日本人留学生、8月15日のソウルで韓国人たちの葛藤に向き合う

日本の終戦記念日であり、韓国の光復節である8月15日。韓国人から日本人に剥き出しの敵意を示されたことは一度もなく、むしろ行く先々でよくしてもらっている。しかし、こと8月15日は別物だと思っていた。
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今回、ハフポスト日本版で「日本人大学生が韓国の8月15日を体験する」という企画に参加した庄司智昭さんとたまたま知り合いだったことから、2014年3月から韓国に留学生として来ている私が通訳とコーディネーターの役目を仰せつかった。「せっかくなので、小室さんも思ったことをブログに書いてみては?」という編集部の方からの提案もあり、僭越ながら雑感を書かせていただく次第である。

日本の終戦記念日であり、韓国の光復節である8月15日。語学研修での何度かの渡航経験と、韓国で留学生として暮らす中で、韓国人から日本人に剥き出しの敵意を示されたことは一度もなく、むしろ行く先々でよくしてもらっている。しかし、こと8月15日は別物だと思っていた。「8月15日には日本人はあまり出歩かない方がいい」と言われていることは在韓日本人の中では半ば常識だろうし、メディアを通した反日デモの姿を見れば出歩こうとも思わないだろう。一昨年の8月15日も韓国に滞在していたが、両親が心配するし、私自身も恐かったので、大学の寮で大人しく過ごしていたものだ。

しかしひょんなことから、この企画に同行することとなり、日本大使館前や、日本の植民地時代の独立運動である3・1運動が始まったタプコル公園などを8月15日に巡った。実は内心ドキドキしていたが、どこに行っても想像していた「反日デモ」は行われていなかった。ローマ法王の訪韓がバッティングしたため、自粛して別の日に行われたと言いつつも、余程セウォル号事故のデモや労働問題に関する座り込みの方が、圧倒的なパワーをもっていたと思う。それは後述する座談会で、韓国人学生が示した、決して高いとは言えない「反日デモ」への認識にも現れている。

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「特別法を制定せよ」「大統領は責任をとれ」というプラカードを掲げる人々

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「労働者市民行進 記者会見」の横断幕の前での演説、シュプレヒコール

日本大使館前は閑散とした雰囲気だった。訪れる人自体も少ないし、待てど暮らせど「反日デモ」が行われないので、待機していたメディアが諦めてその場を離れるくらいだ。ソウル中心部を南北に貫く世宗大路では、セウォル号遺族・行方不明者家族が座り込みを続けて「特別法を制定せよ!」などのシュプレヒコールも響き、制止しようとする警察との小競り合いが頻発して騒がしいのに、そこから徒歩10分も掛からないほどの日本大使館前は、警察車両がアイドリングしている音だけが響いている状態だった。

一昨年は8月15日が水曜日で、元従軍慰安婦や支援者たちが毎週、日本大使館前で行っている日本政府への抗議デモ(通称「水曜デモ」)の拡大版のような形になったが、この団体は国旗を燃やしたりするような過激な行動をとる団体ではない。「反日デモ」は今や圧倒的に少数派なのだろうと現場で思い知らされた。また、こうやってブログを書く際に「今や」という言葉が自然と出てしまったが、全盛期がいつだったか自問自答しても明確に答えられない。「反日デモ」を行う団体名も然りだ。いかに切り取られた部分を見てそれが全てだと思ってしまっていたかにも気付かされた。自身のメディア・リテラシーが問われるな、と痛感した。

反対に、タプコル公園は賑わっていた。お年寄りを中心に、ステージで舞踊の披露や宣言文、黙祷などのプログラムが進行していた。日本語で話しているところを通りすがりの方にじっと見られたものの、特に罵倒されたり暴言を吐かれたりすることはなかった。「独島愛運動」という竹島に関する署名・募金活動のブースがあり、私たちが日本人である、ということを明かして具体的な活動内容を伺ったところ、私が日本人だからか、慎重に言葉を選びながら「とにかく平和を目指しているんだ」と語ってくれた。頂いた冊子を見るに、1人の活動家を支援しているようだった。プログラムの進行も、日本への恨み辛みや敵意をあおる意図は感じられなかった。

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「第69周年8.15光復節 民族(南北・海外)共同行事」タプコル公園にて

