ハフィントンポストアメリカ版9周年、9つの「こんなことになるなんて...」

5月9日はハフィントンポストアメリカ版のローンチ9周年です。祝福したいことは山ほどありますし、途方もない私の夢を超えるようなことも数多くありました。
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5月9日はハフィントンポストアメリカ版のローンチ9周年です。祝福したいことは山ほどありますし、途方もない私の夢を超えるようなことも数多くありました。いえ、ローンチした2005年に立ち返ってみると、今の状況は夢にも思いませんでした。今では1か月に9000万以上の訪問者がハフポストを訪れ、60以上のニュースカテゴリが作られ、5万人以上のブロガーがハフポストのブログに寄稿し、3億以上のコメントがつき、海外版が2桁になり、画期的なライブストリーミングのネットワークができ、そして壁一面に飾られるほどの多くの賞をいただいたのです。

とはいえ、こんなことになるなんて...と9年前には想像もしなかったこともたくさんあります。9周年にあたり、そのうちの9つを紹介しますね。

1. WTF(=What the fuck なんてこった)、LOL(=laughing out loud 大笑いだ)、CMS(=content management system コンテンツ管理システム)、FTW(=for the win 絶対に)、ICYMI(=In case you missed it 見逃してしまった人のために念のため)、ミーム(流行っているネタや画像、言葉など)、セルフィー(自撮り)、シェア、いいね!、そしてRTといった言葉が私の日常業務の中で重要なボキャブラリーになるなんて。あとは、「gif」の正しい発音が分かればいいのですが(実は、未だに分かりません)

2. テレビよりもスマホで動画を見るようになってしまうなんて(そしてテレビについて言えば、『LOST』があんなおかしな顛末になったことなど想像もつかなかったでしょうし、『ザ・ソプラノズ』が納得のいかない終わり方をしたことわからなかったでしょう。『ゲーム・オブ・スローンズ』の「レッド・ウェディング」[シーズン3第9話の殺戮シーン]もそう。あと、可愛くてちいちゃかったハンナ・モンタナが巨大な鉄球にまたがるようになるなんて[訳注/歌手のマイリー・サイラスのこと])。

3. 私が最初のブログ記事に書いたトム・ディレイ(別名「ザ・ハマー」 テキサス州選出の元下院議員。共和党の有力幹部だったが、選挙資金の流用で訴追される)が、下院でもっとも恐れられた男だったのに、『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』(ABCテレビのダンス番組)のテキサス2ステップダンスのコンテストに華々しく参加したのはいいけど、両足を疲労骨折して辞退することになるなんて。

4. 「ハフポスト・ディボース(離婚)」というカテゴリがビッグ・ヒットになるなんて。このカテゴリを作る提案をしたノラ・エフロンが「結婚は移り変わるものだけど、離婚は永遠だから」と言ったのは正しかったですね。もしそのことが分かっていたら、すぐに離婚のカテゴリを開始していたでしょう。

5. ハフポストをローンチして9年後、アメリカ軍の兵士がアフガニスタンから遺体袋に包まれて帰ってくるなんて。そして、私たちがイラクに費やした犠牲が10年たった今でも続いているなんて。私たちはこうした話を続ける約束を果たしてきました。こうした記事が早く掲載されなくなることを願うばかりです。

6. TwitterとかVineとかInstagramみたいなものが出てくるなんて。いずれもハフポストがローンチした時にはなかったものです。すっかり私の日常の仕事や生活に欠かせないものとなりました。もちろん、そうなると分かっていたら、自分たちでTwitterやVine、Instagramを立ち上げていたでしょうね!

