「ネット第一声」で参院選幕開け 主要9党首の訴えで「アベノミクス」の評価分かれる

参議院選挙の公示日である7月4日の午前0時、主要9党の党首が「ネット第一声」が流れた。事前に録画された映像を、動画サイト「ニコニコ動画」が一斉公開したものだ。公職選挙法でネット上での選挙運動が解禁されたことを受けての試みで、これまでは公示日以降は、各政党や候補者はネット上での情報発信ができなかった。
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参議院選挙の公示日である7月4日の午前0時、主要9党の党首が「ネット第一声」が流れた。事前に録画された映像を、動画サイト「ニコニコ生放送」が一斉公開したものだ。公職選挙法でネット上での選挙運動が解禁されたことを受けての試みで、これまでは公示日以降は、各政党や候補者はネット上での情報発信ができなかった。

各党首の訴えで評価が分かれたのは、安倍政権の経済政策である「アベノミクス」だった。自民党総裁の安倍首相は「日本を覆っていた重く暗い空気は一変した」と成果を強調。一方で、民主党の海江田万里代表は「大企業にとってはいいが、皆さんの暮らしはどうでしょうか」と疑問を投げかけたほか、生活の党の小沢一郎代表も「一部の大企業と金持ちだけが儲かるマネーゲーム」と切り捨てていた。みどりの風の谷岡郁子代表も「1%の人だけが儲かるようなアベノミクスには反対」と主張した。

各党首の「ネット第一声」の抜粋は以下の通り。

ネット第一声
自由民主党 安倍晋三総裁(01 of09)
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「安倍政権発足から半年が経ち、次元の違う経済政策の『三本の矢』によって日本を覆っていた重く暗い空気は一変しました。デフレから脱却し、経済を成長させ、家計が潤うためにはこの道しかないと確信しています。必ずや経済成長の実感を皆様の手に届けます」\n\n【ネット第一声】自民党 安倍晋三総裁から「国民へのメッセージ」より (credit:niconico)
民主党 海江田万里代表(02 of09)
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「安倍さんの経済政策であるアベノミクスは、確かに国民の期待感を膨らませることには成功しました。そして、輸出に頼っている大企業などは収益はあがっています。しかし、皆さんの暮らしはどうでしょうか。賃金が上がらないで物価が上がれば、それだけ生活が苦しくなるわけであります」\n\n【ネット第一声】民主党 海江田万里代表から「国民へのメッセージ」より (credit:niconico)
日本維新の会 橋下徹代表(03 of09)
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「日本維新の会は他の政党では、できないことをやり抜くだけの実行力があります。特に自民党や既存の政党は多くの票を持っている業界団体に配慮して、日本に本当に必要な改革をやりきることができません。日本維新の会は業界団体の票をあてにしておりません」\n\n【ネット第一声】日本維新の会 橋下徹代表から「国民へのメッセージ」より (credit:niconico)
公明党 山口那津男代表(04 of09)
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「今回の参議院選挙は、『政治の安定』を実現する選挙だと思います。与党で過半数を達成して、ねじれを解消したいと思います。公明党は、若い人たちの給料が上がり、仕事が増えるといった実感を持が持っていただけるように連立与党で力強く進めていきたいと思います」\n\n【ネット第一声】公明党 山口那津男代表から「国民へのメッセージ」より (credit:niconico)
みんなの党 渡辺喜美代表(05 of09)
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「みんなの党の政策目標は、先進国では極めて常識的な名目4%以上の成長を達成することです。所得と税収の増加によって、社会保障の財源を安定させ、財政再建に繋がります。消費増税は今すぐ凍結をすべきです。大胆な規制改革が必要。電力、医療、農業の3分野で戦う改革を進めます」\n\n【ネット第一声】みんなの党 渡辺喜美代表から「国民へのメッセージ」より (credit:niconico)
生活の党 小沢一郎代表(06 of09)
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「政治とは国民の生活を守ること、その一点に尽きます。その理念に照らすと、安倍政権の経済政策は根本的に間違っていると思います。マスコミがアベノミクスとはやし立て、多くの国民も景気回復の期待を抱きましたが、所詮は一部の大企業と金持ちだけが儲かるマネーゲームに過ぎません」\n\n【ネット第一声】生活の党 小沢一郎代表から「国民へのメッセージ」より (credit:niconico)
日本共産党 志位和夫委員長(07 of09)
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「私たちは自民党と対決し、抜本的な対案を示すという立場で、4つの転換を訴えて戦います。国民の所得を増やして景気回復を図る政治への転換。原発ゼロの日本への転換。憲法を守り生かす政治への転換。アメリカ言いなり政治からの転換の4つです。TPP交渉参加からは直ちに撤退。日米安保条約は廃棄し、対等平等の友好条約を結びましょう」\n\n【ネット第一声】日本共産党 志位和夫委員長から「国民へのメッセージ」より (credit:niconico)
社会民主党 福島みずほ党首(08 of09)
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「強い国ではなく、『やさしい社会』を全力で作ることを約束したいと思います。暮らしと雇用の立て直しで景気回復を実現します。とりわけ若者や女性を応援します。時給1000円以上と均等待遇を実現して、安心して暮らしていける給料を保証します。また、企業名や離職率を公表することでブラック企業を根絶していきます」\n\n【ネット第一声】社会民主党 福島みずほ党首から「国民へのメッセージ」より (credit:niconico)
【ネット第一声】みどりの風 谷岡郁子代表(09 of09)
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「311の後の政治は、その前の政治と違っていかないといけないという思いでこの党はスタートしました。原発をやめることを多くの人が望んでいます。『止める、やめる、片付ける』再稼働はしない、2023年までに全て廃炉に着手できるようにするにします。また、1%の人だけが儲かるようなアベノミクスには反対します」\n\n【ネット第一声】みどりの風 谷岡郁子代表から「国民へのメッセージ」より (credit:niconico)

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