「ゲーム電卓」って何? 80年代で大人気だったものをカシオが復活

ミニファミコンやミニスーファミが起こした復刻ゲームのビッグウェーブに乗り遅れるなということでしょうか。

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カシオ計算機は、電卓機能と侵略者をビーム砲で迎え撃つシューティングゲームを一体化した「ゲーム電卓 SL-880」を3月23日に発売すると発表しました。オープン価格で、Amazonほかネット通販にて2000円前後で予約受付が開始されています。

ゲーム電卓とは、元々は1980年8月に発売された1号機「MG-880」と、それに続くゲーム機能を内蔵した一連の製品に冠されたシリーズ名です。シンプルで奥深いシューティングゲームを復活させるとともに、数字が見やすい特大表示や税計算機能、太陽電池も搭載など、現代の電卓に相応しい実用性を備えた内容となっています。

ゲームの概要は80年当時と全く同じで、右側から攻めてくる侵略者の数字に、ビーム砲の数字を「.」キーを押す回数で合わせて、「+」キーでビームを発射。得点は侵略者を迎撃した位置が右ほど高く(出現した直後は高得点)、撃墜した数字の合計値の末尾が0となるごとに出現するUFOを撃ち落とすと300点のボーナスが入ります。ビーム砲台は3基あり、侵略(数字が左端に到達)されるたびに1基減る、おなじみの残機制です。

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なぜ、30数年後の今になってゲーム電卓を蘇らせるのか。
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なぜ、30数年後の今になってゲーム電卓を蘇らせるのか。カシオ計算機のリリースによれば

近年、様々な物がネットにつながり機能性や利便性が向上する一方で、1980年代の電子ゲームをはじめとする、シンプルさが心地よい過去のヒット商品を再評価する動きも見られます。

とのこと。ミニファミコンやミニスーファミが起こした復刻ゲームのビッグウェーブに乗り遅れるなということでしょうか。

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リニューアル版ゲーム電卓ことSL-880は1号機のMG-880よりも、ハード的なスペックは当然ながら向上しています。表示桁数は8桁から10桁になり、数字一桁の大きさは後者が前者の約34%、つまり3倍にアップ。そろそろ老眼世代に差し掛かった当時のリアルタイムユーザーの目にも優しい仕様となっています。

そして80年当時は消費税導入前のためMG-880には税計算機能は非搭載でしたが、SL-880には搭載。太陽電池も搭載され、懐かしい想い以上に時代の流れを実感させるアップデートかもしれません。

第一号のMG-880(デジタルインベーダー)が大ヒットしたことから、ボクシング(BG-15)やベースボール(BB-9)といったラインナップが次々と登場し、ゲーム電卓は80年代前半を中心に幅広い層の人気を集めました。

シリーズ第三弾に当たるBG-15からはゲーム専用の液晶パターンが搭載され、「リング上で向かい合うボクサー2人」が描かれていました。確かにゲーム内容は進化したが、ゲーム電卓ではなく電卓付きゲームではないか......と筆者の頭を悩ませたものです。

さらにベースボール電卓のCMには、若き日の野村克也氏と村山実氏が出演。そんな回想に浸りつつ、シューティングで反射神経のサビを落とすのもいいかもしれません。

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