清原和博被告に有罪判決 懲役2年6カ月、執行猶予4年【UPDATE】

検察側は懲役2年6カ月を求刑、これに対して弁護側は保護観察付きの執行猶予付きの判決を求めている。
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【UPDATE】 NHKニュースによると、東京地裁は清原和博被告に、覚醒剤使用などの罪で懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。(2016/05/31 13:41)

覚せい剤取締法違反の罪に問われた元プロ野球選手、清原和博被告(48)に5月31日、東京地裁(吉戒純一裁判官)が判決を言い渡す。清原被告は5月17日に行われた初公判で「間違いありません」と起訴内容を認め、即日結審した。検察側は懲役2年6カ月を求刑、これに対して弁護側は保護観察付きの執行猶予判決を求めている。執行猶予の有無が焦点となる。NHKなどが報じた。

一方、スポニチは周囲の話として清原被告の体調が悪化していると伝えている。執行猶予判決が出た場合、記者会見が開かれるのではとの見通しもあったが、精神的にひどく落ち込み糖尿病などで体調が悪化したために「記者会見を開くことができない」という。

産経ニュースによると、初犯で他人への譲渡をしていないことなどから、執行猶予判決が言い渡される見通し。一方、サンケイスポーツは専門家の談話として、使用期間が2008年からと長く、強い常習性がみられることなどから、「実刑判決もあり得る」との見解を報じている。

朝日新聞デジタルによると、清原被告の起訴内容は、2015年9月に群馬県太田市のホテルで覚醒剤約1.2gを8万円で譲り受けたほか、2016年2月に東京都港区のホテルで覚醒剤を使用し、同区内の自宅で覚醒剤約0.2gを所持したというもの。

17日に開かれれた初公判で、検察側は冒頭陳述で、清原被告がプロ野球選手を引退した2008年すぎから、覚せい剤の使用を始めたと指摘。清原被告の供述として「引退後、目標をなくし生活が乱れた。コーチや監督を希望したが、声を掛けてくれた球団はなく、心の隙間を埋めるために覚せい剤を使った」との内容が読み上げられた。

また、被告人質問で清原被告は「プロ野球を目指す少年たちに申し訳ない」「野球のストレスやプレッシャー、不安は野球で解決できたが、社会の中のストレスや不安は解決法がなく、こういう思いから薬物に手を出したのだと思う」と話した。

公判には弁護側の情状証人として、自ら「清原被告の親友」と話した元プロ野球選手の佐々木主浩氏(48)も出廷し「彼の再スタートに貢献したい」と証言した。

清原被告は、PL学園の4番バッターとして甲子園で活躍後にプロ野球入り、1986年〜2008年の現役22年間で通算2000本安打、525本塁打を達成するなど、プロ野球界を代表するスター選手として活躍した。2005年の佐々木氏の引退試合で最後の打席に立ったのが清原被告だった。

