【安倍元首相銃撃】岸田首相「懸命の救急措置が行われている」。選挙への影響は決まっておらず

「民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、消して許すことはできない。最大限の厳しい言葉で非難する」と話した。
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岸田文雄首相(7月5日)
時事通信社

安倍晋三・元首相が奈良県で参議院議員選挙の応援演説中に銃で撃たれた事件を受けて、岸田文雄首相は7月8日午後、官邸で記者団の取材に応じ、「民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、決して許すことはできない。最大限の厳しい言葉で非難する」と話した。

安倍氏は8日、奈良県奈良市の近鉄大和西大寺駅前で参院選の応援演説をしていたところ、後ろから銃撃され倒れた。心肺停止状態とみられている。

警察は殺人未遂の疑いで奈良県奈良市の山上徹也容疑者(41)を逮捕。複数の報道によると、山上容疑者は元海上自衛隊員とみられる。

この事件を受け、岸田首相は遊説先の山形県からヘリで帰京。首相官邸で取材に応じた。

岸田氏はまず、安倍氏の容体について「今、懸命の救急措置が行われていると承知をしている。何とか一命を取り留めていただくよう心から祈りたい」と話した。

犯行については「民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、消して許すことはできない。最大限の厳しい言葉で非難をする」と、時折言葉を詰まらせながら話した。

その上で今後については「今後の政局に与える影響については今触れるべきではないと思いますし、私自身もそうしたことを考えてはおりません」と答えるにとどめ、今週末に投開票日を控える参議院議員選挙についても「今は何も決まっていない。事態をしっかりと把握したうえで適切に対応しなければならない」と答えた。