尖閣諸島沖で中国漁船とギリシャ船籍貨物船が衝突 海外メディア「日本が乗組員を救助」

海外メディアは今回のニュースについて、尖閣諸島をめぐり再び日中両国間で関係が悪化し始めた直後の出来事だったと伝えています。
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沖縄県の尖閣諸島沖の公海上で8月11日早朝、中国漁船がギリシャ船籍の大型貨物船と衝突し、漁船の乗組員6人が海上保安庁の巡視船に救助された。衝突した中国漁船は沈没したとみられており、海上保安本部が現在も、行方不明者がいないか捜索活動を続けている。

毎日新聞によると、衝突したのはギリシャ船籍の「ANANGEL COURAGE」(23人乗り)と14人乗りの中国漁船「ミンシンリョウ05891」。尖閣諸島で中国船の動向を警戒していた海上保安庁の巡視船が、この日の午前5時32分頃に遭難通信を受信。海上保安庁の巡視船と航空機が現場海域に急行し、漂流していた6人を救助した。

8月以降、尖閣諸島沖では中国当局の船や漁船が領海に侵入するなど、活動が活発化している

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群がる漁船の状況(海上保安庁)

■海外メディアはどう報じた?

海外はメディアはこのニュースについて、「日本の沿岸警備当局が、中国船の乗組員を救助」などと報じるとともに、尖閣諸島をめぐり、再び日中両国間で関係が悪化し始めた直後の出来事であることを伝えている。

インドのニューデリー・テレビジョン(NDTV)は、日本の当局担当者が「私たちは、救助を最優先している。衝突の原因については、分からない」と述べたことを紹介。さらに、尖閣近郊で日本と中国が対立を続けているとしたうえで、「7日には、約230の中国漁船と、武器を積んだとみられる4隻を含む7隻の(中国)当局の船が、問題の島付近まで近寄った」などと述べた。

香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストは「約200〜300中国漁船は、領海のすぐ外の、いわゆる接続水域と呼ばれる場所に停舶。そのうち数隻は、(日本)領海に侵入した。これによって、東京が北京に頻繁に抗議するきっかけとなった」と記した。

BBCは「北京は東京に、救助について“ 謝意を表明した”」とする、日本の外務省による報道発表の内容を報じた。さらに、この事故について「これは今週始め、日本の外相が中国に対し、“日本と中国の関係が大幅に悪化してきている”と述べた直後に起こった」などと続け、「日本では尖閣、中国では釣魚と呼ばれる日本が統制する無人島が、長年にわたって争いの源になっている」などと伝えた。