「女性蔑視、議会で顕著に」草津町長からの性被害訴えた元町議、会見で反論

草津町長は先立つ記者会見で「100%嘘の作り話ででっち上げです」と発言。性暴力の疑惑をめぐり、双方の意見は大きく食い違っている
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記者会見で草津町長の発言に反論する元町議の新井祥子氏
日本外国特派員協会のYouTube

【UPDATE】2022年11月22日14:15

前橋地検は、元町議の新井祥子氏を名誉毀損と虚偽告訴の罪で在宅起訴した。10月31日付。

朝日新聞デジタルなどによると、起訴内容は新井氏が2019年、町長室で性被害にあったと記載した電子書籍を公表して黒岩信忠町長の名誉を傷つけたほか、21年12月には町長から性被害を受けたとする虚偽の内容の告訴をしたというもの。

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群馬県草津町で町長からの性被害を訴えた町議が、リコール(解職請求)され住民投票の結果失職した問題で、元町議の新井祥子氏は12月18日、日本外国特派員協会(東京)で記者会見を開き、「町長から性被害に遭ったことは事実です」と主張した。

一方、黒岩信忠町長は12月14日の記者会見で「100%嘘の作り話ででっち上げです」として疑惑を完全に否定。双方の言い分は大きく食い違っている。

新井氏は会見で、次のように主張した。

「町長や、議長をはじめとする議員のほとんどが私の告発を嘘と決めつけ、リコール以前から私や私の支援者に中傷やデマなどの圧力をかけてきました」

「黒岩町長は私に、『本当に性被害にあったのなら、平気な顔で私の目の前に座っていられるわけがない』と言いました。傍聴席からは心ないヤジが飛んできます。まさに公開のセカンドレイプです」

 

裁判は「常に頭に入れている」

黒岩町長は12月14日の会見で、新井氏の証言が虚偽だと主張する根拠として「新井元議員は被害者を装っておりますが、刑事・民事事件とも訴えておりません」と発言していた

これに対し、新井氏は「私は常に裁判を頭に入れている」と述べた。一方で、「群馬県警の方に行ったのですが、その時の対応に関しても不審に感じることもあったので、今は刑事告訴については検討保留にしています」とした。

民事訴訟に関しては、「黒岩町長から刑事・民事で提訴されています。議会で様々な圧力、懲罰の嫌がらせをされている中で、自分の刑事・民事(訴訟)まで対応が及びません」と話した。

リコール運動は議長らが主導して進め、住民投票の結果、新井氏は失職した。

新井氏は「いち町民が主役のはずのリコールが、町長や議員が主導し、署名を集める。代表者名簿には、町内のそうそうたる面々が名を連ねていました。それらの人々から署名や投票を依頼された町民は圧力と感じ、応じざるを得ないと思います」として不当性を訴えた。 

 

背景に「女性議員の少なさ」

新井氏は、自ら呼びかけたリコールに反対するネット署名で1万5000筆以上の賛同が集まったことを紹介した。

賛同が集まった理由の一つに「人権の問題」を挙げ、「よく日本ではなぜMeToo運動が盛り上がらないのか、ということが問題にされるが、男性中心社会の中で、立場の弱い女性が声を上げにくい空気が作られ、潰されてしまうことを知っているからです」と訴えた。

今回の問題の背景の一つに、新井氏は地方議会に女性の議員が少ない点を指摘した。
新井氏は「日本では女性の政治家が少ないことはよく知られています。日本社会の根強い女性蔑視が、女性の数が絶対的に少ない議会という場では、さらに顕著に現れるのです」と訴えた。