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出席している方々、女性は韓服(チマチョゴリ)が目立つ

座談会に参加した韓国人学生の話を聞いていると、今の韓国の若者の傾向として圧倒的にリベラル(韓国で言う「進歩派」)が多いというのも理解できた。14日にあった、ソウル駅前での元従軍慰安婦の支援集会(※)に若い子がボランティアスタッフという形で参加するのも頷けた(※主催団体は「戦争と女性人権博物館」を運営している団体で、ここでは過去の出来事だけではなく、世界各地で今も人権を侵害されている女性たちにも焦点を当て、解決に向けての取り組みを行っている)。

8月15日に様々な場所を巡ってみて、韓国国内の関心が対日本よりもはるかにセウォル号に、さらにローマ法王の訪韓に集中しているのだとつくづく感じた。もちろん、韓国全土を巡ったわけではないし、日本を非難する行動がなかったわけでもないので、それが全てだとは思わないが、圧倒的にローマ法王の訪韓を祝賀するムードに包まれていた。チェーン系カフェに歓迎の「のぼり」が出るほどだ。あれだけ「8月15日は出歩かない方がいい」という言葉を聞いて、「反日デモ」の様子をメディア越しに見ていた私たちは、正直に言うと肩透かしを喰らったような気分になった。

8月15日の光復節が、韓国で特別な日とされているのは知っていたが、どういった存在なのか、どういう思いを抱く日なのか、8月15日の街を歩いていて疑問を抱くようになった。そこで、韓国の大学生の一意見を聞いてみようと翌日に座談会を設定した。急遽の呼びかけにも関わらず快く応えてくれた学生と、かなり突っ込んだ内容まで話し合うことが出来た。実は私の韓国での専攻は歴史学科で、普段、友人に何気ない話の流れで歴史問題の話題を振っても「デリケートな問題だよね」と、私が日本人だから気を遣っているのかそれ以上口にしたがらない場合がほとんどだった。そうした経験があったので「自分の考えを遠慮せずに率直に言って欲しい」と冒頭で頼んだのだが、それでも彼らの口から語られたことは、決して日本全体を否定することでもなく、私が話を遮りたくなるような言葉でもなかった。むしろ、非常に客観的に見ようと努め、抑制の効いた言葉だったと思う。隣国としてともに未来をつくっていく同世代として、協力していこうという気持ちを、彼らの言葉や姿から感じられて、とても安心、安堵した。歴史問題にあまり触れたがらない友人たちの姿を見て、不安を抱くこともあったのだが、腰を据えて話せば互いに発展させていけるのではないかと希望を感じられる意義深い会となった。

しかし、いくつかの場面が心に引っかかる。一つは大使館前で見たおばあさん、もう一つはタプコル公園前のおじいさんだ。大使館前は時々、慰安婦の少女像を見に訪れる人を除いて、全く閑散としていたが、一度、チマチョゴリを来たおばあさんがつかつかと大使館前まで近寄ってきて、突然大声で何かを主張し始めた。背を向けていたのと、警察車両のアイドリングの音のために、詳細に聞き取ることが出来なかったのだが、いくつか数字を述べているようだった。ある程度言い終えると、キッと踵を返してその場を立ち去っていった。

また、タプコル公園では全体の進行を遮って、突然ステージ前で何かを主張し始めたおじいさんがいた。すぐに運営スタッフに排除されていたが、その後も会場の端で国歌をおそらくフルパートで歌い、何か宣言文を掲げて黙祷しているようだった。会場を訪れていた人から制止されながらも歌いきり、宣言文を掲げる姿はどこか異色だった。近寄って、後ろから宣言文を見てみたが、「朝鮮民族代表」という言葉が書かれているのだけは読み取れた(このワードは独立門にある壁画などの宣言文に使われている)。今、こうしてブログを書きながら、その場面を思い出しているのだが、彼らの声を受け取れなかったことがとても心残りになった。踵を返して立ち去るおばあさん、宣言文を掲げて黙祷するおじいさんに、声を掛けて話を聞くことも出来たかもしれないのだが、声を掛けられないような孤高なオーラが出ていたのだ。しかし、それでもその時彼らが発していた言葉を受け取れなかった自身の語学力にかなり落胆しつつ、雑踏の中でも、明瞭に聞こえなくても、聞き取れるように語学力を伸ばそうと思った出来事だった。

