PRESENTED BY 日産自動車

佐々木俊尚さん「ただ電気に変わるだけじゃない。EVでライフスタイルも変わる」日産GREEN LOUNGEを体験して考えた車の未来

「これからの10年20年で、都市と地方それぞれのモビリティのあり方を、ガソリン車と違う形で作り直す時代が間違いなくやってくると思う」
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海老名サービスエリア下りで、日産自動車が2022年2月17日から3月17日までの期間限定でオープンした「GREEN LOUNGE」。EVユーザーへの感謝の気持ちを込めて、充電スポットの近くに特別な空間を無償で提供した。

今回は3拠点生活で車をよく利用するジャーナリスト・佐々木俊尚さんが期間中にGREEN LOUNGEを体験。日産自動車がGRENN PASS*にかける想いを受け、佐々木さんがEV、そしてモビリティのこれからについて考えたこととは? 

*GREEN LOUNGEを含む日産自動車のEVオーナー優遇サービス。
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ジャーナリスト・佐々木俊尚さん。
KOHEI HARA

充電スポットならではの文化的な空間。GREEN LOUNGEを体験

━━ 「GREEN LOUNGE」を体験していかがでしたか?

佐々木俊尚さん(以下、佐々木):充電スポットって、EVに乗っていない人はあまり意識しないですよね。こういった印象的なスペースがあると、もっと日常的に認識されて良いと思います。

充電スポットの横に、文化的な空間があるというのも面白いですね。例えば、最近のコインランドリーと近いかもしれません。昔はボロボロの漫画があって、薄暗くて、殺伐としたイメージだったじゃないですか(笑)。でも最近は、おしゃれなカフェ付きのコインランドリーができて、そこでパソコンで仕事したり、本を読んだりする空間になっている。

ガソリンスタンドは通過するだけですが、充電スポットは充電時間がありますから、その時間を気持ちよく過ごす文化空間が広がっていくかもしれません。

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GREEN LOUNGEを体験。今回は日産自動車の担当者が案内した。ラウンジ内の家具をはじめとした内装は、段ボールとリサイクル可能素材でできている。
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無料で提供されるハンバーガーとドリンクは、「ミシュランガイド東京2022」で3年連続1つ星を獲得したレストラン『sio』のオーナーシェフ鳥羽周作さん監修。今後、気候変動が進んだら食べられなくなるかもしれない「りんご」や「根セロリ」などの食材が使われている。「ハンバーガーはよく食べるんですが、複雑な組み合わせで美味しいです」と佐々木さんも満足。
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スローガンではなく、便利で、楽しいから広がっていく

━━ GREEN LOUNGE、なかなか盛況のようです。EVへの切り替えは少しずつ進んでいますが、今後加速するためにはどうしたらいいのでしょうか?

佐々木:便利であるとか、楽しいとか、QOLが上がるとか、もっと日常の感覚をベースにしたメリットがあるのが大事だと思います。

例えば、災害時にEVが役立つことは意外と知られていない。今回、EVの日産リーフからスマホが充電できる椅子が置いてありますが、こういうものがあると給電できるイメージがしやすいかもしれません。こうやって、便利である認識を少しずつ広めていく必要があると思います。

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リーフの給電から充電されるスマートフォン。
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━━ 便利で、楽しい。そういった面からEVも広がっていく。

佐々木:僕もリーフに乗ったことがありますが、ペダルのコントロールがめちゃくちゃ楽しいです。車好きな人は面白いと感じると思いますよ。ワンペダルで加速・減速できて、自分の身体が車と一体化したような感覚。そういったEVならではの走りの面白さもまだ広まっていないなと思います。 

それから、地方は特にEVが便利になるはずです。僕は東京、福井、長野の3拠点移動生活をしていますが、福井はガソリンスタンドが減ってきています。僕が住んでいる美浜町は、中心部にガソリンスタンドが2ヶ所あったのが、1カ所になってしまいました。そこがなくなれば、次は隣町に往復30分かけて給油しにいくことになります。これが家の充電で済むならEVの方が便利ですよね。

何より地方は、ちょっとだけ乗ることが多いんですよ。通勤とか、近所のスーパーまで買い物とか。ゴミ出しまで車で行きますから(笑)。そんな短距離だと、充電が切れる心配はほとんどない。地方は充電スポットが少ないと言われますが、家の充電で十分な場合が多いと思います。

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━━ しかし、日本はEVの普及が遅れているとも言われています…。脱炭素への意識の問題もあるのでしょうか?

