富豪「私たちに課税して」新型コロナによる危機乗り越えるため。ディズニー創業者一族などが署名

新型コロナにより、格差が浮き彫りになった。「私たちのような人々の税金を引き上げることを政府に求めます。すぐに。しっかりと。永久に」
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アビゲイル・ディズニー
Getty Images

「So please. Tax us. Tax us. Tax us. It is the right choice. It is the only choice.」

(お願い。私たちに課税して。課税して。課税して。それが正しい選択。たった一つの選択肢)

アメリカなどの富豪83人が、新型コロナウイルスによってもたらされた危機を乗り越えるため、自分たちに課税するよう各国政府に求めた。NHKブルームバーグなどが伝えた。

課税するよう求めたのは、各国の富豪でつくる団体「ミリオネアズ・フォー・ヒューマニティー」。7月13日、企業家や投資家が署名した書簡を公開。ディズニー創業者の一族で映画監督のアビゲイル・ディズニーさんや、脚本家で映画監督のリチャード・カーティスさんなどが署名している。書簡の内容はネット上にも掲載している

書簡では、自分たちは医療関係者や食料品店の店員、配達員などの生活に欠かせないエッセンシャルワーカーではないものの、「危機から回復するため、世界で今切実に必要とされているお金をたくさん持っている」とつづり、こう訴える。

「私たちのような人々の税金を引き上げることを政府に求めます。すぐに。しっかりと。永久に」

新型コロナウイルス感染症の感染拡大は多くの失業者を生み、格差を浮き彫りにした。富豪たちは最前線で働くエッセンシャルワーカーの給与が安いことなども含め、「世界のバランスを取り戻す必要がある」とし、自分たちのような富豪からの税金を使うべきだと主張している。

ブルームバーグによると、この書簡は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に先立ち公表された。