NHK番組の動画をアメリカ駐日臨時代理大使も批判。「侮辱的でデリカシーに欠ける描かれ方をしています」

問題の動画への批判は、ついにアメリカの駐日大使にまで及んだ。
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NHKの国際ニュース番組「これでわかった!世界のいま」の公式Twitterが6月7日、アメリカで「黒人の怒りが噴き出していること」について「背景には黒人と白人の貧富の格差がある」などと説明する動画を掲載した。

これを受け、アメリカの駐日米国臨時代理大使のジョセフ・M・ヤング氏は9日、「侮辱的で無神経な描かれ方をしています」などと自身の公式Twitterで批判した。

ジョセフ・M・ヤング氏はTwitterで、「アメリカの複雑な人種問題に取り組もうというNHKの意図は理解できますが、残念ながらこの動画には、必要な配慮や注意が足りていませんでした。風刺画は侮辱的でデリカシーに欠ける描かれ方をしています」と発信した。

批判を浴びているのは、NHKが毎週日曜に放送している番組『これでわかった!世界のいま』の公式Twitterが6月7日に投稿した内容だ。

内容は、番組のキャラクターが「白人と黒人の格差について説明する」というもの。

白いタンクトップを身につけた筋肉質の黒人男性が、「俺たち黒人と白人の貧富の格差があるんだ」などと話し、さらに、白人の平均資産が黒人の7倍にのぼることや、新型コロナウイルスの影響で多くの黒人が失業したり、労働時間が削られたりしたことを挙げ「こんな怒りがあちこちで噴き出したんだ」と締めくくっている。

一方、動画では黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に首を押さえつけられて死亡した事件を受け、世界各地で広がる抗議運動「Black Lives Matter(黒人の命は大切だ)」には一切触れられていなかった。

投稿された動画には、ネット上で「お金の問題なのか」「これが人種差別的だ」などといった批判が数多く寄せられていた。

NHKは6月9日、問題とされた動画を削除するともに、声明文を出して謝罪した