SHELLYさん、性犯罪の「時効の5年延長は短い」。衆院法務委で訴え「性暴力の認識に時間かかる」【刑法改正】

性交同意年齢の引き上げを盛り込んだ刑法改正案について、SHELLYさんは「(中学生にとっては)年齢が一つ違うだけで上下関係が生じる」として、5歳差要件の見直しを求めた。
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衆院法務委員会で意見を述べるタレントのSHELLYさん=5月16日午前、国会内
時事通信社

性犯罪規定を見直す刑法改正案を審議している衆議院法務委員会で5月16日、タレントのSHELLYさんが参考人として出席した。現在の刑法では「性犯罪と認められるのにハードルが高すぎる」として、被害者を守るための法改正や、加害者を生まないための性教育が重要だと訴えた。

これまでも、性教育に関する情報を自身のYouTubeチャンネルなどで積極的に発信してきたSHELLYさん。「性的同意」について学んでいなかったために、自らに起きたことを性被害だと認識したり、加害者と距離を取ったりするのに時間がかかった子どももいると報告した。

 

「嫌と言ったらそこまで」

この日、SHELLYさんは性的同意とは何かについて改めて説明した。

「性的同意というのは、全ての行為に毎回、今ここで私はあなたとこの行為がしたいという確認を取ることです。同意を取ること自体、日本だとまだ馴染みがないかもしれません」

「『夫婦だから、付き合って長いし、我々はツーカー(の仲)だから、言葉でいちいち確認するなんてそんなの粋じゃないよ、ムード壊れるじゃん』ーー。そう思われている方が加害者になる可能性があるので、気をつけていただきたいです」

さらに、相手が「嫌」と言った後も行為を続けることは性暴力に当たる、と指摘した。

「性的同意といえば、『No means no』(ノーと言ったら、それはノー) 、みなさん聞いたことがあると思います。嫌と言ったらそこまで。お酒を飲んでいようが、彼のお家に遊びに行こうが、ホテルに入ろうが、性行為が始まって裸で行為が進んでいたとしても『やっぱりやめよう』『ここまでにしよう』とどちらかが言えばストップ、そこまで。これ以上したら性暴行です。この理解をとにかく早く進めたいと思っています」

このNo means noの考えは「実は一昔前の話」として、こう続けた。

「今は『Yes means yes』、イエスのみが同意、という理解が進んでいます。なぜならNoと言えない人がいます(から)。Noと言えない関係性があります。Noと言えない状況もあります」

「(性的行為を)したい、しようよ、という積極的な同意のみが同意というふうに捉えられるというのが世界的な理解になっています」

 

「5歳差要件」の見直しも求める

刑法改正の議論を巡っては、性的な行為を自ら判断できるとみなす「性交同意年齢」を13歳から16歳に引き上げる案が国会で審議されている。ただ、若年同士の恋愛が処罰対象とならないよう、13歳から15歳に対しては5歳以上年上の行為者の場合のみ適用されるとしている。

この案に対し、SHELLYさんは「(中学生にとっては)年齢が一つ違うだけで上下関係が生じる」として、5歳差要件の見直しを求めた。

このほか、性犯罪の公訴時効をいずれも5年延長することも検討されている。改正案では、18歳未満で被害を受けた場合、18歳になるまでの年月を加算する。

SHELLYさんは「5年の引き延ばしでは、まだまだ短い」と主張。「性的同意などの教育を受けていない子どもは、そもそもその出来事が性暴力と認識するまで時間かかる」と話した。

加害者が家族や学校の先生、コーチなど身近な相手だったら、(被害と)向き合い他者に打ち明けるのも困難だとして、「やっとの思いで訴え出た人に『時間切れです』と門前払いするのだけはやめましょう」と訴えた。