坂口憲二さんが、無期限で芸能活動を休止...難病の治療に専念

「しっかり体調を戻してから自分のできることをやっていきたい」
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坂口憲二さん
Getty Images

俳優の坂口憲二さんが国指定の難病「特発性大腿骨頭壊死症」の治療に専念するため、無期限で芸能活動を休止すると公表した。日刊スポーツやスポニチなどが報じた。所属先の芸能事務所「ケイダッシュ」も契約満了となる5月末で退社するという。

各紙に公表された文書では、

「手術を受け、約3年間で症状は以前より軽減されましたが、いつ悪くなるかわからない状態で、いざ仕事となったときに自分の力をセーブしながら続けるのも困難と考え、この度の結論になりました。

しばらくは治療に専念して、しっかり体調を戻してから自分のできることをやっていきたいと思っています。それが表現の世界なのか、また全く違った世界なのかは、今現在はわかりません...」

とつづられている。

スポニチによると、2012年8月の舞台公演の期間中、痛みを感じて以降、慢性的に痛むようになり、15年春になって「特発性大腿骨頭壊死症」と診断がついて手術を受けたという。手術後はCMや番組のナレーションなどの仕事を続けていたが、今年1月末に事務所側に活動休止と退社の意思を伝えていたという。

■特発性大腿骨頭壊死症とは

厚生労働省の特定疾患に指定されている難病。東京大学医学部の整形外科教室のサイトによると、太ももの骨の組織が壊死し、体重がかかる部分が潰れたりして痛みが生じる。歩くことも難しくなった場合は人工関節に置き換える手術をすることもあるという。原因は不明だが、太もも部分の血流が低下して壊死が生じると考えられている。ステロイドの大量投与、大量の飲酒が主な誘因としてあげられるが、何の誘因もなく発症する人もいるという。日本整形外科学会のサイトによると、日本では年2000人が新たに発症している。