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進行を遮り、演説を始めたおじいさん

語学力が伸びるだけでは仕方がないと感じたのは、15日の夜のタクシーでの出来事だった。数名で乗っていて、1人を降ろした辺りで「日本人か」と尋ねられた。そうだと答えたら、明るい調子ではあったものの「なぜ日本人が8月15日に出歩いているんだ?」と言われた。その後も、「先日乗せた日本人のお嬢さんは、壬辰倭乱(豊臣秀吉の朝鮮出兵)が朝鮮による日本侵略だと韓国語で答えてきて信じられなかった」などと話しながらも、「日本のいいところは道に新聞紙ひとつ落ちていないことだ(それほど街がきれいだ)」と日本旅行の思い出を語ってくれた。

なぜ、あのタクシー運転手は日本人が出歩いてはいけないという考えに至ったのか。以前、百済の首都として知られる韓国中西部の公州という地方都市でタクシーに乗った際に、いかに日本と韓国が仲良くしなくてはならないのかということを熱く語ってくれたタクシー運転手のことを思い出しながら、寮に戻る道でずっと考えていた。

座談会での韓国側のメンバーは8月15日や日本に対する眼差しは非常に冷静で、感情的な様子は皆無だった。しかし15日の夜に出会ったタクシー運転手のように、日本人に複雑な思いを抱いている人もいるのも事実だと思う。多い少ないはあれど、どちらかが全てではない。私は、大層なことを思っているわけではないが、現場が大切だと考えている。いくら文献を読んでいても、現場を見てこそなんぼだと思っている。しかし、それはあくまで一部分であるということも留意しなければならない。私がたまたま居合わせた瞬間に、出来事の一部分を垣間見ることが出来る。だからこそ、同じ場所ではあっても、何度も訪れるべきなのだと今回改めて思い知らされた。また、恐れずに聞いてみたいとも思うようになった。友だちが日本人である私に気を遣うように、私自身も衝突や対立を恐れて避けていたように思う。もちろん、デリケートな問題であることには変わりないし、聞くことによって相手を傷付けたり、その反応としてキツイ言葉が返って来たりすることもあるかもしれない。しかし留学してここ韓国で暮らしていることによって、韓国の日常を様々な場所で見聞きすることが出来るのだ。それも、ただ旅行で訪れるのとは違った経験である。そのことにもっと自覚的になり、残りの半年で現場を多く訪れたり、何故そう思うのか話を聞いてみたりしたい。後期の授業では歴史学科の授業も受講する予定で、その中でディスカッションも当然あるだろう。日本人はきっと私だけだろうから、日本人としての意見や日本の現状について語ることを求められることもあるだろう。その際には臆せずに発言していきたいし、恐れずに意見を聞いてみたい。

「反日デモ」と私たちが思ってきていたものを見ることは出来なかったのは残念だったが、全体を通してみれば経験し得ないことを(私にとっては)2日間で濃く経験出来た。ただ、「反日」と言われる人たちの声を聞くことが出来なかったのは惜しかった。それというのも、ソウル市内にある「戦争と女性人権博物館」は、独立運動家の遺族らでつくる「光復会」や「殉国先烈遺族会」といった保守派の反対のために、建設委員会発足から設立までに約9年の歳月がかかっている。「光復会」と「殉国先烈遺族会」は、15日に開かれた「第69周年光復節慶祝式」に招待されている。ここでは朴槿恵大統領も演説している。この団体がイコール反日と言えるかどうか定かではないが、少なくとも今回の企画を通して出会えなかった人たちだ。いつか保守派と呼ばれる人々、もしくはどこかで行われている「反日デモ」と遭遇してみたいと思う。それも、少数派であれ、韓国における1つの側面だからだ。

