増水した川には絶対に近づいてはいけない。川岸が崩れる瞬間の動画に注目集まる

現場は兵庫の矢田川。「地面が動いているような感じ」と撮影者は語った
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tanakakazuma/Twitter

大雨に見舞われた兵庫県で、増水した川沿いの地面が崩れる瞬間を撮影した動画がTwitterに投稿され、注目を集めている。

撮影したのは、兵庫県香美町で牧場「田中畜産」を営む田中一馬さん(40)。7月5日午後5時ごろ、牧場近くを流れる矢田川が増水しており、その様子をスマートフォンのカメラでとらえた。

動画の中では、幅1メートル程度の地面の塊が突然、川に落ちる様子などが映っている。田中さんは安全確保のため、川岸から約10メートル手前から撮影していたが、それでも「地面がいつもと違う感じだった。なんというか、動いているような、車酔いしている感じ」と話した。

水位はこの日午後3時ごろから徐々に上がり、撮影時はほぼピークだった。現在は下がってきているという。

田中さんは普段なら増水時には川に近づくことはしないが、5年ほど前から上流で続く道路の拡幅工事の影響で川の流れが変わり、増水のたびに自宅近くの河岸が侵食されるようになったことから、行政側に訴えるための「証拠」として記録していたという。

田中さんは「大雨の影響で河川の増水が気になるのは分かる。でも川を覗き込むのは絶対にやめよう」などの文言とともに、動画をTwitterに投稿。瞬く間に拡散し、「頭では理解してるつもりでしたがまさか足元がこんなにも簡単に崩れていくとは」「リアルに怖い」などの反響を呼んだ。

「何の前触れもなく、音もなく地面が川に落ちていった。みなさんが今後、気をつけるために動画が役だってくれれば」と田中さんは話している。