「これがパニック障害なの」女性は、たった2枚の写真で伝えた

わたしには2つの「ノーマルな自分」がいます。
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パニック障害とはどういうものか。実際に経験したことがなければ、完全に理解するのは難しいだろう。

それをわかってもらいたいと、イギリス人のアンバー・スミスさんがFacebookに投稿したのが「不安とうつを抱える生活」を表現した2枚の写真だ。

一枚目は自分を良く見せた自撮り、2枚目はパニック障害に襲われた直後の写真だ。

キャプションにはこう書かれている。

上:ソーシャルメディアで世界に見せている私。着飾って、メイクをして、加工しています。「ノーマル」な私です。

下:今夜、パニック障害がでた直後に撮りました。ほとんどの人が知らないもう一人の「ノーマル」な私です。

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アメリカでは、成人の4人に1人が心の病を抱えていると言われている。それにも関わらず、今でもメンタルヘルスの問題に対して偏見があることに憤りを感じる、とスミスさんは綴った。 

「多くの人たちがメンタルヘルスの問題についてほとんど知っていないし、批判的です。そのことに本当にがっかりさせられてきました。私は長年にわたって、不安障害やうつと闘っています。でも今でも『きっと乗り越えられるよ』とか、『薬なんか飲まなくていいのに。明るくしていればどうにかなるよ』『まだ若いのに、心の病になるなんて』と声をかけてくる人たちがいます」

スミスさんの投稿は3万5000人以上の人にシェアされている。そして、コメント欄には多くの励ましのメッセージが書き込まれている。「100%、あなたを支持します。心の病だと診断されたとき、なんて精神が弱いんだと自分を恥じました。でも今ならわかります。弱かったのではなく、思っていたほど強くないときがあっただけだって。もう恥ずかしいだなんて思いません」。他にも多くの人たちが、自分の経験を投稿してくれたスミスさんに感謝している。

スミスさんが写真を投稿した理由の一つは、苦しんでいる他の人たちを励ますためだった。「もっと多くの人に理解してもらえれば、苦しむ人たちが一人でも減るでしょう」と、彼女は書いている。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

▼関連スライドショー(写真をクリック)▼

ほとんど知られていない、身体を傷つける不安障害
自傷性皮膚症(01 of05)
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自傷性皮膚症は、不安や抑うつ、強迫性障害、パニックに関連するもう1つの衝動調節障害であり、コントロールできないスキンピッキングにより特徴付けられる。患者は自分の皮膚を傷つけることで感情的な安らぎを求める。顔や腕、肩、恥部に対するものがよく見られる。\n\n自傷性皮膚症は、強迫的スキンピッキングや神経症性擦創、慢性スキンピッキングとしても知られている。ロサンゼルス強迫性障害センターによれば、この疾患が治療される場合、強迫性障害を持つ者の約23%、身体醜形障害を持つ者の27%が、二次的疾患として自傷性皮膚症も有している。\n\n治療には、マインドフルネスを基本とする認知行動療法がもっともよく用いられる。 (credit: WIKIMEDIA: KAIRYU7)
咬爪癖(こうそうへき)(02 of05)
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爪をかむ人間は多い。しかし、咬爪癖という病気もあり、その場合、爪をかむ人間の行為は強迫的となる。ただ嫌な癖というだけでなく、衝動調節障害の一種、強迫性障害の一症状となりえる。 (credit: WIKIMEDIA: JORDAN10LA)
咬頬癖(こうちょうへき)(03 of05)
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咬頬癖も強迫的性質を帯びる場合があり、抜毛癖や自傷性皮膚症、咬爪癖をも含む、身体を傷つける反復性障害の一つとされている。 (credit:FLICKR: LOLLYKNIT)
自己臭恐怖症(04 of05)
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この身体を対象とする不安障害は反復的行為を基礎とするものではないが、強迫性障害や不安、抑うつ、パニックの兆候である。否定するどのような証拠があっても、自分がひどい体臭を発しているという不合理で精神を消耗させる不安を感じる。\n\n自臭症・ブロモシスとしても知られている。自己臭恐怖症の人間は、たいてい体臭防止剤や香水、洗口剤を執拗に使い、過度にシャワーを浴びたり、身づくろいを行う。ありもしないひどい体臭に対し治療を求める場合もある。\n\nロサンゼルス強迫性障害センターによれば、現在、自己臭恐怖症は独立した診断とはならず、より一般的な強迫性障害の一部と考えられている。 (credit:Alamy)
モルジェロンズ病(05 of05)
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この謎が多い皮膚疾患は、原因不明の発疹、痛み、蟻走感(皮膚や体内をアリがはっているように感じる異常知覚)、そして時に皮膚の下に固形物ができる。病気の由来は不明である。激しいかゆみと痛みで、日常生活にも支障をきたす。\n\n疾病管理予防センター(CDC)は、あるケーススタディーでこの疾患の起源として感染症や寄生生物を排除した。その代わり、CDCの研究グループは、モルジェロン病の患者が心気症やその他の妄想性健康障害患者の精神医学的特性に非常に近接していることから、モルジェロン病が1つの精神状態である可能性があると考えている。\n\nメイヨー・クリニックは、医療検査により医学的原因が判明しない場合は精神医学的援助を求めることを推奨している。 (credit:FLICKR: KAZZ.0)

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