除湿機は部屋の北側に置こう。湿度80%超えでアレルギーのリスクも

室温が25℃程度なら、除湿機の設定湿度を40~60%に
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すでに沖縄・奄美地方が梅雨入りし、九州以北でもまもなく雨の季節がやってきます。気温の上昇はもちろんですが、この時期とくに気になるのが“じめじめ”とした不快な湿度の上昇で、エアコンの除湿機能や除湿機の出番も増えています。

ウェザーニュースでは、梅雨どきの家での除湿に関するアンケート調査を実施。ウェザーニュースアプリの利用者に、梅雨の時季に「エアコンの除湿(ドライ)を使う」「除湿機を置く」「特に使わない」の3項目を挙げて尋ねたところ、10,388人から回答を頂きました。

3分の2近くが「除湿」を使用

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アンケート結果
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アンケートの結果は、「エアコンの除湿(ドライ)を使う」が47%で最も多く、「除湿機を置く」が17%、「特に使わない」が36%となりました。3分の2近い人が梅雨どきに、何らかの除湿用機器を用いていることになります。

地域別にみると、「エアコンの除湿(ドライ)を使う」「除湿機を置く」が北海道、甲信を除くすべての地域で60%を超え、特に沖縄は85%、九州は72%と高い値を示しました。

梅雨どきはエアコンの「再熱除湿」がおすすめ

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冷房と除湿の比較
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スイッチ一つで除湿がなされるエアコンや除湿機ですが、梅雨の時季なりのより効果的な使用方法があるそうです。ダイキン工業コーポレートコミュニケーション室広報グループの重政周之(しげまさ・ちかし)さんに、エアコンの除湿機能と除湿機の上手な使い方について伺いました。

「エアコンの場合、冷房は部屋の空気の 『温度』を下げることを第一に考えた機能です。暑い部屋から熱を追い出して、 部屋を涼しくします。一方、除湿機能は部屋の空気の『湿度』を下げることが第一で、じめじめした部屋から水分を追い出して、空気を“さらさら”にしているのです。

除湿機能には主に『弱冷房除湿』と『再熱除湿』という2つのタイプがあります。水分を外に追い出すしくみは同じですが、部屋に戻す空気の温度が異なります。弱冷房除湿は、水分を集めるために温度を下げた空気を、そのまま部屋に戻します。弱い冷房をかけているのと似た状態なので、肌寒く感じることがあります。

弱冷房除湿は弱めの冷房と同じく温度を少し下げてくれるので、暑くて湿気も気になるときに有効です。

一方、再熱除湿は温度を下げた空気を、ちょうどいい温度に暖めなおしてから部屋に戻しています。部屋の温度が下がりづらいので、梅雨どきのように、湿気は多いけれどそこまで気温が高くないときなど、体を冷やしたくない人には再熱除湿がおすすめです。

ただし、メーカーによって異なりますが、一般的な再熱除湿は空気を暖め直す分、やや多めの電力を消費しますので注意が必要です」(重政さん)

除湿機は北側の部屋に置く?

除湿機を使っている場合の梅雨どきの効果的な使用方法を教えてください。

「室温が25℃程度なら、除湿機の設定湿度を40~60%にしてください。共働きなど、昼間不在になるご家庭では、留守中の除湿がおすすめです。気密性の高い家なら部屋のドアを開けておけば、ワンフロアまるごと除湿が可能です。

除湿機を置くのは、日差しが入りやすい南側の部屋に比べて室温が低くなる、北側の部屋がおすすめです。閉め切った空間では、湿気はどの部屋でも均一の量になろうとしますが、温度が低いほど空気中に含むことのできる水分量が少なくなるため、北側の部屋のほうが南側に比べて相対的に湿度が高くなるからです。

エアコンの場合も除湿機と同様に、北側の部屋などじめじめしやすい部屋を意識的に除湿するといいでしょう」(重政さん)

梅雨に入って湿度が80%を超えるとカビやダニの繁殖に適した環境になり、アレルギーのリスクが高まります。じめじめした不快さを除くことはもちろん、健康のためにも、エアコンの除湿機能や除湿機の特性をよく理解し、効果的な除湿を心がけましょう。

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