佐々木:意識が低いとは思わないですよ。みんな馬鹿じゃないし、常識的な人がすごく多い。だからこそ、それぞれが納得するコストとメリットのバランスをちゃんと提示することが大事ですよね。

EVに限らずですが、ただ単純に脱炭素だけ追い求めると、それによって貧困が増えてしまうとか、エネルギー危機に陥るとか、生活の質が下がることもありうるわけです。もちろん脱炭素は大事だけれど、全てのバランスを取れるようにみんなで考えていかなければならない。そしてそれは、ただ他国を真似してうまくいくわけではない。人口も地理的条件も、エネルギー市場も全然違いますから。

━━ 日本ならではの課題はどんなところでしょうか?

佐々木:例えば、日本は豪雪地帯が多いので、毎年のように大雪に見舞われて、何百台が一晩立ち往生するようなことがある。そこでのEVに対する不安は結構聞きますよね。

本当は、停車していればアイドリングしないので電池の消費が少ないし、シートヒーターを活用したり、車載できる電気毛布を併用したりすれば、電池の持ちもかなり良く、実は寒さに強いというメリットがある。でも、あまり知られてない。そういった一つひとつの不安を丹念に議論していくことが大事だと思います。

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リーフから給電している様子を見学。
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━━ EVの不安を解消し、便利で楽しい認識はどう広がっていくと思いますか?

佐々木: SNSの時代なので、ロジックの通った認識が共有されれば、だんだんと広まっていくはずです。「豪雪地帯で大丈夫ですか」、「地方生活でEVどうですか」とか、そういった疑問への回答がインターネットから広がっていく。メディアが上から目線でスローガンを掲げているだけじゃ変わらないです。

あとは、EVの乗り方をもっと提示しないといけないですよね。ガソリンは必ず満タンにしなきゃいけないって強迫観念があるけど、EVはこまめに充電する乗り方ができる。乗った分だけちょこっと充電するのであれば、別に急速充電する必要もなく、もっと身軽な乗り方ができるかもしれない。

馬車からガソリン車になった時、誰もサービスエリアができるなんて想像しなかった

━━ ガソリン車とは違うEVの乗り方があるんですね。

佐々木:今の自動車産業は大変革期です。これからの10年20年で、都市と地方それぞれにモビリティのあり方を、ガソリン車とは違う形で作り直す時代が間違いなくやってくると思うんですよね。

都市ではマイクロモビリティも進んできています。車の運転手からは、「低速のキックボードが車道を走るのは危ない」という声が多い。でもそれを「車の方が速すぎる」と捉えることもできる。実際に、ヨーロッパの都市では車両の速度制限を30キロに低速化したところもあります。

そうなった時に、車のあり方は一体どうなるのか?新しいモビリティの時代に適合したEVの乗り方を考えていくことが大事だと思います。

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━━ 単純にガソリン車がEVに置き換わるのではなく、モビリティのあり方が変わるということですね。

佐々木:19世紀の終わり、馬車からガソリン車に変わった時もそうです。みんな馬車が、ただ内燃機関に変わるだけだと思っていた。でも、ガソリン車が普及したら、高速道路やサービスエリアできて、都市まで車で通えるから郊外が発展したわけですよね。こんなに社会が変わるなんて、車がなかった時は誰も想像しなかった。

これが、モビリティが変わるということです。つまり、単純にガソリンから電気に変わるだけではなく、ライフスタイルも大きく変わる可能性がある。

その時の社会のあり方、EVの乗り方を、これからもっと日産自動車に提示していってほしいですね。

━━ 佐々木さんはこれからEVをどう利用したいですか?

佐々木:地方では軽自動車に乗っていますが、軽自動車のEVが出たら切り替えたいです。

東京では、僕はカーシェアを非常によく使うのですが、カーシェアもEVだと便利ですよね。駐車場に充電施設があれば、ちょっと乗って、そのまま戻せば充電できるわけですから、返却時にも給油の心配をしなくていい。地方と都市、それぞれの乗り方で利用していくと思います。

◇◇◇

■ GREEN PASS ※現在は終了

2022年2月17日〜3月16日の期間限定で、東名高速道路・圏央道5カ所のSA/PAの全21店舗で展開された日産発のEVオーナー優遇サービス。すべてのEVオーナーが対象で、日産車以外のEVオーナーも優遇サービスを受けることができた。

今回紹介した「GREEN LOUNGE」の他、東名高速道路・圏央道5カ所のSA・PAで使える、EVオーナー限定のクーポン「GREEN COUPON」も実施。対象店舗で各メーカー公式の車両連携アプリを見せると、ドリンクバーサービスなどが受けられた。

詳しくはGREEN PASS公式サイトをチェック

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日産初のクロスオーバーEV(電気自動車)。 EVならではの力強い加速、圧倒的な静粛性。電気自動車の未来が今ここに。

詳しくは 日産の公式サイトからチェック