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2014/08/15 ソウル日本大使館前
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Seoul finance center前は労働組合の座り込みが昨日より続いております。しかし警備は昨日の10倍くらい、あとで何かイベントがあるのかもしれません (credit:Saori Ibuki)
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Seoul finance center前は労働組合の座り込みが昨日より続いております。しかし警備は昨日の10倍くらい、あとで何かイベントがあるのかもしれません (credit:Saori Ibuki)
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Seoul finance center前は労働組合の座り込みが昨日より続いております。しかし警備は昨日の10倍くらい、あとで何かイベントがあるのかもしれません (credit:Saori Ibuki)
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Seoul finance center前は労働組合の座り込みが昨日より続いております。しかし警備は昨日の10倍くらい、あとで何かイベントがあるのかもしれません (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:大使館は、Seoul finance centerがありソウルのビジネスの中心地ともいえる世宗大通を脇に入ってしばらく歩いたところにあります。周りにガラス張りの高層ビルが立ち並ぶなか、ちょこんとある赤レンガ創りの大使館、景色から浮いています。\n\n庄司:日本大使館前には4台の警備バスと10名弱の警備さんが準備をしています\n\n山下:日本大使館です。回りの建物に比べ、低く、地味だと感じました。 (credit:Tomoaki Shoji)
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伊吹:大使館は、Seoul finance centerがありソウルのビジネスの中心地ともいえる世宗大通を脇に入ってしばらく歩いたところにあります。周りにガラス張りの高層ビルが立ち並ぶなか、ちょこんとある赤レンガ創りの大使館、景色から浮いています。\n\n庄司:日本大使館前には4台の警備バスと10名弱の警備さんが準備をしています\n\n山下:日本大使館です。回りの建物に比べ、低く、地味だと感じました。 (credit:Tomoaki Shoji)
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日本大使館前の慰安婦像 (credit:Tomoaki Shoji)
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日本大使館前の正面は聯合ニュース (credit:Saori Ibuki)
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日本大使館前の両隣もヒュンダイなどのオフィスが入ったビジネスビル (credit:Tomoaki Shoji)
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日本大使館 (credit:Tatsuya Yamashita)
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日本大使館 (credit:Tatsuya Yamashita)
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伊吹:報道陣が増えてきました。と思いきや、欧米系の報道陣は、近くのコーヒーショップに入っていきました (credit:Saori Ibuki)
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日本大使館前。「対馬を返還せよ。日韓基本条約の再交渉、対馬の無断占有料金を1905年からさかのぼって支払え。対馬から陸上自衛隊を撤退させよ」などと書かれた横断幕。下のプラカードは「安倍は総理を辞職せよ」と書かれている。 (credit:Tomoaki Shoji)
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報道陣がスタンバイ (credit:Tomoaki Shoji)
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裏に日本大使館がある通りでは、バリケード?の準備がされています。そのバリケードの内側にさきほどのKBSの車両、広場がある感じです (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:光化門前。教皇が訪問するために、特設ステージを準備しているところだそうです。\n\n庄司:日本語を話しているメディアの方にお話を聞きました、今年はローマ法皇が来ているせいで日本大使館前ではデモが行われないかもしれないとのことです。デモに来る方は一部の市民で、一般家庭は家で過ごしていると言っていました (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:光化門前。教皇が訪問するために、特設ステージを準備しているところだそうです。\n\n庄司:日本語を話しているメディアの方にお話を聞きました、今年はローマ法皇が来ているせいで日本大使館前ではデモが行われないかもしれないとのことです。デモに来る方は一部の市民で、一般家庭は家で過ごしていると言っていました (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:光化門前。教皇が訪問するために、特設ステージを準備しているところだそうです。\n\n庄司:日本語を話しているメディアの方にお話を聞きました、今年はローマ法皇が来ているせいで日本大使館前ではデモが行われないかもしれないとのことです。デモに来る方は一部の市民で、一般家庭は家で過ごしていると言っていました (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:光化門前。教皇が訪問するために、特設ステージを準備しているところだそうです。\n\n庄司:日本語を話しているメディアの方にお話を聞きました、今年はローマ法皇が来ているせいで日本大使館前ではデモが行われないかもしれないとのことです。デモに来る方は一部の市民で、一般家庭は家で過ごしていると言っていました (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:光化門前。教皇が訪問するために、特設ステージを準備しているところだそうです。\n\n庄司:日本語を話しているメディアの方にお話を聞きました、今年はローマ法皇が来ているせいで日本大使館前ではデモが行われないかもしれないとのことです。デモに来る方は一部の市民で、一般家庭は家で過ごしていると言っていました (credit:Saori Ibuki)
