「許されない答弁」「到底理解得られない」自民党・中谷元防衛相、検察庁法改正案めぐり政府の対応を批判

定年延長が決まった黒川弘務・東京高検検事長についても「責任を取るべきだ」と言及した
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自民党の中谷元・元防衛相は5月18日のインターネット番組で、今国会での成立が見送られることになった検察庁法改正案について「到底国民の理解を得られない」などとし、政府の対応を批判した。

中谷氏はまた、定年延長が決まった黒川弘務・東京高検検事長についても「責任を取るべきだ」と言及した。

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自民党の中谷元・元防衛相
時事通信社

■官邸に苦言

中谷氏が出演したのは5月18日にChoose Life Projectが実施したライブ番組。司会を務めるジャーナリストの津田大介氏の質問に答える形で進んだ。

はじめに、今回の改正案に対するスタンスを問われた中谷氏は「(黒川検事長の定年延長が)突然、閣議決定で決まりましたということで、びっくりした」と話した。中谷氏によると、事前に自民党内への説明はなかったという。

そして「昔は自民党の中にグループがあって政策論議をしていた。消費税にしても安全保障の法案にしても。今はそういう異論、声があまりあげられなくなってしまって、政策決定も官邸主導で、自民党でも決定のプロセスが見えにくくなってしまった」などと苦言を呈し、見送りに賛成する意向を示した。

中谷氏は改正案をめぐる政府側の答弁にも言及。「国会の審議を見ていても、理由とか手続きに瑕疵はないとか、決定の基準はこれから検討しますということで、非常に許されない答弁が続いている。これでは国民の理解は到底得られないという気がします」と話した。

法案をめぐる質疑では、森雅子法相が内閣が定年を延長する基準について「具体的に示すのは困難」などと答えていた

■黒川氏にも責任

共同通信によると、安倍首相は、物議を醸した黒川検事長の定年延長は「法務省が提案した」と説明している。中谷氏は今回の一連の騒動について、法務省や黒川氏にも責任があると指摘。

「黒川さんは非常に立派な方とは思いますが、なぜ選ばれたのかということについてちゃんと説明をするということと、選ぶ方もどうかと思いますが、選ばれる方もそれを受けて今の事態を招いています。

検察庁の人事の混乱、定年延長法案の混乱を見るにつけ、ここから始まっている。こういった要因を作ったところに原因があると思いますから、選んだ検察庁も選ばれた黒川さんも、矜持というか公務員のあるべき姿で、混乱を招いた責任を取った方がいいと思います」と話した。