「東京駅開業100周年記念Suica」、空前絶後の大ヒットとなったが......

JR東日本は2015年2月18日、「東京駅開業100周年記念Suica」申込受付状況を発表した。
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■「鉄道の記念乗車券」としては類を見ない売り上げ

JR東日本は2015年2月18日、「東京駅開業100周年記念Suica」申込受付状況を発表した。

申込件数は226.5万件、申込受付枚数は499.1万枚を記録(1人3枚まで申し込める)。「東京駅開業100周年記念Suica」は1枚2,000円なので、99億8200万円の売り上げとなり、"「鉄道の記念乗車券」としての金字塔"を打ち立てた。

JR東日本は2014年度発送分の約10万枚については、抽選のうえ、2015年2月下旬に専用払込票を発送する。支払期限までの入金を確認後、2015年3月19日頃から発送を開始する予定だ。残りについては、同年6月から2016年3月まで順次発送する。

■パソコンを持っていない人にとっては、郵送申し込みがわかりづらい面も

「東京駅開業100周年記念Suica」の購入申し込みは、2015年1月29日から2月9日まで行なわれた。JR東日本ホームページの申し込みが196.7万件に対し、郵送申し込みが29.8万件だった。

申込期間中、某駅のみどりの窓口で、老夫婦が郵送申し込み方法について問い合わせていた。御主人は「パソコンを持っていないので」と言っていたので、駅構内のリーフレットを探しても見つからなかったと思う。

窓口の女性がすぐに対応し、送付先を渡すと、老夫婦は感慨深い表情を浮かべ、送付先の住所を念入りに確認していた。私は「パソコンを持っていないので、郵送の送付先がわからず申し込めなかった人」が少なからずいたと思う。新聞記事では送付先住所を記載していたが、「何月何日に載っていたのか」の失念、「新聞の購読者数減少」、「JR東日本のエリア外に居住」などが影響していると考えられる。

■発送後もテンバイヤーが動く可能性

「東京駅開業100周年記念Suica」では、ヤフオクなどに出品するテンバイヤーに注目が集まった。ヤフオクを覗いてみると、現在でも56人が出品し、最大5万円の価格をつけて販売している。1人3枚まで購入できるので、「1枚は自分用、2枚は転売用」とする人もいるのではないか。

2015年3月以降も「東京駅開業100周年記念Suica」の出品増加が予想される。東京都では迷惑防止条例違反にあたり、逮捕のケースもある。

Yahoo!ニュース個人より転載)