清原さんら薬物依存回復者3人の本を刑務所などに寄贈 クラウドファンディング始まる

「回復のロールモデルとして希望の灯りにしたい」。元プロ野球選手の清原和博さん、俳優の高知東生さん、元NHKアナウンサーの塚本堅一さんの3人の著作を寄贈するプロジェクトが始まった。

元プロ野球選手の清原和博さん、俳優の高知東生さん、元NHKアナウンサーの塚本堅一さんという薬物依存から回復の道を歩んでいる3人の著作を刑務所などに寄贈するクラウドファンディングが4月28日に始まった。

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高知さん、清原さん、塚本さん(左から)
ARTS提供

実施するのは、依存症回復者のサポート団体「一般社団法人ARTS(Addiction Recovery Total Support)」で、目標額は330万円。

3人は薬物問題で世間のバッシングを受けたが、現在は、著名人同士で支え合って回復を目指す自助グループや医療機関につながり、それぞれに社会復帰の道を歩むことに成功している。

団体では、3人の体験を綴った本を届けることで、刑務所などで現在も問題を抱える人たちにとって「回復のロールモデルとして希望の灯りにしたい」と狙いを語っている。また、クラウドファンディングを通じて、依存症に関する知識を広め、薬物問題を抱えた人に対して必要なのはバッシングではなく回復を支援する社会だと訴えたいとしている。

寄贈する本は『薬物依存症』(清原和博著)、『生き直す』(高知東生著)、『僕が違法薬物で逮捕され NHK をクビになった話 』(塚本堅一著)の 3冊。

資金が集まれば、刑務所・拘置所や少年院、少年鑑別所、保護観察所、地方更生保護委員会合計約250施設に寄贈する予定。法務省の協力も得られる見込みだという。