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世宗文化会館前 (credit:Saori Ibuki)
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世宗文化会館前。セウォル号の犠牲者を追悼して「ごめんなさい。忘れません」と書かれている (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:世宗文化会館です。光復節のための横断幕です。今、脇には海軍とみられる兵隊さんが間隔をおいて並んでいます。慶祝式が開かれ、朴槿恵大統領が演説します。 (credit:Saori Ibuki)
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(credit:Saori Ibuki)
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小室:(責任追及のための捜査権を民間人に与える)セウォル号特別法を制定せよ!とのデモです。 (credit:Saori Ibuki)
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小室:(責任追及のための捜査権を民間人に与える)セウォル号特別法を制定せよ!とのデモです。 (credit:Saori Ibuki)
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小室:(責任追及のための捜査権を民間人に与える)セウォル号特別法を制定せよ!とのデモです。 (credit:Saori Ibuki)
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【日本大使館前】\n庄司:慰安婦像前で手をあわせる家族の方々\n\n山下:しかし注意すべきはまだ一組だということです。これだけを大々的に挙げてしまうと誤解が生じます。\n\n海外メディアは慰安婦像に向かう人などには無関心です。彼らは何を撮りたいのだろうか… (credit:Tomoaki Shoji)
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日本大使館前 (credit:Tomoaki Shoji)
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【日本大使館前】\n庄司:お参りした学生が韓国の旗を掲げていました。この韓国の旗を渡したのは2回目でテレビの方がお願いをしていました。1回目はお祈りのみ。韓国国旗を捧げている風景が撮りたかったためだと思われます。\n\n山下:取材陣は一般のふらっと来た人を撮らなかったのに、少女と慰安婦と連想しやすい画を録りました。\n (credit:Tomoaki Shoji)
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【世宗文化会館前】\n\n伊吹:セウォル号座り込み、33日目、3日目などさまざまなようです\n\nパククネという言葉だけが聞き取れました。力づよい声、怒りがひしひしと伝わってきます。 (credit:Saori Ibuki)
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【世宗文化会館前】\n\n伊吹:セウォル号座り込み、33日目、3日目などさまざまなようです\n\nパククネという言葉だけが聞き取れました。力づよい声、怒りがひしひしと伝わってきます。 (credit:Saori Ibuki)
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【世宗文化会館前】\n\n伊吹:セウォル号座り込み、33日目、3日目などさまざまなようです\n\nパククネという言葉だけが聞き取れました。力づよい声、怒りがひしひしと伝わってきます。 (credit:Saori Ibuki)
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【日本大使館前】\n\n庄司:大声で叫んでいるおばあさん。日本大使館前を何度も行ったり来たり。\n\n山下:一般の方、いかにも韓国の女子学生という二人組、いかにも韓国の伝統的衣装を来たおばあさまで三組目です。 (credit:Saori Ibuki)
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【日本大使館前】\n\n庄司:大声で叫んでいるおばあさん。日本大使館前を何度も行ったり来たり。\n\n山下:一般の方、いかにも韓国の女子学生という二人組、いかにも韓国の伝統的衣装を来たおばあさまで三組目です。 (credit:Saori Ibuki)
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山下:外国人メディアの最初の入り込み具合。途中からおばあさまの罵倒が始まり、メディアはトーンダウンしますが。 (credit:Saori Ibuki)
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韓国のグーグルのトップページ。8月15日仕様
