イラク軍、ティクリートの奪還に失敗して撤退

関係筋によると、イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」が掌握している同国北部の都市ティクリートの奪還に向けた攻撃を開始したイラク軍は、激しい攻撃を受け15日夕までにティクリートから撤退した。
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An Iraqi soldier monitors a street west of the shrine city of Karbala, in central Iraq on June 29, 2014. Iraqi forces pressed a campaign to retake militant-held Tikrit, clashing with Sunni fighters nearby and pounding positions inside the city with air strikes in their biggest counter-offensive so far. AFP PHOTO/MOHAMMED SAWAF (Photo credit should read MOHAMMED SAWAF/AFP/Getty Images)
MOHAMMED SAWAF via Getty Images

[バグダッド 16日 ロイター] - 関係筋によると、イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」が掌握している同国北部の都市ティクリートの奪還に向けた攻撃を開始したイラク軍は、激しい攻撃を受け15日夕までにティクリートから撤退した。

地元住民によると、16日午前の段階ではティクリートで戦闘が起きていない。

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ISIS annual report
ISIS年間報告は、攻撃の種類別に分類されている(01 of07)
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攻撃の種類は次の通り。暗殺、武力攻撃、爆撃(迫撃砲、グレネードランチャーならびにロケット弾)、簡易手製爆弾物(IED)による住宅の爆撃ならびに焼き討ち、刑務所襲撃による受刑者解放、車載爆弾による自爆攻撃(VBIED)、バイクによる自爆攻撃(MCBIED)、IED攻撃、ナイフによる襲撃、標的攻撃、狙撃、イスラーム背教者の改心、都市占拠、車による背教者殺害、検問所設置、離反者ならびに脱走者の処刑。
2013年の活動は2012年から倍増(02 of07)
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同組織は2013年に、イラク国内で1万件近くの活動を行なったと発表した。暗殺は1000件、IED攻撃は4000件、また過激派受刑者の解放は数百名におよんだという。さらに、離反者数百名が悔い改めたと主張する。これらの数字は、2012年報告のほぼ2倍となっている。\n
年間報告は活動地域によって分類されている(03 of07)
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報告書で活動地域とされているのは、バグダッド、ニヌア、サウス、ディヤーラー、アンバール、サラハディンおよびバグダッド北部、キルクークの7地区だ。 (credit:Getty)
2013年に最も多用されたのは、IED攻撃(04 of07)
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昨年は、7つの活動地域全体で4465件のIED(簡易手製爆弾物)攻撃が行なわれた。 (credit:Getty )
IED攻撃の件数が最も少なかったのはバグダッド(05 of07)
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IED攻撃の件数が最も少なかったのはバグダッドだ。ISWはこの理由を、バグダッドにおけるISISの支配力が2013年後半の段階では不十分だったからだとしている。 IEDは安価かつ容易な製造が可能で、多用されるはずでありながら、設置となると必ずしも簡単ではない点が、理由として指摘されている。また、バグダッドが、(爆発物を隠す場所が少ない)大都市であることも、IEDによる攻撃が少ない要因かもしれないという。 (credit:Getty)
車でひき殺された背教者は2012年に2人いたが、2013年は1人もいなかった(06 of07)
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背教とは、この場合、イスラーム教の信念や教義の放棄ならびに拒否のことだ。
都市や町の占拠数は、2013年は過去最高の8件に(07 of07)
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ISISがこれまでに制圧した都市と、戦闘中の都市をまとめたマップはこちら (credit:Getty)