飛田新地、G20の期間中は全店休業 「日本最後の遊郭」がなぜ?

全面休業は約30年ぶり。前回は昭和天皇の崩御による「大喪の礼」以来という。
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飛田新地に並ぶ料亭=大阪市西成区(飛田新地料理組合の許可を得て撮影しています。画像の一部を加工しています)
KAZUHIRO SEKINE

「日本最後の遊郭」とも言われる大阪市西成区の飛田新地が、G20首脳会合の期間中(6月28、29日)は全店休業することを決めた。

飛田新地料理組合の徳山邦浩組合長は「当日は大規模な交通規制により交通マヒも起きると思われる。営業を取りやめて地域の警備に人員を割くことにした」と話している。

日本有数の風俗街・飛田新地。全面休業にする理由は

飛田新地とは、大阪市西成区にある約200メートル四方の場所に百数十店の「料亭」が軒を連ねる歓楽街だ。

飛田新地料理組合に所属する「料亭」は現在159店。

ただ、飛田新地の「料亭」は食事を楽しむ一般の料亭とは趣が異なる。ここに勤める女性は「仲居さん」と呼ばれ、訪れた客と仲居による「自由恋愛」との名目で今も売買春が行われている。

これに対して徳山組合長は「風俗街だからG20に影響するとか、そういうことで自粛するわけではない。大阪府や市などからの要請ではなく、あくまで自主判断で決めた」と話す。

「G20は、IR誘致や大阪万博についての話などについても語られると思う。これが失敗に終わったら、我々の景気も次につながらない。何としても成功してもらい、諸外国から良いサミットだった、日本で開催して良かったと思ってもらえるように、我々ができることを考えた」という。

全面休業は約30年ぶり。前回は昭和天皇の崩御による「大喪の礼」以来

組合によると、今回の全面休業は異例の対応という。

飛田新地ですべての「料亭」が休業したのは、昭和天皇が崩御し、一般の葬式にあたる「大喪の礼」が行われた1989年2月24日以来だという。

徳山組合長は「これまでも街の秩序と安全を守るために色々と活動してきた。このG20のために、より良い環境を作るために協力することにした」と話している。