BMX自転車レースのニック・キンマン選手、事故を乗り越え金メダル。練習でコース上でスタッフと衝突【東京オリンピック】

試合直前に不運な事故に見舞われたニック選手。自分のケガよりもスタッフを心配していましたが、そんな彼には勝利の女神が微笑みました。
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東京オリンピック男子BMXレーシングで金メダルに輝いたオランダ代表ニック・キンマン選手
Getty Images

自転車BMXレーシング・男子決勝でオランダ代表のニック・キンマン選手が金メダルに輝いた

ニック選手は7月26日、試合本番に向けた事前練習の際にコースに入ってきたスタッフと衝突してケガをしていた。その不運を乗り越えての優勝だった。

ネット上では、祝福の声が数多く寄せられている。

事前練習では不運なアクシデントに見舞われていた

ニック選手は30日に行われた決勝レースを39.053というタイムで制し、金メダルに輝いた。だが、栄冠をつかみ取るまでには思わぬアクシデントがあった。

ニック選手は自身のTwitterに26日の事故の瞬間の動画を投稿していた

動画を改めて見ると、ニック選手(ウェアはオレンジ色)ともう1人の選手(ウェアは赤色)が、山が連続したコースをジャンプしながら猛スピードで駆け抜けていく。

すると次の瞬間、突如コース上に入ってきたオフィシャルスタッフの男性とニック選手が衝突。ものすごいスピードで衝突したため、一瞬何が起きたのか分からなくなるほどだ。

ニック選手は落車し吹き飛ばされ、男性もその場に倒れてしまった。ニック選手はすぐに立ち上がり、男性の元へ駆け寄る様子が動画に映っていた。

「what the hell!(なんてことだ!)」という言葉も飛び交うなど騒然となった。Twitterでは「これはとても危険」「選手の安全確保は徹底されるべき」「ニック選手の怪我が心配」などと様々な声も寄せられていた。

ニック選手のメッセージに、応援する声が相次いでいた

ニックさんはTwitterで「これが今日(26日)起きたことです。セカンドストレートを渡ろうとしたスタッフと衝突しました。オフィシャルスタッフが無事であることを望みます。私の膝は痛みはありますが、木曜日の試合に向けてベストを尽くします!メッセージを寄せてくれたみなさん、ありがとう。感謝します!!」とつづっていた。

自らも膝にケガをした中でも、衝突したスタッフの無事を祈っていた。

これに対し、「ニック選手優しい」「どうかレースに影響が出ませんように」「準々決勝、応援します」「衝突してもすぐ駆け寄っていたよね。このメッセージにも人柄が出てる」などとニック選手の背中を押すメッセージが多数寄せられていた。

ニック選手の金メダルという結果に対し、Twitterでは「ケガの影響を心配していたけど、金メダル良かった」「本当に嬉しい」「ケガを乗り越えた勝利に感動しました」などと祝福の声が相次いでいた。