戦艦武蔵の新たな動画を公開 艦橋や蒸気タービンなど

旧日本軍の戦艦「武蔵」とみられる船体を発見したアメリカの資産家ポール・アレンさんが3月6日、新たな動画を公開した

旧日本軍の戦艦「武蔵」とみられる船体を発見したアメリカの資産家ポール・アレンさんが3月6日、新たな動画を公開した。フィリピン中部のシブヤン海の海底1000mで撮影されたもので、スクリューやかじ、15.5cm副砲、測距儀、蒸気タービン、艦橋などが映っている。

産経ニュースによると、フィリピン国立博物館が5日に船体の調査チームを立ち上げた。アレンさんから映像や調査データの提供を受けながら、真偽も含めて検証する。同博物館は既に日本政府当局者とも非公式に接触し、今後の取り扱いについて意見交換を始めたという。

「武蔵」は、姉妹艦の「大和」と並んで太平洋戦争当時、世界最大の戦艦だった。1944年10月24日、フィリピンのレイテ島攻撃に向かう途中にシブヤン海でアメリカ軍の艦載機の攻撃で撃沈した。4日に投稿された動画には、特徴的な46cm主砲やカタパルト、錨。船首の菊の紋などが捉えられていた。

■ポール・アレンさんが投稿した「戦艦武蔵」とされる写真

戦艦武蔵・画像集
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1942年8月竣工時の「武蔵」 (credit:Wikimedia)
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1942年6-7月、徳山-呉間で公試運転中の武蔵艦橋 (credit:Wikimedia)
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1943年5月のトラック諸島で撮影された「武蔵」(手前)と「大和」。 (credit:Wikimedia)
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昭和天皇(中央)行幸の際の記念写真。対空機銃設置前(1943年6月24日) (credit:Wikimedia)
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1943年5月23日、戦死した山本五十六長官の遺骨を内地へ届けた武蔵 (credit:Wikimedia)
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レイテ沖海戦直前、10月21日にブルネイ泊地に集合した日本戦艦群。手前が戦艦長門、そして右から巡洋艦最上を挟んで、戦艦武蔵、大和だとされる (credit:Wikimedia)
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ブルネイを出航する「武蔵」 (1944年10月22日) (credit:Wikimedia)
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1944年10月24日、シブヤン海でアメリカ軍艦載機の攻撃を受ける「武蔵」 (credit:Wikimedia)
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1944年10月24日、シブヤン海で猛煙をあげる「武蔵」。魚雷による水柱が、艦橋の高さを超えている。 (credit:Wikimedia)
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シブヤン海で黒煙を上げている「武蔵」。左に旋回行動中の「大和」と、妙高型重巡洋艦、右側に高雄型重巡洋艦と金剛型戦艦が確認できる。(1944年10月24日) (credit:Wikimedia)
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アメリカ軍艦載機の攻撃後、沈みつつある「武蔵」(1944年10月24日、駆逐艦「磯風」から撮影) (credit:Wikimedia)
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