菅義偉首相、ワクチン接種が海外より「遅れているのは事実」と認める。その理由とは?(新型コロナ)

記者会見でワクチンについて「全量確保するということについては早かった」と説明するも、接種までの時間が「遅れていることは事実であります」と認めました。
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記者会見する菅義偉首相
時事通信社

菅義偉首相は2月2日に行われた会見で、なぜ日本は他国に比べて新型コロナウイルスのワクチン接種の開始が遅れているのかと問われ、「遅れているということも確か」としつつ、「ワクチンの確保は日本は早かった」と強調した。

会見冒頭で菅首相は、緊急事態宣言を出していた11都府県のうち、栃木県を除いた10都府県については3月7日まで延長すると表明。今後も飲食店の営業時間短縮などを軸に対策を進めるとした。

ワクチンに関する質問が出たのは会見の最後。

イギリスの軍事雑誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」の高橋浩祐記者が、「世界ではすでに60カ国近くがワクチン接種を開始しています。G7の中で、ワクチン接種を開始していないのは日本だけです」と指摘。

「日本はなぜこんなに時間がかかるんでしょうか」と質問した上で、科学技術立国を名乗っているのに日本製のワクチンが製造できない理由についても聞いた。

これに対し菅首相は「ワクチンの確保は日本は早かったと思います。全量確保するということについては早かった」と強調。ただ、「接種までの時間が海外と遅れていることは事実」とし、理由として「日本の手続きという問題もひとつある」「いろんな治験を行った上で踏み切るわけですから」と慎重に手続きを進めた結果だと説明した。

2月中旬にも接種を開始したい意向で、「(接種が)始まったら、世界と比較して日本の組織力で多くの方に接種できるような形にしていきたい」と述べた。

同席した新型コロナ分科会の尾身茂会長は「日本のワクチン業界は、欧米の競争力の強いものに対して少しスケールメリットが……」と話し、日本のワクチン業界の競争力の弱さが根底にあると指摘していた。