男性が心の病を抱えたとき、知っておいて欲しい13のこと

心の病は弱さではない。
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心の病を打ち合けるのは、誰にとっても簡単ではないが、強く、たくましくあるよう求められてきた男性にとっては、特に難しいだろう。

心の病は、男性にとって不名誉なのだ。研究によれば多くの男性が心の病を公にしにくいと感じている。また最近の分析では、自殺願望があってもそれを口に出さない傾向が強いと分かっている。

「男らしい」イコール「たくましい」と考えられている社会では、男性は公に心の病を抱えていると言い出しにくいのだ。

しかし心の病を抱えている時は、それを誰にも話さないより、たとえ信頼できる人だけにでも打ち明けた方がいい。男性のための情報サイト「Ask Men」は、心の病を抱えている時はどうしたらいいのかを、男性読者に匿名で答えてもらった。

集まった回答を元に、心の病を抱えた時に役立つ男性から男性へのアドバイスをまとめた。

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1. 心の病は健康の問題

“心の病は医療で解決する問題だ”

2. 不安を言葉にしよう

“不安を抱えるのは自然なこと。それを話したいと思うのも自然で健全なこと”

3. 心の病を持つ男性が“弱い”と思われるのが問題

“我々男性は、心の病について話すなんて弱くて意気地がないと思っているので、問題を抱えていてもお互いに共有しない。中には子供の頃から強い男性でいるように言われて育ってきた人もいる”

4. ライフスタイルを変えてみる

“できるだけ早く今の状態から抜け出そう。普段やらない、旅行や映画・知らなかった相手とデートに出かけてみたり、新しい友人を作ったりして、ポジティブでいるようにしよう"

5. 無神経なコメントには、耳を傾けなくてもいい

“「もっと強くならなきゃ」「そのうち良くなるよ」「大人になろうよ。そういうの子供っぽいよ」「男らしくなれよ」。励ますつもりで言ったかもしれない発言が、助けにならない時がある。こんな発言をする人は、まず他の人のことをよく知った方がいい”

6. 相手が何に苦しんでいるかを知りたい場合、思いやりのある質問をする

“批判するような質問の仕方は避けよう。「なんで失敗したの?」と聞くより、どうやったら上手くいっていたかを考えよう。過去の失敗を繰返し話題にする必要はない”

7. 心の病を抱えると、そのことで頭がいっぱいになる可能性がある

"不安や憂鬱な気持ちは、1日中あなたを苦しめる”

8. 心の病は誰にでも起こりうる

“年齢や性別に関係なく誰でも心の病を抱える可能性がある。それを簡単に消すスイッチはない。でも誰かを支えたり支えてもらったりすることはできる”

9. 心の病は良くない考えを引き起こす

“心の病に苦しんでいると、良くない考え、良くない出来事、人との良くない交流から、ネガティブな思考パターンに陥るという悪循環になってしまう”

10. 不安や憂うつな気持ちは、治療すれば管理できる

“不安や憂うつな気持ちは自然な感情だが、コントロールできない場合は専門家に助けを求めたほうがいい”

11. 心の病は「気のせい」ではない

"心の病は、弱い人間だけが抱えるものではない。元気付けて改善するものでもない。心の病について話すのは普通のことだ"

12. 症状を理解し、口に出すことが重要

“最も大切なのは症状とどう向き合うか。大抵は、ストレスを抱えていながら公にしない人が最も苦しむ。睡眠障害、集中力の欠如、過食や食欲不振は、心の病の初期症状なので、こういった問題を抱えている場合は必ず医者に診てもらった方がいい”

13. 不安や憂うつな気持ちは、恥ずかしいものではない

“不安や憂うつを抱えていると、自分がコントロールできなくなったり、他人にオープンでなくなったり、無力感やもろさを感じるようになったりする。朝起きるのもつらく、何かを決めるだけで大変な状況でも、強くあり自分を制御するよう絶えず求められる。それが状況をいっそう悪化させる。どうやれば助けを求められるようになるのかを学び、頼れる相手を見つけよう。それは、暗闇の中から抜け出す助けになる"

*この調査はAskMen.comで2015年8月20-29日実施され、集まった73の回答をまとめた。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

「私の心配する心」
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あなたは、私によって私のために生み出したものです。私の孤立によってよくない自衛によって、生まれたのです。恐怖と嘘が、つくったのです。報われない約束や、失った信頼への恐怖――。あなたは私の人生を作ったのです。強くなりましょう。強くなりましょう。\n (credit:Katie Crawford)
(02 of09)
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私は眠ることを恐れています。完璧の闇の中で、ひどくパニックになっています。でも実際は、暗闇は怖くありません。恐ろしい影は――それは、影を作り出すかすかな光なのです。 (credit:Katie Crawford)
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彼らは、私に呼吸するように伝えてきます。私は、胸が上下に動くのを感じます。上に、下に。上に、下に……。しかし、どうして私は窒息しているように感じるのでしょう? 鼻の下に手を握って、ここに空気があることを確認します。私はまだ呼吸できないのです。\n (credit:Katie Crawford)
(04 of09)
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感覚が麻痺しています。どうなっているんでしょう。どう感じればいいのでしょう。私は本当に感じることができるのでしょうか? それとも、感じることはできないのでしょうか。私は感覚がないことに慣れているので、同じように感じてしまったのでしょうか。\n (credit:Katie Crawford)
(05 of09)
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お腹のみぞおちが、おかしいんです。泳ごうとして、足を水の中にいれても……水は思っていたよりも深いんです。足がつかなくて、動悸が早くなるのです。 (credit:Katie Crawford)
(06 of09)
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もう治らないかのような、深い傷。この痛みはリアルです。これは耐えがたいものです。私は、この傷この苦痛を経験しました。私が知っている痛みは、すべて同じ。激しい呼吸、うつろな瞳、震える手。どうしてこんな状態が続くのでしょうか? たぶん、それを知るのは、あなたです。\n (credit:Katie Crawford)
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私は、生きることが怖い。私は、死ぬことも怖い。どうすればいいのでしょう。 (credit:Katie Crawford)
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どれだけ私が抵抗しても、それはいつもすぐそばにいて、私をつかまえて覆い隠して、私とともに地に堕ちようとします。毎日、それを闘っています。あなたは、私にとって良いものではなく、決して良く存在になることはないでしょう。しかし、朝起きたときから夜眠るまで、ずっと待ち受けています。私の呼吸を奪い、言葉を失わせます。\n (credit:Katie Crawford)
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憂鬱とは、何も感じられないことです。不安は、感じすぎてしまうことです。両方の感情を持つのは、心の絶え間ない戦いです。両方の感情を持つのは、決して勝利しないことを意味するのです。\n (credit:Katie Crawford)
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