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清原和博 画像集
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四回表PL学園二死二塁、清原和博が中前安打を放つ(兵庫県・甲子園球場)\n\n撮影日:1983年8月17日 (credit:時事通信社)
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2回裏PL学園無死、右に先制のソロ本塁打を放つ清原=甲子園 \n\n撮影日:1983年8月21日 (credit:時事通信社)
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球場を去るPL学園ナイン・清原和博内野手=甲子園\n\n撮影日:1984年8月21日 (credit:時事通信社)
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PL学園の4番・清原和博。無安打3三振(甲子園)\n\n撮影日:1985年4月6日 (credit:時事通信社)
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清原和博内野手(PL学園)(兵庫県・甲子園球場)\n\n撮影日:1985年8月 (credit:時事通信社)
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優勝したPL学園の桑田真澄投手(右)と清原和博内野手=甲子園\n\n\n撮影日:1985年8月21日 (credit:時事通信社)
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西武から1位指名された清原和博内野手。意中の球団から指名されず、涙をこらえて記者会見する清原選手(大阪府富田林市・PL学園高校)\n\n撮影日:1985年11月20日 (credit:時事通信社)
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桑田真澄ら9人の新人の巨人入団発表(東京)\n\n撮影日:1985年12月16日 (credit:時事通信社)
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真新しい西武の帽子とユニホームを着て、森昌彦監督(左)から祝福されるドラフト1位指名で西武に入団が決定したPL学園の清原和博選手=東京都豊島区のサンシャインプリンスホテル\n\n撮影日:1985年12月12日 (credit:時事通信社)
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6回表1死満塁、西武の清原和博の三塁ゴロで三塁走者・秋山幸二(右)が本塁を突くもアウト。中央上はロッテの袴田英利捕手=川崎球場 \n\n撮影日:1986年5月11日 (credit:時事通信社)
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送球するロッテの水上善雄内野手(左)。右は西武の清原和博(川崎球場) \n\n撮影日:1987年8月18日 (credit:時事通信社)
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西武1回裏1死一、 二塁、清原和博が巨人・桑田真澄から左前へ適時打を放つ。捕手は山倉和博(西武) \n\n撮影日:1987年10月25日 (credit:時事通信社)
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好火消しの大役を果たし祝福される西武の東尾修投手(中央)。左は清原和博(ナゴヤ球場)\n\n撮影日:1988年10月22日 (credit:時事通信社)
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日本ハムを1点に抑え、完投で6勝目を挙げた西武の渡辺智男投手(左)にウイニングボールを手渡す清原和博(埼玉・西武球場) \n\n撮影日:1989年9月14日 (credit:時事通信社)
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2回表、無死で右越えの先制本塁打を放つ西武の清原和博(東京ドーム)\n\n撮影日:1994年10月22日 (credit:時事通信社)
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横浜を破り、喜ぶ巨人の清原和博内野手(左)と桑田真澄投手(横浜)\n\n撮影日:2000年8月2日 (credit:時事通信社)
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プロ通算2000本安打を達成し、声援に応える巨人・清原和博(東京・神宮)\n\n撮影日:2004年06月04日 (credit:時事通信社)
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四回、5失点の巨人先発の桑田真澄(左)に声を掛ける清原和博(ナゴヤドーム)\n\n撮影日:2005年4月23日 (credit:時事通信社)
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引退のあいさつを終え、涙を流しながら場内一周するオリックスの清原和博内野手(京セラドーム)\n\n撮影日:2008年10月1日 (credit:時事通信社)
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引退セレモニーで、歌手の長渕剛さん(左)が歌う「とんぼ」に感極まるオリックスの清原和博内野手(京セラドーム)\n\n撮影日:2008年10月1日 (credit:時事通信社)
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オリックスキャンプの視察に訪れた元オリックスの清原和博氏(沖縄・宮古島)\n\n撮影日:2009年2月10日 (credit:時事通信社)
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試合前の始球式に登場し、フルスイングする清原和博さん(西武ドーム) \n\n撮影日:2009年8月22日 (credit:時事通信社)
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米大リーグ・エンゼルスのキャンプを訪問、打撃練習をする松井秀喜(左端)を見守る清原和博氏(右端)。右から2人目はトリー・ハンター(アメリカ・アリゾナ州テンピ) \n\n撮影日:2010年3月1日 (credit:時事通信社)
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清原和博\n\n撮影日:2011年2月15日 (credit:時事通信社)
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日本ハムのキャンプを視察中、電話する元プロ野球選手で野球評論家の清原和博氏(沖縄・名護市)\n\n撮影日:2011年2月15日\n (credit:時事通信社)
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中日キャンプを視察する、元オリックスの清原和博氏(沖縄・北谷町)\n\n撮影日:2011年2月16日 (credit:時事通信社)
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「名球会ベースボールフェスティバル2016」のセ・パ対抗戦で佐々木主浩氏から安打を奪い喜ぶ清原和博氏=11日、福岡ヤフオクドーム\n\n撮影日:2016年1月11日 (credit:時事通信社)
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警視庁に入る覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(中央奥)=3日未明、東京・霞が関\n\n撮影日:2016年2月3日 (credit:時事通信社)