7. 「ナップクエスト1」「ナップクエスト2」(ハフポストの仮眠室です)がこんなに有名になるなんて...。初期の頃にあったらきっと使っていたでしょうね。ローンチして2年経って使うようになったら、私の体が疲労からくる虚脱感で悲鳴を上げる、なんてことがなくなりました。そしてアンプラグドの状態にすることや、元気を取り戻すことが(私自身も、そしてハフポストのメンバー、読者のみなさんも)とっても重要だということを理解する道筋ができたのです。

8. 「ハフポスト」という呼び方をフランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、日本語、ポルトガル語、韓国語で知るようになるなんて。そして、イギリス人やカナダ人のアクセントも。国際版のエディターたちとよりよくコミュニケーションを取るためには必要なことです。インド、中東、そしてギリシャ版がローンチする前にヒンドゥー語やアラビア語の発音を知っておかないとですね(おかげさまで、ギリシャ語のスピードには完璧についていけます)

9. ハフポストが常に開発中の状態だなんて。そしてロサンゼルスにある私の家の離れで一握りの人たちと一緒に始めたハフポストが、今では世界中の700人の人たちが集う世界的なメディアカンパニーに成長するなんて。そして、「これがハフポストです」と言えるような完成品をお見せする瞬間はこれからも決してないなんて。

ハフポストの記念日を祝いましょう! もっと、もっと乾杯を!

English

アリアナ・ハフィントン
アリアナ・ハフィントンさん(62) ザ・ハフィントン・ポスト編集長(01 of09)
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数十人だったスタッフは、若い記者や編集者らが加わり500人規模に膨れ上がった=ニューヨークのオフィスで(写真・坂本真理)\n\nアリアナ・ハフィントンさん ザ・ハフィントン・ポスト編集長(前編) (credit:The Asahi Shimbun)
アリアナ・ハフィントンさん(62)(02 of09)
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多忙な編集長がオフィスにいる日は訪問者が引きも切らない=ニューヨーク(写真・坂本真理)\n\nアリアナ・ハフィントンさん ザ・ハフィントン・ポスト編集長(後編) (credit:The Asahi Shimbun)
アリアナ・ハフィントンを囲んで(03 of09)
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@huffpostjapan ハフポスト日本版スタッフとアリアナ編集長で記念撮影。7日、日本版ローンチ! (6 May)
(credit:@huffpostjapan / Twitter)
アリアナ・ハフィントンを囲んで(04 of09)
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3月下旬、ハフィントンポストのオフィスがあるニューヨークにて。アリアナを囲んで、松浦編集長、AOLオンライン・ジャパンスタッフ、ハフィントンポスト・インターナショナルエディターで記念撮影。 (credit:@ariannahuff / Twitter)
アリアナ・ハフィントンを囲んで(05 of09)
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@naga8888 アリアナハフィントンポスト編集長とジミーハフィントンポストCEO。キレキレ味の編集長、意外に優しい(^_^) (22 Mar)
(credit:@naga8888 / Twitter)
アリアナ・ハフィントンが書道に挑戦(06 of09)
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@ariannahuff In preparation for the launch of HuffPost Japan, I tried (very slowly) to write “HuffPost” in Japanese pic.twitter.com/WFB5DMKqTH (13 Apr)
(credit:@ariannahuff / Twitter)
アリアナ・ハフィントンが書道で“ハフポ”(07 of09)
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@ariannahuff\nAnd here’s a closeup! pic.twitter.com/xKarj0SigZ (2013/4/13)
(credit:@ariannahuff / Twitter)
日本版ローンチイベントで語るアリアナ・ハフィントン(08 of09)
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現在、日本が歴史上重要な瞬間を迎えている。この変革の瞬間に日本でローンチできるのを嬉しく思う。アベノミクスということで世界は日本がどう変わって行くか注目している。アベノミクスを通して投資することについて、日本のミラクル・革新がどう起きていくかをカバーできることを嬉しく思う。\n\nハフポスト日本版、ローンチイベント 7日東京で開催\n (credit:BLOGOS編集部)
アリアナと朝日新聞木村社長(09 of09)
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木村伊量氏:お集まりいただいたブロガーのみなさま、そして報道関係者のみなさま、ありがとうございます。ハフィントン・ポスト日本版をハフィントン・ポスト・ジャパンのグループとともに立ち上げることができました。御礼申し上げます。\n\nハフポスト日本版、ローンチイベント 7日東京で開催\n (credit:BLOGOS編集部)