ステンレス製のウサギの彫刻、100億円で落札される。存命の作家作品で世界最高額

昨年11月に作られた「記録」を塗り替えた
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ジェフ・クーンズ氏の作品「ラビット」
John Lamparski via Getty Images

アメリカのオークションで5月15日夜、存命芸術家による作品としては史上最高額となる9107万5000ドル(約100億円)で落札される競売があった。

作品のモチーフはウサギだった。

アメリカの芸術家ジェフ・クーンズ氏(64)が1986年に制作した「ラビット」という作品で、クーンズ氏の公式サイトなどによると、空気で膨らませるウサギの玩具に着想したとされ、高さ約1メートルのステンレス製の彫刻。

全体的に丸みを帯びており、手にはニンジンを持っている。

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作品を見つめるジェフ・クーンズ氏
Leon Neal via Getty Images

ニューヨークタイムズによると、オークション大手のクリスティーズがラビットを競売にかけたところ、美術商のロバート・ムニューシン氏が落札した。

ムニューシン氏はアメリカの財務長官、スティーブン・ムニューシン氏の父。

これまで、存命の作家による作品で最も高い値段がついたのは2018年11月に約9030万ドル(約99億円)で落札された絵画「芸術家の肖像画 プールと2人の人物」だった

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デビッド・ホックニー氏の作品「芸術家の肖像画 プールと2人の人物」
ANTHONY WALLACE via Getty Images

作者は、イギリスの画家でゲイであることを公表しているデビッド・ホックニー氏で、自身と恋人を描いたとされる。

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デビッド・ホックニー氏
ROBIN UTRECHT via Getty Images