長谷川豊氏、差別発言を謝罪「弁解の余地のない」 維新の公認、取り消しの可能性

部落解放同盟が同党に抗議文を提出していた。

夏の参院選で日本維新の会から立候補する予定のフリーアナウンサー長谷川豊氏が5月22日、部落差別を助長する自身の発言を公式サイトで謝罪した

部落解放同盟が21日、長谷川豊氏の発言に対する抗議文を、同党の馬場伸幸幹事長に提出していた。

本人の公式サイトによると、長谷川氏は講演会で、江戸時代の被差別層とされる人たちについて話した際、「一部の身分の被差別者を犯罪集団だった」と発言した。

朝日新聞デジタルによると、長谷川氏は「士農工商の下に人間以下の存在がいた」「当然、乱暴なども働く」などと発言したという。

長谷川氏は自身の発言について、「『差別の助長』『差別の再生産』をもたらす弁解の余地のない発言だった」と認めた上で、「完全撤回させてください」とつづった。

部落解放同盟は5月23日、長谷川氏が示した歴史認識について「そのような事実はない。講演会で発言することは、部落民への差別を助長する」と憤りを語った。

抗議文を受け取った馬場幹事長からは、「事実確認して、厳粛に受け止めて対応する」と伝えられたという。

毎日新聞によると、同党の松井一郎代表(大阪市長)は23日、長谷川氏について「公認は保留だ」と説明。取り消しを含めて処分を検討するよう指示したという。