「覚醒剤リキッド」の実態は? 電子たばこで吸引か、熊本県警が初めて押収

「大麻リキッド」など液体状にした違法薬物が広がっている。
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覚醒剤を液体状に加工した「覚醒剤リキッド」が全国で初めて摘発されたことが明らかになった。熊本県警が押収していたと産経ニュースなどが報じた。

電子たばこで覚醒剤の成分を蒸発させて吸引できるよう、液体状に加工されていたという。

産経ニュースが関係者の話として伝えたところによると、熊本県警が3月、覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで男女数人を逮捕。関係先の家宅捜索をするなどした際、粉末のものと一緒に液体状の覚醒剤が見つかった。

「覚醒剤リキッド」の実態は...

電子たばこは、専用容器に入った果物やお菓子などの香りのつけた液体(リキッド)を加熱し、蒸気を吸って嗜好する。

見つかった覚醒剤リキッドは、市販のリキッドに覚醒剤の粉末を混ぜており、電子たばこを吸うと覚醒剤の成分を摂取できるようになっていたという。

覚醒剤は、主に粉末状や錠剤で使用されているとされ、あぶって吸引したり注射器で注入したりして摂取する方法が知られている。液体状にして電子たばこで吸引することで、発覚するリスクが低いとされる。

違法薬物を液体状にして吸引する手法が広がっており、過去には「大麻リキッド」の存在も確認されている。

今年5月に大麻取締法違反罪で有罪判決を受けたラッパーの男は、大麻の幻覚成分を濃縮したリキッドを所持していた。電子たばこで吸っていたとみられている。