「からあげクン」ロボに昼ご飯を作ってもらうため、大崎のローソンに行って来た。

「もう普通のからあげクンには戻れない…」
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「できたてからあげクンロボ」
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ローソンは人気商品の「からあげクン」をつくるロボットを導入した。調理時間はこれまでと比べて5分の1に短縮され、「レギュラー」「レッド」「チーズ」の3種類の味をロボットが瞬時に揚げてくれる。

ロボットが置かれているのは、東京都品川区の「ローソンTOC大崎店」。12月28日までの期間限定の予定。師走のコンビニでせっせと唐揚げ作りに励む。

ロボットは人間よりうまく唐揚げを作れるのか。お腹を空かせた日曜日のランチタイム、店に行って試してみた。

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「できたてからあげクンロボ」
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まずレジで「からあげクン」を注文し、空のパッケージを受け取る。

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からあげクンのパッケージ
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値段は人間が作る普通の「からあげクン」と同じ216円(税込)。

パッケージのバーコードをスキャンし、セット。店員さんが調理前の1人分の「からあげクン」をロボットに入れて準備完了。ロボットが動きだす。

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パッケージを組み立ててセットする
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調理をしている時、中は見ることができない。出来上がりを待つ間、ロボットの画面にクイズが出て来た。「からあげクン 、レギュラーは何歳でしょうか?」という質問が出てくる。うーん、答えられない。。。

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「からあげクン」の質問画面
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悩んでいるうちに、1〜2分で完成。触ってみる。あ、温かい。

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完成した「ロボット製」からあげクン
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普通の「からあげクン」も買って、食べ比べてみる。

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普通の「からあげクン」
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ロボット製(右)と普通(左)のからあげクン
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向かって右が「ロボット製」で、左が普通の「からあげクン」だ。

普通の「からあげクン」は作り置きだったためか、衣がふやけてしまっているように見え、1つ1つの大きさも違うと感じた。肝心の味はどうだろうか。

「ロボット製」の方から食べてみる。

「あついっ!はっはっはふはふ、はふい!」

本当に揚げたてだった。とても熱い。

衣はもちろん肉汁も熱く、ジューシーだ。"肉を食べている感"が強い。

1986年の販売開始以来、コンビニの定番商品となったローソンの「からあげクン」。唐揚げをモチーフにしながらも、「本物とはちょっと違うもの」と思いながら、私はこれまで楽しんで来た。だが、揚げたてのからあげクンは、もはや中華料理屋で食べるような本格派だった。

普通のからあげクンも食べてみた。

いつもと変わらない味だ。でも、なんだか物足りない。

昔から食べていた味なのだが、熱さは感じず、食感はしっとりとしている。

熱くてサクサクなロボット製の「できたてからあげクン」を知ってしまった私はこう思った。「もう普通のからあげクンには戻れないのだ...」。侘しさを感じた瞬間だった。ロボットってすごい。

店にいた担当者に導入後の反響を聞いた。

「今日は日曜なのでオフィス街の大崎は人が少ないが、平日はずっと列ができるほど人気だった」という。

しかし、ロボットが作ると言っても、調理前の「からあげクン」を入れるのは店員さんの仕事。オペレーションの効率が悪いのではないだろうか。

この担当者は「今は『出来立ての商品にどこまでニーズがあるか』を検証している段階です。もちろんコストも念頭に置きながら、将来的には完全自動化を目指している」と話した。

共働き世帯の増加で、買ってすぐ食べられる「お惣菜」のニーズがコンビニで高まっている。「からあげクンロボ」が全国のローソンに導入されれば、「出来立て」を売りにして、他のコンビニや飲食店に対抗できそうだ。

「できたてからあげクン」の3種類全ての味を買っていた女性2人組に感想を聞くと、「美味しかったです」と即答。「予想以上に熱かった」「普通のとは明らかに違う」と話した。

ところで、「からあげクンロボ」がいるローソンTOC大崎店の近くに住んでいない人はどうしたらいいのだろうか。ローソンはウェブサイトで、「できたてからあげクンロボ」が使えない人向けに、自宅でできる「からあげクンを揚げたての状態に再現する方法」を公開している