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伊吹:韓国歴史博物館では、国旗を配っています。\n (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:韓国歴史博物館では、国旗を配っています。\n (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:タプコル公園に着きました。中からは女性の歌声が聞こえます。 (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:タプコル公園に着きました。中からは女性の歌声が聞こえます。 (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:天女のような姿の女性たちが舞を踊っています。観客席にはかなりお年をめした男性が多い印象です。\n\n庄司:日本語はちょっとはなしづらいですね…\n\n伊吹:でもジロジロ見られたりってことはないような?\n\n庄司:でも、特にしゃべっていても問題はないです (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:天女のような姿の女性たちが舞を踊っています。観客席にはかなりお年をめした男性が多い印象です。\n\n庄司:日本語はちょっとはなしづらいですね…\n\n伊吹:でもジロジロ見られたりってことはないような?\n\n庄司:でも、特にしゃべっていても問題はないです (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:天女のような姿の女性たちが舞を踊っています。観客席にはかなりお年をめした男性が多い印象です。\n\n庄司:日本語はちょっとはなしづらいですね…\n\n伊吹:でもジロジロ見られたりってことはないような?\n\n庄司:でも、特にしゃべっていても問題はないです (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:独島(日本名:竹島)を守る活動。募金集めと横断幕への署名集めをしているそうです。小室さんが韓国語で話しかけるも、彼女が日本人であることもあって、言葉と言葉の間に間をおいて、かなり選んで答えていたようです。アメリカ、日本、韓国の三国の名前を出しつつ、「わたしは戦争には反対なんです」とは言うものの、言葉を濁してらっしゃいました。\n\nまたこの活動は、セウォル号の抗議も含め、市内各地で行われている8/15行事の一環だそうです。 (credit:Tomoaki Shoji)
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伊吹:独島(日本名:竹島)を守る活動。募金集めと横断幕への署名集めをしているそうです。小室さんが韓国語で話しかけるも、彼女が日本人であることもあって、言葉と言葉の間に間をおいて、かなり選んで答えていたようです。アメリカ、日本、韓国の三国の名前を出しつつ、「わたしは戦争には反対なんです」とは言うものの、言葉を濁してらっしゃいました。\n\nまたこの活動は、セウォル号の抗議も含め、市内各地で行われている8/15行事の一環だそうです。 (credit:Saori Ibuki)
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庄司:休憩をしている方々。テレビで見ているような反日デモという感覚はなく、自分としては毎年恒例の行事に来ているような感覚です。竹島署名はありましたが… (credit:Tomoaki Shoji)
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小室:ほんの少しですが、ラッパの音に合わせて黙祷がありました。 (credit:Tomoaki Shoji)
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小室:ほんの少しですが、ラッパの音に合わせて黙祷がありました。 (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:女子中学生で会場のボランティアをやっている子たちに聞いたところ、この会は光復節に合わせて、戦争で亡くなった人を悼むのが目的だそうです。\n\n「他のボランティアには参加したことはあったけど、光復節のボランティアは初めてで、来てみたはいいもののやることがなくて困ってる。高校のカリキュラムの一環でボランティアをしなければならなかったので、光復節のイベントなら、光復節も祝えるし、ボランティアで課されている時間も埋められるし、他の選択肢も特になかったからいっか〜と思って来た」そうです。\n\n小室:ボランティア自体はポピュラーなものみたいです。 (credit:Tomoaki Shoji)
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伊吹、庄司、小室の3人は西大門刑務所へ。独立運動家など、日本の植民地時代に刑務所として使われていた。現座は「西大門刑務所歴史博物館」として、当時の拷問の様子を再現した人形などが置かれている。\n\n小室:こんなに人が多いのは初めてみました。\n\n庄司:家族連れが多く、中にはカップルや友人通しで来ている若者もたくさんいます。\n\n伊吹:緑の芝生を風船をもった子供たちが走り回り、バンドが「聖者の行進」を演奏しています。そののどかな雰囲気の一方で、敷地内にはすすけた赤レンガの刑務所が静かに立ち並ぶ。そのミスマッチ感がわたしにはとても異様に感じられるのですが、周りは完全にお祭りピクニックモードです。 (credit:Tomoaki Shoji)
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伊吹、庄司、小室の3人は西大門刑務所へ。独立運動家など、日本の植民地時代に刑務所として使われていた。現座は「西大門刑務所歴史博物館」として、当時の拷問の様子を再現した人形などが置かれている。\n\n小室:こんなに人が多いのは初めてみました。\n\n庄司:家族連れが多く、中にはカップルや友人通しで来ている若者もたくさんいます。\n\n伊吹:緑の芝生を風船をもった子供たちが走り回り、バンドが「聖者の行進」を演奏しています。そののどかな雰囲気の一方で、敷地内にはすすけた赤レンガの刑務所が静かに立ち並ぶ。そのミスマッチ感がわたしにはとても異様に感じられるのですが、周りは完全にお祭りピクニックモードです。 (credit:Tomoaki Shoji)
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伊吹、庄司、小室の3人は西大門刑務所へ。独立運動家など、日本の植民地時代に刑務所として使われていた。現座は「西大門刑務所歴史博物館」として、当時の拷問の様子を再現した人形などが置かれている。\n\n小室:こんなに人が多いのは初めてみました。\n\n庄司:家族連れが多く、中にはカップルや友人通しで来ている若者もたくさんいます。\n\n伊吹:緑の芝生を風船をもった子供たちが走り回り、バンドが「聖者の行進」を演奏しています。そののどかな雰囲気の一方で、敷地内にはすすけた赤レンガの刑務所が静かに立ち並ぶ。そのミスマッチ感がわたしにはとても異様に感じられるのですが、周りは完全にお祭りピクニックモードです。 (credit:Tomoaki Shoji)
