東大院特任准教授の“不適切な書き込み” ⇒ 大学側が「たいへん遺憾」

特任准教授を名乗るアカウントがTwitterで「中国人は採用しません」などと投稿していた。
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東京大学
時事通信社

東京大学大学院の男性特任准教授を名乗るツイートに「人種差別だ」などと批判が殺到し、東京大学が11月24日、公式サイトで「書き込みは大変遺憾」とする見解を発表した

問題となったのは、情報学環・学際情報学府の特任准教授を名乗るツイート。

自身が携わる会社で「中国人は採用しません」「中国人って時点で書類で落とす」などと、特定の国籍の人を差別するような発言をした。

さらに「中国人のパフォーマンス低いので営利企業じゃ使えない」と、国籍で決めつける発言を繰り返した。また、自身に批判的な返信に対する反論として「パフォーマンスの低い労働者は差別されて然るべきです」と差別行為を容認する持論も展開した。

これらツイートに批判の声が殺到し、東大の情報学環・学際情報学府は、学府長名の声明で「SNSで、特定個人や特定の国やその国の人々に関する不適切な書き込みが複数なされました」と説明。

東京大学憲章では、「すべての構成員が国籍、性別、年齢、言語、宗教、政治上その他の意見、出身、財産、門地その他の地位、婚姻上の地位、家庭における地位、障害、疾患、経歴等の事由によって差別されることのないことを保障する」などと定めている。

「書き込みは学環・学府の活動とは一切関係がない」と断った上で、東京大学の立場を紹介しながら「構成員からこうした書き込みがなされたことをたいへん遺憾。不快に感じられた皆様に深くお詫び申し上げます」とつづった。

一方で、ツイートの内容が「学環・学府の活動とは一切関係がない」とも説明した。

東大の声明では個人名は書かれていないが、この特任准教授を名乗るアカウントは声明のリンクを紹介している。

ハフポスト日本版は、東京大学に事実確認の問い合わせをしている。