効率的に複数の作業を行える、としている」 (credit:Shutterstock)
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Source: Pew Research Center\n要旨: 「AP(アドバンスト・プレースメント)とNWP(ナショナル・ライティング・プロジェクト)の3/4の教師は、インターネットや電子的検索ツールは学生の調査の習慣に対して、『大抵は有益な』影響を与えているとしている。しかし87%の教師は、これらのテクノロジーは『注意力持続時間の短い、気が散りやすい世代』を作り出している、としており、64%の教師は、デジタルテクノロジーは学生を学問的に援助する以上に気を散らせる働きをしている、としている」\n (credit:Shutterstock)
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Source: Common Sense Media\n要旨: 「13歳以上の子供の4人中3人は自分のソーシャルネットワーキングサイトを所有しており、2人に1人は毎日自分のサイトを訪れている。しかし、我々のソーシャルメディアへの懸念にもかかわらず、非常に多くの場合、これらのメディアは子供の生活に大きな混乱を与えてはいない」 (credit:Shutterstock)
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Source: Pew Research Center\n要旨: 「子供が扱う携帯メールの量は、携帯メールを利用する十代の子供の中央値で、2009年の1日50メールから60メールに増加している。携帯電話と固定電話での友達とのおしゃべりの頻度は減少している。しかし最も多く友達とメールをする子供は、同時に最も多く友達と電話でおしゃべりをする子供だ」 (credit:Alamy)
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Source: Pediatrics\n要旨:「一般的にまたは常に、活動的なテレビゲームで遊ぶ子供は活動的でないテレビゲームで遊ぶ子供より活動的であるという根拠はない」\n (credit:Alamy)
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Source: Pew Research Center\n要旨:「米国において13歳以上の子供の生活にソーシャルメディアが浸透する中で、新たな調査の結果は、ソーシャルネットワークサイトを利用する子供の69%はサイトの中で友達はお互いに思いやりのある行動をとる、としている。だがこれらの子供のうち、サイトの中で他人に対して意地悪・残酷な態度を取る人を見たことがある子供が88%、意地悪・残酷な行動の標的になった経験のある子供が15%いるとしている」 (credit:Shutterstock)
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Source: Pediatrics\n要旨: 「育児環境が自宅の子供のうちの70%、施設の子供の36%が毎日テレビを見ていることが明らかとなった。より重要なことに、幼児および小児がテレビを見る時間は、育児が自宅の子供は2~3時間、施設の子供は~1.5時間だ」 (credit:Alamy)
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Source: Pediatrics\n要旨:「今回の最新の方針は、メディア(見ているもの、見ていないものの両者)は2歳未満の子供に対して潜在的に負の効果を持ちはっきりした有益な効果はない、という更なる根拠を示している。このため、AAP(米国小児科学会)はこの年代の子供にメディア利用を控えさせる推奨を再確認している。この声明は小さな子供が部屋にいる際には、大人のためにテレビをつけておくことも控えるように推奨している」 (credit:Alamy)
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Source: Common Sense Media\n要旨: 「生後9ヵ月の子供がテレビまたはDVDを見る時間は1日約1時間、5歳の子供は親のiPhoneで遊びたいとねだり、7歳の子供はゲーム、宿題、またはお気に入りのバーチャル世界での自分のアバターの様子を確認するために1週間に数回コンピューターを利用している。テレビは依然人気があるが、読書の傾向は下降し始めている可能性がある。子供の生活におけるメディアの役割を正確に理解することは、子供が健康的に発達することに関心を寄せる以下のような全ての人たちにとって不可欠なことだ。親、教育者、小児科医、公衆衛生の推奨者、政治家等、枚挙に暇がない」 (credit:Shutterstock)
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Source: The Huffington Post\n要旨: 「小児や十代の子供における携帯電話の電磁波と脳の悪性腫瘍との因果関係を評価する最初の研究に用いられた方法と結論について、専門家は深刻な懸念を抱いている。彼らが述べるところによると、この研究は欠陥があるだけでなく、携帯電話業界より資金援助を受けていた」 (credit:Alamy)
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Source: Pediatrics\n要旨: 「性別、年齢、家庭の収入、思春期、客観的に測定された身体活動や活動しない時間にかかわらず、テレビやコンピューターに多くの時間を費やすことは、より多くの精神的障害に関連していることがこの研究により明らかになった」 (credit:Alamy)
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Source: Pediatrics\n要旨:「テレビを見ることとテレビゲームで遊ぶことは、その後の子供時代における注意力障害の増加に関連している。テレビ、テレビゲーム、注意力障害に関する同様の関連は、後期青年期および初期成人期にも存在するようだ」 (credit:Alamy)
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Source: Pew Research Center\n要旨: 「携帯メールをする13歳以上の子供の2/3もが、友人と話すよりもメールをするために携帯電話を使用することが多いようだと言っている」\n (credit:Alamy)
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Source: Kaiser Family Foundation\n要旨: 「現在、8~18歳の子供は普段1日平均7時間38分(1週間に53時間以上)娯楽メディアを利用している。また、その時間の多くを『メディアのマルチタスキング:複数のメディアの同時使用』を行っているため、実際は7時間半の中に10時間45分に相当するメディアコンテンツを詰め込んでいる」 (credit:Shutterstock)