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山下:先日、韓国の博物館を回って感じたことは、歴史博物館も含め、子供が遊ぶ場所、広場を作り、家族で来られるようにしているということです。おそらく博物館を教育の場としたいのでしょう。大人から子供まで来られるようにと。 (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:中央の木は、「痛哭のポプラ」。1923年に死刑場が建設された際に植栽されたもので、死刑場に連れて行かれる人々が最後にすがって独立の恨を痛哭したそうです。 (credit:Saori Ibuki)
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伊吹:追悼の塔。塔の手前では子供たちが水鉄砲で遊んでいました。男の一人にこの塔が何の塔か知っているか聞いてみると、「殉国先烈の塔」「さっき見たから知ってる」と答え、今日は何の日か知っているか聞くと、「戦争」と一言。近所に住んでいるそうです。 (credit:Saori Ibuki)
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山下:こちらは報道陣の張りはすでほぼなく、湿気た感じです。\nしかし先程まで熱心におじさま二人が慰安婦像の前やその後ろの看板の下で写真をとっていました。 (credit:Tatsuya Yamashita)
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伊吹:本当に街は教皇歓迎ムードですね\n (credit:Saori Ibuki)
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ちょっとドキッとする光景。女子高校生、左の子は「東海、ちゃんと知ってる?」、右の子は「独島はどの国に属するか?」という通行人アンケート中 (credit:Saori Ibuki)
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ちょっとドキッとする光景。女子高校生、左の子は「東海、ちゃんと知ってる?」、右の子は「独島はどの国に属するか?」という通行人アンケート中 (credit:Tomoaki Shoji)
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【ソウル市庁前広場】\n\nセウォル号の責任追及のための特別法制定を求める集会が盛り上がっている。 (credit:Saori Ibuki)
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【ソウル市庁前広場】\n\nセウォル号の責任追及のための特別法制定を求める集会が盛り上がっている。 (credit:Saori Ibuki)
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【ソウル市庁前広場】\n\nセウォル号の責任追及のための特別法制定を求める集会が盛り上がっている。 (credit:Saori Ibuki)
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【ソウル市庁前広場】\n\nセウォル号の責任追及のための特別法制定を求める集会が盛り上がっている。 (credit:Saori Ibuki)
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【ソウル市庁前広場】\n\nセウォル号の責任追及のための特別法制定を求める集会が盛り上がっている。 (credit:Saori Ibuki)
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【ソウル市庁前広場】\n\n市庁前広場からデモ行進。大統領の責任追及と特別法制定を求めている。 (credit:Tomoaki Shoji)
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【ソウル市庁前広場】\n\n市庁前広場からデモ行進。大統領の責任追及と特別法制定を求めている。 (credit:Saori Ibuki)
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【ソウル市庁前広場】\n\n市庁前広場からデモ行進。大統領の責任追及と特別法制定を求めている。 (credit:Saori Ibuki)
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話し合う日韓の学生ら。左からジェホン、ソミョン、山下、小室 (credit:Tomoaki Shoji)
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韓国側の学生。左からゴノ、ジェホン、ソミョン (credit:Tomoaki Shoji)
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日本側の学生。左から小室、伊吹、庄司 (credit:Tatsuya Yamashita)
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日本側の学生。左から小室、伊吹 (credit:Tomoaki Shoji)
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話し合う日韓の学生。左からジェホン、ソミョン、山下 (credit:Tomoaki Shoji)
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話し合う日韓の学生ら。左から小室、伊吹、庄司、ゴノ、ジェホン、ソミョン (credit:Tomoaki Shoji)
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話し合う日韓の学生ら。左からジェホン、ソミョン、山下、小室 (credit:Tomoaki Shoji)
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話し合う日韓の学生ら。左からソミョン、山下 (credit:Tomoaki Shoji)