Twitterが「リベンジポルノ」を禁止、利用規約の変更へ

同社は監視方法の変更を発表した。
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TechCrunch

Twitterはユーザー基盤を構成する雑多な参加者たちをなんとかコントロールしようと、(実り少ない)努力を続けているが、その最新の対策として、世間では遠回しに「親密なメディア」(intimate media)と呼ばれているものの、監視方法の変更を発表した。

この最新のルール変更もまた、Twitterの有害な問題の1つと戦うことが意図されている:すなわち、ネットワークを使ったリベンジポルノの蔓延への対抗だ。

今年の初めTwitterは、Rob Kardashianによってばら撒かれた、彼の元ガールフレンドのヌード写真に対する対応の遅れによって、世間から激しい批判に晒された。それらの写真は、削除されるまでに30分以上もサイトに晒され続けた。

Twitterの新しいポリシーは、なにびとも被写体の同意なしに撮影された、あるいは流出した「親密な写真あるいは動画」を、投稿または共有してはならない、というものだ。

Twitterによる「密接なメディア」の定義には、「ヌード、部分的ヌード、かつ/または性行為」などを含む、隠しカメラで撮影されたコンテンツ;ユーザーが他者の生殖器、臀部、もしくは胸を見ることができるような「クリープショット」(近付いての隠し撮り)と呼ばれる映像;プライベートな状況で撮影され公開を意図していなかった写真もしくは動画;そしてプライベートなものとみなされる可能性のあるその他の任意の映像などが含まれている。

同社は、合意に基くヌードとアダルトコンテンツの中には投稿を許されるものもあり、それによってポリシーに違反する可能性のあるものに対して、タイムリーに対応できないという大きな問題も生じていることを指摘している。

新しいポリシーは以下のようなものだ:

私たちのチームが誤って、合意の上で投稿された親密なメディアを削除することがないように、私たちは実際の強制措置を取る前に、当事者もしくは権限のある代理人からのレポートを要求することがあります。わたしたちはそうしたレポートには電子メールで対応し、当事者が本人であることを証明する書類の提出を求めます。この書類はTwitterによるケースの評価が終わると同時に破棄され、第3者とは決して共有されません。このコンテンツに関して誰がレポートしているのかの詳細は、違反をしていると指弾されている人には決して伝えられることはありません。

幸いなことに、この証明基準の負担は「クリープショットもしくはアップスカート」には適用されない(アップスカートとは腰と膝の間の部分を意味する隠語)。そのような場合にはTwitterは証明書類を要求しない。「被害者にとって、そのコンテンツの中に写っているのが、自分であるか否かを判別するのはしばしば困難」だからだ。

Twitterが、あるコンテンツが実際に同意なしに配布されたと認定した場合、新しいルールにのっとり、違反したアカウントは停止される。リツイートを行った者たちへは、迷惑なツイートを削除するように要請される。その際には、もしポリシーへの違反が続く場合には、Twitterアカウントが凍結されるという警告が添えられている。

もちろん、私の尊敬する同僚のひとりが指摘しているように、これらはすべて理論上の話である。なぜならTwitterは、サイト上でのハラスメントやヘイトスピーチも、とっくの昔に禁止していて――それ以上はみなまで語らずともお分かりだろう。

(翻訳:Sako)

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(2017年10月29日 TechCrunch日本版「Twitterが新しい利用規約を追加、今度はリベンジポルノを禁止」より転載)